異世界が苦手な人でもしっくりくる


 まず、はじめに私は異世界ファンタジーを読むのがとてつもなく苦手です。

最初の冒頭部分の水族館から転移するのは新しい発想だと思いました。

転移物を読むのも初めてだったので、死なずに異世界に行くパターンもあるのかと呆気に取られていました。

最初は面白いものの、途中から面白さは半減しているとも思いました。ですが、飽きさせないように笑える要素やバトルシーンを盛り込む事で緩和されているとも感じました。

特にバトルシーンの丁寧で繊細な描写にも注目です!この小説は迫力があるので、私の書いている物語とは比べ物にならない。

この小説の一番良かった所は本格的、王道とも言える、構成度やプロット(骨組み)、展開の良さです。ストーリーが少しずつ、展開されていく、大きくなるにつれ、ボリュームが増していくという素晴らしさです。ちゃんと説明も地の文でされていて、ストーリーを飲み込みやすいので分かりやすかったです。私は異世界ファンタジーってこんなにもすごいモノなんだと感動を覚えました!

あと、感動する所もありますね。アニメ化してほしいです!


気になった所は1.登場人物が多すぎて把握しきれないのと、第一王子やら侯爵、ロッド翁などの会話が、異世界苦手な私には分からなかったという点です。2.冒頭の面白さは伝わってきたものの、途中から面白さが半減している点です。
その2点です。

異世界転生ジャンルで読者を困惑させるのが難しい設定です。ですが、この小説にはあまり見受けられませんでした。

他にも絶対勝ってしまう系で内容にメリハリ(上がったり、下がったり)が無くなってしまう事ですが、まだ20話までしかじっくり読んで無いので今後に期待します。

異世界ファンタジーを読むのが苦手な私でも読めたので、異世界と聞き、読むのを躊躇ってるあなた、これを機に読んでみては?