皮肉とフレンズ

@rootman

第1話

1973年、ベトナム 北ベトナム軍の支配地域

そこに一人の日系アメリカ兵がいた。


軍用ボートで川を下る

ソ連へ亡命を図る日本人細菌学者の殺害に成功し逃亡してた


「こ、こちらゴルフ1、ターゲットの排除に、成功」

指令部「ゴルフ1、こちら指令部。君の活躍に感謝する。しかし、君はすでに死亡扱いとなってるため救援は出せない」

「初耳、です」

指令部「私も初めて言ったからな。では健闘を祈る。」


腹から流れ出す血

溢れる涙

彼の中で壊れかけてた物が完全に壊れた


「了解、ゴルフ1、アウト」



そうして彼の行方を知る者は誰もいなかった



そして現在



人類史上、類を見ないスピードで形成された島に作られた動物園「ジャパリパーク」

平和だが変わった動物園

島にある火山から吹き出す神秘の物質「サンドスター」により動物はアニマルガール、フレンズとなり飼育員を手伝ったりさぼったりと日々楽しく生活してた


そのジャパリパークに浜辺に軍服姿の女性が打ち上げられる


??「お母さん!たいへん!」

??「ま、まあ!ミライさんが近くにいたでしょ!呼んできて!」


その女性は病院に運ばれ治療をうける


その女性の所持品が調べられP38カンオープナーとマチェット


そして、M16A1ブラックライフルとガバメントとM26手榴弾


パークは警官を呼ぼうと思ったが彼女を調べる内にそうすべきではないと知る

何故なら、彼女はフレンズとなってたからだ


研究者「サンドスターがこのようの反応を見せるとは、カコ博士」

カコ「彼女は多分、軍人。強い思い入れや誇りが、輝きとしてサンドスターの影響に作用したのでしょう。」

研究者「そう、なんですか」

カコ「あくまで仮説です」


女性が目覚める


カコ「こんにちは、言葉はわかりまか?」

「・・・・同じグークか。どこの部隊だ?」

カコ「ぶ、部隊、えっと名前は?」

「日本人らしく言えば、古元今男だ」

カコ「で、では、今男さん。今、何年かわかりますか?」

「1973年だ。」

カコ「ここが、どこだかわかりますか?」

「さ、サイゴンか?タイか?」

カコ「...え、あ、その」

「まあいい」


カコ博士は今男がベトナム従軍兵とわかる。

しかし、カコはあえて事実は伝えなかった。


カコ「え、えっと、あなたの服、装備はおいておきますね。」


カコ博士と研究者は今男のジャングルファティーグと個人装備をおいて離れ一人残された今男はジャングルファティーグに着替える


「体は無事か。すぐにブラスハットが来るだろうな」


今男は病室から出ると違和感を覚える

タイにしてはそんなに暑くもないし湿度もない。


「い、いったい、どこなんだ?」


カコ博士を探し歩いてる銃を見つける


「念のためもってくか」


銃を持って外に出る


もちろん拳銃と自動小銃を所持し精神安定剤を服用し麻薬を使用してる兵士が外に出たとなれば大騒ぎである


カコ「た、大変なことになった・・・」

研究者「か、カコ博士、アメリカ軍から情報が来ました」


送られてきた今男のデータにさらに絶望する


研究者「朝鮮戦争従軍、古参兵じゃないですか。最終階級は軍曹です」

カコ「性格は冷静だが好戦的、向精神薬及び麻薬の使用、精神病の疑いあり。仲間内でデスマシーンとあだ名されてる。不名誉除隊検討・・・不用意に刺激する事を禁ずる」

??「そのフレンズ、そんなに危険なの?」

カコ「る、ルビーさんにルターさん」


ゴールデンタビータイガーとマルタタイガーのフレンズのルビーとルターはカコの持つ書類を見る。


ルター「め、目付き悪いね」

ルビー「なんか、悪そうね」


その頃、今男はパークをさ迷ってた。

見慣れぬ風景や装置に戸惑いを隠せなかった


「っへっぐしっ・・・風邪ひいたか?」


1人のフレンズが芝生の上で美味しそうに饅頭を頬張るのをベンチに座りながら見る


そんな平和な一時


・・・・ズシイィィン・・・・・ズシイィィン!・・・・ズシイィィン!!


地響きをあげながら走ってくる巨体が平和を崩し去る


フレンズ「ひっ!?」


そのフレンズは恐怖のあまり硬直してしまう


そして開かれた怪物の口のなかに入る


バクンッ・・・・・・



フレンズ「・・・・あ、あれ?」

「あれ?じゃねーよ。食われてえのか?」


その怪物が補食しかけた獲物を抱える今男を睨むように見る


「クソ、そんな愛の籠った視線送んじゃねーよ」


今男はフレンズを抱えそのまま走り出す。


ガスンガスンガスン!!!


怪物は舗装された道を破壊しながら来る


「このままなら、やべぇかもな・・・お」


怪物が入って来れなさそうな細い路地を見つけ飛び込む


フレンズ「こ、これで、安全、ですよね」

「だと、いいがな」


バキン!!!メキメキメキ!!!


怪物は壁を壊し無理矢理入ってこようとする


「あぁ、クソッタレ」

フレンズ「ひぃっ!」

「おら!逃げるぞ!」

フレンズ「た、たた、立てない」

「ったくなんなんだ!」


再びフレンズを抱えて細い路地を逃げ回る。


「はぁ、はぁ、もたねぇ、このままだとヤツの昼飯だ」

フレンズ「うぅっ、ぐすっ」

「女みたくメソメソするんじゃねえ!、って女か・・・・ったく、食われてたまるか!!」


怪物に食われまいと全速で走り出す

怪物も補食しようと追いかけるが壁が邪魔で思うように動けない。

そうこうしてる内に怪物は今男たちを見失う


そして今男たちは曲がりくねった路地を走る


バキン!!!バキン!!!ガシャアアン!!!


破壊音が響く中で身を潜めるように動く


その途中、怪物に踏み壊された自販機を見つけ中から飲めそうな飲み物を取る


「クソ、酒はねーのか。まあいい。名前は?」


フレンズに飲み物をわたす


フレンズ=アードウルフ「あ、アード、ウルフです」

「俺は今男だ。軍曹だ」


今男は飲み物を飲む。赤の甘ったるいラムネだったが妙に疲労が取れる


「コカインでも入ってんのか?」

アード(ウルフ)「あ、アニマルラムネ、です、ね」

「アニマルラムネ?、まあ、飲めりゃいい」


空の瓶を投げ捨てアードウルフと移動する


アード「ど、どうして冷静なんですか?、あんなに大きなセルリアンが追ってきてるのに」

「セルリアン?、あの怪物か。こっちは朝鮮軍からベトコンまで追ったり追われたりB52の爆撃の中を進むバカやって来たんだ。怖さなんて馴れた」


バギギギギイィィィン!!!


建物を壊しながら怪物が出てくる


「Oh、ベトコン並みに愛のある追っかけだわ。」

アード「ひ、ひいいいぃ!」


アードウルフは四つん這いで逃げる


「ははは!逃げろ逃げろ!」


M16のセーフティを外し腰だめで構え怪物に撃ちまくる。


バスバスバスッッ!!


10mで発射されたM193ミリタリーボールは怪物、セルリアンの体内まで貫通する。


セルリアンは少しよろめく


「タフだなぁ。楽しませろよ」


狭い路地を進みセルリアンの動きを制限し振り向き様の反撃を食らわせる。

しかし、撃つたびに今男の精神と肉体が疲弊していく


「なん、なんだ?、クソ・・・」


空のマガジンを捨てバンダリアからマガジンを出すと疲労はさらに強くなる


「ま、マジかよ」


セルリアンが迫ってくる

さらに最悪な事に袋小路が待っていた


「うおおおぉぉ!!」


ガガガガガガガアアァァァァン!!!!


一か八かのフルート掃射による反撃に出る


セルリアンに大分ダメージを与えた

しかし、まだ動ける

一か八かの反撃は失敗に終わった


今男は袋小路に追い詰められる


「クソッタレ、コイツの昼飯か・・・あ?」


かつての仲間が目の前に現れる


仲間「隊長、向こうで待ってますよ?ククク」

「てめぇ、本当に嫌みなやつだな。嫌いじゃねーがな。だが・・・もう少し待ってろ」


M26手榴弾のピンを抜き2秒後にセルリアンの口に投げ込む


・・・・バゴオオォォォン!!!


セルリアンの口内から白煙とくぐもった爆音が響きセルリアンが力尽きる

そして、セルリアンはキューブ状になり崩れ去る


「やったぜ!!!、は、ははははは!!!、ははははは、は、は・・・・」


今男はそのまま倒れる



























  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

皮肉とフレンズ @rootman

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ