第2話 聖女様??

誰が何だって?

そのまま聞いてみる。

「誰が何だって?」

「貴女様が聖女様です」

もちろん力強く否定する。

「ナニカの間違いに間違いないから!ウチへ帰してくれる?」

「何を言われます、聖女様の務めを果たされませ」

違うってのに聞いちゃいない。

「だから間違いだって!」

「いいえ、神が選ばれたのです。貴女様が聖女様で間違いございません!」

逆に否定された!

「何しろってのよ」

あら、口ごもった。

見た目偉そうなその小父さん、後ろ振り返って若い女の子を呼んだ。

最近、若い子がみんなかわいく見えるんだよね。

「この娘、エーリーズが貴女様の身の回りをお世話いたします」

小父さん、自分の自己紹介ふっとばしてるけど、気付いてないっぽい。

彼女は恭しくおじぎをしてくれた。

「まずはお着替えをいたしてください」

そうだ、パジャマだったんだ。

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