異世界で穴掘ってます！

序章 転移編

第1話 召喚される！序章編

　俺は何処にでもいる普通の高校三年生だ。

　今日もいつも通りに学校に向かっている。

　のではない。待ちに待った修学旅行中だ。

　俺はバスの中でうとうとしていた。

　そして気がつくと何やら得たいの知れない真っ白な部屋にいた。

　バスにいた全員がいる。クラスメイト、先生、バスガイドさん、運転手と。

　皆戸惑っている。

　突然スピーカー？から声が聞こえてきた。

「あなた達はこれから自らを設計して異世界に行って貰います。次に気がついた時にはここでの事は覚えていません。ギフト等を設定して貰います。意識を取り戻した時には何をどうしたか覚えていませんから、自らが気づく可能性のあるギフトの選定をお勧めします。それでは五分間で決めてください。決めていない方はランダムでギフトが付与されます。それでは幸運を」

　謎のメッセージが終わると一瞬光り、目を開けると小さな小部屋にいた。

　テーブルと椅子、パソコン？タブレット？まあ端末がある。後ろを見ても出口もない。

聡太「これやらないと駄目なんだろうな？しゃーないな」

　そう呟き俺は端末に触れるとギフトや体の設定画面が出ていて、カウントダウンが進んでいる。突如強烈に異世界に行かさせられると理解したのだ。

　なんか目がぼやける。メガネを外しテーブルに置いた。するとはっきり見える。目が何故か治っているようだ。

　まるでゲームの画面だ。

　魔法や錬金術、テレポート、鍛冶や戦闘関連等色々ある。

　ポイントが有るようで、１００ポイント付与されているようだ。

　１から９９ポイントのギフトがある。中には身長を替えたりエルフになる等もある。

　真っ先に９９ポイントのリストをを見ると異次元収納ＵＲや、テレポートＵＲがあった。これは他に比べて別格らしい。

　異次元収納は５０ポイントのSRで９９トン、時間経過半減だ。ＵＲは重量∞時間は完全停止とある。迷わず選ぶ。残りは１だ。土魔法を見るとポイント１の所にあった。穴掘りのアースホールの「ホール」だ。選んで完了をする。別の画面が出た。タイムボーナスを得ましたと。まだ残り３分あった。

リストを斜め読みすると１０ポイントでアイテムボックスがあり容量は１トンだった。

　全属性魔法の適正と、成長補正、生活魔法、レベルアップ時のポイント付与を貰ったらしい。俺気がつくかな？

　何故穴か？

　穴掘りは男のロマンである。穴大好き♪

　映画アルマゲドンが好きだ。

　父が持っているＤＶＤのコレクションの中にある古い映画だ。

　人類を滅ぼす大きさの地球に衝突しようとしている小惑星を破壊し、地球に激突するのを阻止する。

　ミッションに選ばれたのは石油関係の穴掘り屋さんだ。

　そんな中の若者のＡＪが好きだ。果敢に攻め穴を掘る。ちょっとバカで抜けているが、うーんまあ漢だ。

　もし魔法が使えたならばという妄想は、勿論穴掘りだよ。穴だよ孔！俺も穴だし。

　カウントダウンが続くが画面に表示されているのは

　俺の名前 穴掘 太郎

　もとい

名前 穴吹 聡太（あなふき そうた）

年齢 １８

性別 男

身長 １７５

　そんな感じにプロフィールがあった。身長は弄らなかった。顔を変えられるや胸の大きさ変更等もあったが女子の一部は弄っていると思う。掛けてもいい！

　ふと体を確認していたら服に生徒手帳とペンがあったので服をめくり腹に

　∞収納 秘密

　アースホール

　ＳＰボーナス

　魔法全ok

　生活魔法

レベルup+P

　気が付け俺

　と書いておいた。お腹に生徒手帳を置いて違和感で確認するように仕向ける。そして予備知識無しにこれを見て何の事か気がつけるかな？

　そもそも残っているのかな？

　わくわくするのと、異世界について不安があるが、どうにかなるさ！と考えているとカウントダウンが終わり、画面にこう出ていた

いってらっさいませ

　？らっさい？と笑っていたらブラックアウトしたのであった。