11月1日(日) 晴れ
8月末からの久々の更新だと思う。
夏の帰省の話題から想うことを色々と綴っていたのであるが、そこから今年の夏の想い出へと更に発展させようかと思った矢先、9月も10月も怒涛の忙しさで、社会人生活を通して過去最高に忙しく過ごしていたように思う。
9月はプロジェクトのフェーズの切れ目で月末の納品の対応に追われ、予め計画されていたマスタスケジュール上のタスクを進捗させながら、数十に渡る文書のレビューや承認プロセスを通す日々だった。9月の連休にも帰省をしたのだが、帰省先でも早朝や深夜にメールをチェックしながら自分のところで止めてしまわぬようにと神経をすり減らしながらの日々を送る。
10月にはそれも落ち着くだろうと踏んでいたのだが、フェーズが変わり想定以上に我々のチームに皺寄せがあり、他チームとの意図せぬコミュニケーションに巻き込まれてしまう。普段日中に熟すタスクに割く時間も取れず本来の自分達の仕事は夜間帯に回すなど稼働が嵩む日々であった。
個人的に10月には風邪を拗らせてしまい、風邪薬を飲みながら虚ろな寝起きが毎朝続いた。休日も疲れが取れずにこの月は2本もニンニク注射を打ちながら業務へ勤しんだ。
在宅ワークを始めてから始業前には毎日1時間は英語の学習に時間を当てていた。こういったルーティンを継続させるのも10月末は難しい状況だったのだが、そうした中でTOEICのスコアを大幅にアップさせることが出来、これで晴れて次の役職へのプロモーションの準備が整った。
試験が近付くにつれては規則正しい生活を通して対策も計画的に行いたいのだが、体調がそれについていかずに苛立ちと開き直りを伴ったまま迎えた受験であった。
薄々意識してはいたが、社会人に課せられたこのようなハードルは皆十分な対策など行えず気休め半分の対策で結果を出しているに違いない。
やはりハードワークをタフに乗り切れるか、意地やプライドを賭けてそういった状況を乗り切ってみせるかを見られているのだろうと、周囲の同世代のライバルと差別化を図るにはこの見せ場を外すわけにはいかないと、社会人になって初めて意地を持って取り組んだようにも思う。
いつまでも結果が出ないと投げ出したくもなったであろうが、たかだかTOEICとはいえ次の一歩に向けた大きな励みであり、自信になった。
これまで外資系企業勤めを10数年継続しているが、海外対応は帰国子女などのネイティブスピーカーに全て任せて、「自分はニッポン担当だ」と開き直っていたのだが、弊社は40歳前後で役職を上げながら業務で英語を使い始めるハイクラスな連中がロールモデルとして多数存在しており、僕も50歳に向けた社会人生活はそのような環境に身を置きたいとここ数年で思い直すようになっていた。
余り上手くない英語でも業務は成り立つのだと、自分達の上司がそういった姿を見せてくれているので、メールやドキュメントを読む書くだけの英語から抜け出すためにこれからは時間を費やして行きたい。
弊社であれば自宅とリゾート地のオフィスを行き来するワークスタイルを築けるのではないかと本気で目論んでいたりする。
フラフラの状態で臨んだTOEICの受験は、電車などの混雑を避けるために早めに車で会場に出掛け、会場の
地下駐車場で直前まで公式問題集の回答の冊子を眺めていた。
試験が終了してから一緒に食事を取ろうと妻と子供と待ち合わせ場所に向かい、大きなハンバーガーとサンドウィッチを食して駐車場の割引きを受けるために何か買い物をしようと駅前のジュンク堂へと移動した。
ほぼ日手帳の21年版の公式ガイドブックと、レジ前に平積みされたカツセマサヒコ著の「明け方の若者たち」をジャケ買いしてしまうのだが、これが中々良かった。
これくらいのボリュームで書き上げるのが調度良いのかという発見であったり、就職内定してからの若手サラリーマンの数年が描かれたストーリーから、自分の当時を思い起こさせると同時に自らの創作の参考になるかも知れないヒントがそこに多数あったようにも思う。
露骨な性描写ばかりでなく、恋愛や仕事に明け暮れる一般的な日常を描いてみたいとも思うし、真骨頂だと思っている行きずりの夜の営みを描く以外にも意外に沢山ネタを持っているではないかと、次に向けた構成を考えている。10万字程度に収めながら魅せるということを少し考えてみたい。
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