侵攻6日目

08:30

A市シロネコ偵察部隊、一台ずつ検問へ向う。


09:00

外資系保険会社の営業部長がA市本部を訪問。A市兵員が戦闘中に実際に怪我を負ったり、死亡した場合の、傷害、損害保険を格安で持ってきたという。


09:30

隅々まで保障内容を検討の結果、A市長は保険を契約。


10:00

A市内指定暴力団組長よりA市作戦本部に実弾の提供と組員派遣の申し出。市長自ら丁重にお断わりする。


10:30

攻撃策に窮したA市作戦本部、インターネットホームページ上で攻撃作戦を公募。優秀策発案者にはA市名誉市民の称号と副賞「市長と行くハワイ旅行3泊4日」が贈られる事に。


11:00

A市シロネコ偵察部隊、全車潜入に成功。一部はゲリラと合流する。


11:30

千人規模の捕虜ならゴミが大量に出る事に気付いたA市ゲリラ、B市清掃局をマークする。


11:50

シロネコ偵察部隊の一台、卓球便B営業所車両とニアミス。肝を冷やす。


12:00

A市住宅地部隊、今日も住民とお昼ご飯。


12:30

A市長、マスコミ各社に市役所一階、二階の半分を開放。報道センターとなる。同階で行なわれていた各種窓口業務は、そのまま継続。より迅速に応対することで、報道センターとしての機能を維持しつつ、各種手続きに来た市民にも好評を博す。


13:00

A市長、一尺玉花火十個を業者に発注するよう指示。名人の仕事が待てないのか。


13:30

B市偵察センター、衛星の映像を毎日、見ていた一人が、正午になるとA市住宅地の兵員が見えなくなることに気付く。直ぐに作戦本部へ報告。


14:00

落ちこぼれ自衛隊隊長、部下を中心に攻撃部隊編成。花火職人を呼び、一尺玉打ち上げの訓練を行なう。


14:30

B市作戦本部、偵察センターの報告から、翌日正午、一尺玉を持った特殊部隊を住宅地より突入させることに決定。


15:00

「戦争体験バスツアー」の一行、A市役所駐車場に到着。市庁舎をバックに市長と記念撮影を行なう。観光局職員、作戦本部を案内。庁舎内写真、撮り放題。


16:00

TV報道によりインターネットによる攻撃策公募を知ったB市作戦本部、インターネットの運用を一時中止するようペンタゴンに要請するが

「お門違いだ」

と断られる。


16:30

B市住宅地突入隊、作戦本部よりA市内インターネットプロバイダーの破壊を追加命令される。


17:00

B市本部、インターネットは日本全国どこのプロバイダーからもアクセス出来ることを知る。プロバイダー破壊の命令撤回。


18:00

A市玩具メーカー、魚探を改造した高性能ソナーを開発。試作品一台が漁協へ届く。


19:00

玩具メーカー、続いて納豆を発射する小型バズーカ開発。量産に入る。


20:00

A市作戦本部、納豆バズーカの開発を受けて、市内食品メーカーに納豆を大量発注。


21:00

B市突入部隊、住宅地市境に配備される。待機。

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