ルーシャの魔法・魔術日記

万寿実

プロローグ

序章

 時の流れのなか、いくつもの時代が始まっては終わっていった。


 そのなかで、いくつもの人生も始まっては終わっていった。


 とめどなく流れゆく時のなか、彼女は宿命に出会う。


 それが時代の終止符だとも、新時代の幕上げだとも知らずに。


 寄せては引いていく波のよう、繰り返す歴史のなか生まれ落ちた彼女はなんとなく、根拠もなしに平凡な人生を歩むのだろうと信じ込む。


 だが、宿命に出会ったことで彼女のそんな生き方は徐々にその形を変えていく。


 ひとつひとつの出会いを重ね、彼女は確実にその人生を歩んでいく。


 そして出会う宿命と運命に翻弄されながら、彼女は〈第三者〉としての人生を生きる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る