先カンブリア時代

第2話冥王代

地球が誕生した46億年前から40億年前の時代。

実質地球の歴史上で一番古い時代です。(ビッグバン(137億年前)には及ばないけど。)

時代名は前回で述べた通りギリシャ神話の神様、ハデスからとられています。

冥王代の地球は小惑星が大量に衝突しまくり、おまけにマグマの海が広がっていたようです。

そして、酸素もほとんど含まれない、主な大気は二酸化炭素と想像を絶する程の過酷な環境。

まだ青の惑星の原型すらありません。

タイムスリップしたら間違いなく死にます。

この頃に降り注ぐ雨は、200度を越すかなりの高温でした。

例えれば、熱々に熱した油が空から降り注ぐくらいに凄まじいものだったようです。

でもこの雨により、マグマは冷えて固まり、岩石質の地表が形成されました。

しかもこの雨は硫酸、塩酸を含むかなりの酸性雨でした。

なので初期の海はめちゃめちゃ酸性だったのです!!

海水浴なんてしたら体が溶けちゃうくらいの!!

しかし、その強い酸性が、地面に含まれる、鉄、ナトリウム、カルシウムを溶かしていき、段々と海は中和されてきました。

この頃の地面はというと薄皮パンのように地面が薄く、その下にはマグマの海が広がり時々、地面を突き破ってマグマが地面から吹き出ていたようです。

おかげで、海が干上がっことがある可能性が…。

(恐るべし、冥王代です。)

このような過酷な環境の中、今から約40億年前の冥王代末期、地球に最初の生命が誕生したのです。

この頃の生物単細胞で核を持たない原核生物でした。

これらの微生物群はLUCA(Last Universal Common Ancester=全生物最終共通祖先)と名付けられました。

この原核生物は酸素があっては生きていけない生物でした。

これらの生物は何処に住んでいたのか?という疑問が湧いてきますが、今の所、海の海底熱水系や海の波打ち際の潮溜まりではないかと言われています。

理由は化学反応が活発だからという説です。

あくまで諸説ですけど。

また、余談ですが、最古の生物の化石の年代を特定すると、約38億年前になり、時代的には原太古代(約40億年前~36億年前 別名原始生代)中期になりますが、もっと昔から存在していただろうと考えられ、40億年以上前の冥王代末期に最初の生命が誕生したことになっています。





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