好意という重圧

 ウニを最初に食べたのは誰だろう。




 どんな事情があったのかは知らないが、きっとその人は、命の危険を冒してでも食べなければいけない理由があったに違いない。




 近所の公園のベンチで、私は娘の頭を撫でながらそんなことを考えていた。




 娘は満面の笑みを浮かべながら、その辺で拾ってきた謎の木の実を私に差し出している。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る