022 変態達、俺は処理の仕方が分からない

 充子は俺に背中向けて、必死に前を隠そうと丸まっている。


「ほら、早く裸にならないと、お風呂に入れないわよ……」


 さくもは、遠慮を知らなかった。


「ダメよ……。こんな明るい所で……りんごくんだっているじゃない……!」


 充子の言っていることは、ごもっともだ。女性にも心の準備は必要だろう。さくもが余りにも異常なのだ。


「今更、何を躊躇っているの? 大体、りんごは童貞だし、まだ本当の男になっていないのよ? 男って思う必要は無いのよ。それに、せっかく女3人もいるんだから大胆にいきましょ……。アダルトビデオみたいで面白いじゃない?」


 そう言いながら、さくもは俺の目の前で赤い花柄のブラジャーを外した。余りにも堂々と外すものだから、俺も理解が追いつかなかった。


 やっぱり、上半身は完全に裸になっている。


 凄い……。小さい、小ぶりのピンクだ。


 とは言わないが、こんなにもあっさり友人の裸を見ることが叶うとは。


「ほら、充子ちゃんも脱ぐのよ……」


 更にさくもは、ベルトを外し、前のチャックを下ろす。チャックの間からは、ブラジャーと同じ花柄のパンツが露わになる。


「この女……マジかよ……」


 俺の気持ちが、つい言葉になった。興奮もしているが、少しドン引きもしている。


「あ、さくもちゃん、下は一応隠そうよ……」


 亜房先生が、パンツまで下ろそうとしていたさくもにタオルを差し出した。


「まだ……今は有江くんに見せる時じゃないよ……」


「今は」って、いつ見せる時なんだよ。


 しかも、亜房先生も既にちゃっかり脱いでいて、胸から下をタオルで巻いて隠していた。亜房先生の着替えも出来ることなら見てみたかった……。


「亜房先生が言うなら、仕方ないわね……」


 さくもは、タオルで下だけを隠し、持参したストゼロを手に取り、一番に温泉へと向かった。ムチムチのお尻は丸出しだ……。


 俺は、控え目に言ってムラムラしていた。これ、一体どうやって処理をすればいいのだろうか?


「ふふっ……。やっぱり、年頃の男の子は可愛いね……」


 亜房先生は、俺の火照っている顔を見てニヤリと笑った。


「さあ、じゃあボクも温泉行くから、有江くんも、充子ちゃんも、早く脱いで来るんだよ?」


 恐らく彼女は、この状況を狙っていた。


 亜房先生が温泉に向かって、この部屋には、俺と充子の二人きりになってしまった。


 きっと、ワザとだ。


「りんごくん……あまり、ジロジロ見ないでね……」


「あ、ああ……」


 どうしたらいいんだ、俺は。

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