君に贈ろう

「君に贈ろう」


そうだ、君に花を贈ろう

淡い紫色の花がいいかな

それとも真っ赤なバラがいいかな


どんな花束でも

君は「ありがとう」と微笑むだろう

それでも僕は

君が心から喜ぶ花を贈りたいんだ



そうだ、君に歌を贈ろう

賑やかな曲がいいかな

それともゆったりな曲がいいかな


どんな歌でも

君は微笑んで耳を傾けるだろう

それでも僕は

君が心から笑顔になる歌を

贈りたいんだ



世界は光と音であふれている

まばゆい光に

ついつい瞳を奪われてしまうけれど

見えない「何か」も

確かに存在している


目に見えるもの

目に見えないもの

その全てを

君に贈ろう



沈黙と星

風と月

太陽と水

緑と空


その全てを

君に贈ろう



だから僕に

君の笑顔をくれないか

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