4月11日(土) 曇り時々晴れ

 無事に週末を迎えながらも、自宅に籠りきりの日々が続くためか曜日の感覚が失われているようで、目覚めながら今日が何曜日なのかを認識するのに少し時間がかかる。


 今週も一週間の業務を無事に終えることが出来た。

 週の後半にはクライアントに向けてチームの進捗報告の場が設けられ、その場の進行やこれに向けたチームの各タスクの進捗の管理が僕の主な役割になっている。

 進捗が芳しくないと気が重いのだが、実質現場のことは優秀なチームのメンバーがそれぞれこなしてくれており、多少遅れが発生しようが現実的なリカバリプランを提示しながらその後の見通しが説明出来ればそう揉めることもない。自分のPCの画面を共有しながらほぼ独壇場の状態で喋り、補足事項や詳細な説明が必要な場合はメンバーが補うようにコメントを添えてくれる。

 新人メンバーが書き上げた議事録をレビューしていると、自分がとても格好良く進行しているかの様であるが、実際喋りはツイキャスで取り留めも無く喋っている時の様に雑なので申し訳無く思えて来る。


 僕の場合、現場で手を動かしている時よりもチームのリーダーとしてプロジェクト管理をするようになってから飛躍したように思う。プロジェクト管理も奥が深いスキルだ。いつの時代も組織マネジメントやリーダーシップについてビジネス書が書かれるわけだ。

 個人的にはチームビルディングという言葉にはシンパする部分があり、40代以降のキャリアもこの辺りをもっと語れるように取り組めればと思うが、現場寄りな専門的なスキルからは遠のくことを意味するため割切りは必要だ。


 金曜日の定時間際に18時以降のミーティングが急遽セッティングされ、参加してみるとこれまで自分達のチームが同席したことも無かった業務でトラブルが発生しているとのことであった。トラブルが起きてから場当たり的に巻き込まれるのは何とも言えない不毛感を覚えてしまう。これまでの経緯や脈略も知らされずに直接的な処置だけお願いと言われているようで、情報の連携の仕方によっては後手後手の対応しか取れない。せめて「全体としてどうあるべきなところ、現状どうなっている。だからこういった場を設けたのだ」という説明くらいは必要だろう。

 週明けに改めて更に関係者を巻き込んだ状態で会議招集があるという。何を求められているのか、意図の読めない話合いは嫌いだ。


 平日籠りきりの生活が続くこともあり、スーパーへ食料品の買い出しを口実に外出した。

 車の運転が週末の気晴らしの一つである僕にとっても外出が制限され過ぎると、こういった時間の取り方も難しくなるので死活問題でもある。

 スーパーへ向かう途中、先週と同じ水辺の公園を散歩した。子供は階段の最後の段をジャンプして降りたり、柵を潜って通り抜けたりと体を動かしては得意げな表情をこちらへ向けて来るので連れて出て良かったと思った。やはり家にいて窮屈なのは子供も一緒なのだ。


 ショッピングモール地下の大型スーパーへ向かうと、2Fのフロア以上の専門店が全て休業状態で改めて緊急事態宣言による自粛モードを実感した。モール内も駅へ向かう人々の通り道になっているに過ぎず、エスカレーターさえ動いているものの何とも異常な光景だ。


 そう言えば午前中に箱買いしたレモンサワーが届いた。

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