雨神社

「今日も暇じゃないですね。雨寺様暇な時が懐かしいです。」

黒乃がそう言う。甘川が来てから仕事が捗るから賽銭箱は生活費ぐらいはある。そして何だか人間界ではここが知名度的に上がったらしい。なんでも、前に来た参拝客の少年がSNSというもので神様が出てきてくれる神社という事を発信してくれたから。あとなんか、お世辞だろうが、美人巫女という事で黒乃は売り出している。何だか縁結びの願いは何だか黒乃にお願いすれば叶うらしいという情報もあるらしい。実際に黒乃を探して土下座で頼み込む人もいるらしい。そんなか孫の手猫の手神の手サービスは健在でやっている。しかしあまりやると赤字になるがな。

そんなこんなで今日も仕事。神社の屋根から飛び降りて。

「私が神の雨寺です。さてと願いは何だ。願い申せ。あっ縁結びの事は黒乃という巫女にお願いします。」

すると半分以下になる。何でこうなった。…まあいっか。主従関係逆は慣れっこ。うんお前さんは。

「よう兄弟。相変わらずぼろくさいな。」

「あの兄貴営業妨害やめてくれない。」

「はいピース。」

参拝客にそう言われて写真を取られる。

本業が終わり、携帯から電話が鳴り響く。

「ありがとうございます。孫の手猫の手神の手。早くて安定で定評がある雨寺です。」

「数分で行きますのでよろしくお願いします。」

さてともう一踏ん張りいきますか。

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神頼み 楓 紅葉 @sperk

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