そして転生いざ来世
S +『努力すれば何でも出来る能力』
え〜と何ぞこれ、ドユコト?
努力すればって何か凄く当たり前の事っぽいんですけど?
ちゅーか努力なら前世で散々したっつーの
主に生きる努力だけど……
どうせ呆れてるんだろうな〜と死神ちゃんの顔をちらっと伺うと。
あれ? 目見開いてメッチャタブレットの画面見てる。
鼻が画面に付きそうになってるけどそんなに近づいたら余計見にくいんじゃ無い?
「……そんなまさか」
何か小声で呟いてるよ、その表情は正に驚愕って感じ。
「え〜と死神ちゃん? これってどう言う……」
能力なの? って聞こうとした瞬間ガシっと死神ちゃんに両肩を掴まれた。
「凄いです! 普通ノーマルガチャのレアリティ上限はSなんです! その筈なのにS +が出るなんて余程の事ですよ!
隠し要素だと思うんですが、だとしてもとんでも無い低確率の筈です!
私も初めて見ましたっ!」
何かもう満面の笑みで言われちゃったけど納得はしてない。
レアスキルだからって(と言っても所詮ノーマル枠の中でだが)強いスキルとは限らない訳だし、いやどう考えてもカススキルじゃね? これ。
「取り敢えずスキルの説明して欲しいんだけど」
如何に使えないスキルだとしても貰った以上能力は把握しておきたい。
「はいはい、え〜とですね『通常不可能とされる事でも努力次第で必ず可能になるスキル、実現度は費やした努力量で決まる』だそうです」
「んん? 不可能を可能に出来るの!?
努力次第ってのが気になるけど実は凄いスキルだったりする?」
「そうですね〜使いこなせばかなり強力なスキルだと思います。
ただどんな事を可能にするのに、どの程度の努力が必要なのか具体例が無いので、結果が出なくても努力が足りなかった、と言われてしまえば何も言えなくなりますね」
あ〜確かにそうだ、しかしまあ使い様によってはかなり今後の生活を楽に出来る可能性を秘めたスキルに違い無い。
「はい、ではこれで手続きは終わりです。
いよいよ転生となりますが思い残す事は有りませんか?」
思い残す事か……あ、1個だけ有った。
「死神ちゃんの名前教えてくれない?」
「今更私の名前ですか?」
そう言うと死神ちゃんはクスリと笑いながら、
「私の名前はレイカ。
ではまた来世でお会いしましょう」
言いながらレイカがタブレットを操作した瞬間オレの意識は消えた。
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