07:保護機能

オペレータ6「3機で音声通信をオンにしてください」


パイロット6「了解、聞こえますか~?」


パイロット5「はい、きこえる」


パイロット4「はい」


オペレータ6「今日のテストは武器のパイロットと機体への影響の確認がメインです」


パイロット6「ん?」


オペレータ6「もともとAIが自動操縦して無人だっあから武器の衝撃は機体を壊さなければよかったんだけどね、人が乗ると人を保護しないといけない」


パイロット6「なるほど・・・って大丈夫なの?それ」


オペレータ6「基本的にパイロット4でGを確認してからだがら大丈夫」


パイロット5「なるほどね」


オペレータ6「無反動化できるバズーカとミサイルポッド以外は無理かもね・・・」


パイロット6「無反動?」


オペレータ6「発射するときに反動を吸収するか、逆方向に別の力を出すみたいなの」


パイロット6「・・・」


オペレータ6「どうした?」


パイロット6「よった」


オペレータ6「また?」


パイロット6「・・・シートはいいんだけど、前が見えないで揺れると無理かも・・・」


オペレータ6「メインモニタがだめだからね・・・演習ポイントに着いたら移動はないから我慢して」


パイロット6「りょーかい」


中距離用の演習ポイントに到着して装備をセットする


バズーカとミサイルポッドは問題なく発射テストを終えて長距離の演習ポイントに向かう


パイロット4の機体に長距離用の弾道ミサイルをセットしてテストする


発射した瞬間、機体の関節をクッションにしても姿勢を崩している


機体単体では問題ないらしいが、コクピットの衝撃を和らげるための制御が難しいらしい


パイロット4「機体の損傷なし、体へのGが大きいため人体には危険です」


オペレータ4「Gの値は・・・ダメだねこりゃ」


オペレータ6「ん?どのくらい?」


オペレータ4「たぶん、軽く肋骨が折れる」


パイロット6「やめますか」


パイロット5「ですね」


他のミサイルポッドをいくつか試して中距離の演習ポイントに向かう


オペレータ6「コクピットのハッチ開けて歩いたら?」


パイロット6「開けれる?」


ツヴェルフ「はい、大丈夫です」


ハッチを開けて歩く


パイロット6「・・・だめかも」


オペレータ6「ん?どうした」


パイロット6「揺れがひどく感じる」


整備士6「メインモニタの画像は揺れ補正してるからかな」


オペレータ6「なるほどね・・・」


パイロット6「ツヴェルフごめん閉めて」


ツヴェルフ「はい」


パイロット5「なにやってるの」


パイロット6「いや・・・ちょっとね」


パイロット4「楽しそうですね」


パイロット5「だね」


パイロット6「そうでもないよ」


近距離の演習ポイントではマシンガン、ガトリング、ライフル、グレネード、レーザー兵器とすべて実弾で的を破壊した。


ロボットの足から手までの全体の関節で衝撃をコントロールしているらしい


人間がはそれを何も考えずに自然にやっているから恐ろしい


男性の3機は私たちの後から演習ポイントを回っているらしい


パイロット5「さてとあとは近接戦闘か」


オペレータ6「ハンドガンの演習はそのまま3機で実施してください、機体6はモニタに不具合があるので戦闘は見学して」


パイロット6「やった~」


パイロット5「そうきたか」


機体にナックル、トンファー、ロッドを装備させて標的を殴る


パイロット4がトンファーで的を殴った時にそれは起こった


大きな金属音とともに機体4に腕が砕けた


パイロット4「あれ?」


とぼけた人みたいな反応をしている


反動で機体4が後ろに倒れる


パイロット5「大丈夫」


パイロット4「・・・確認中です」


人みたいにとりあえず「大丈夫」といわないのがかわいい


パイロット6「起こしたほうがいいかな?」


オペレータ4「お願い」


パイロット6「了解」


近寄って機体が立てるようにサポートする


パイロット4「ありがとう」


オペレータ4「近接戦闘は自分の強度を考えて行動しないと自分が壊れるか・・・」


パイロット6「どういうこと?」


オペレータ6「ん・・・たとえば、痛覚がない人が壁を殴るとするでしょう?」


パイロット6「はぁ?」


オペレータ6「痛くないからいくらでも殴れるんだけど、自分の皮膚が裂けたり骨が砕ける」


パイロット6「・・・なの?」


オペレータ6「酔っ払いが無敵なのと同じかな」


オペレータ4「まぁ、テストの続行は難しいかな、撤収でいいかな?」


オペレータ6「そうしましょうか」


予定よりも早く戻ることになった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る