魔法少年アサヒ ノーカットバージョン

 闇の魔女が世界支配を企む世界で、その企みに気付いた魔法生物が素質のある少女を魔法少女に育て魔女と戦っていた。戦況はほぼ互角だったものの、やがて魔女側が不利になってくると魔女も方針を転換、魔法少女に対する闇の魔法少女を育てる作戦に出る。

 こうして戦いは魔法少女対魔法少女となり、状況はますます混沌となった。数々の一流魔法少女を育てたフクロウに似た魔法生物であるトリは、また新たな有望株を見つけ、その育成に励むのだった――。



「なぁ師匠ぉ~。いつまで基礎練やりゃあいんだよ」

「その魔法が完璧に身につくまでホ。アサヒはまだ成功率が低いホ」

「や、もう8割は成功してるんだぜ? 十分だろ」

「100%にならないと次には進まないホ! 新しい魔法が使いたかったら乗り越えるホ!」


 トリが今みっちりマンツーマンで鍛えているのは少女――ではなく、13歳の少年だ。魔法を使える男子はこの世界でもレアで、そこにトリは希望を見出したのだ。

 魔法を使える少年、魔法少年となった彼の名はアサヒ。魔女によって両親は殺され、母親の因子を強く受け継いだ彼に魔法の才能が宿ったのだ。


 アサヒが自身の魔法をマスター出来れば、きっと魔女を倒す事が出来るはずだとトリは考え、孤児となった彼を密かに育て、鍛えていた。アサヒもまたトリを第二の親、師匠と認識し、両親を倒した魔女への復讐に燃えていた。


「はぁ、もうちょっと使い物になるかと思ってたのにホ……」

「何だよ師匠。俺に400年に1人の天才だって言ったのは師匠じゃねぇか」

「400年どころか、アサヒは4年に1人の才能だったホ」

「100分の1!」


 トリの辛辣な評価にアサヒは分かりやすく落胆する。がっくりうなだれている弟子を横目に、トリは外の世界の不穏な気配を感じ取っていた。


「早くアサヒを一人前にしなければ、世界は魔女の手に落ちてしまうホ……」


 魔女と魔法少女のパワーバランスは微妙な均衡を保っている。少しでもどちらかに有利な現象が起これば、それだけで戦況は一変してしまうだろう。

 だからこそ、トリは自分の育てる少年を早く使い物にしようと焦っていた。


 そんな修業の日々の中、トリが少し目を離した隙にアサヒはいつもの修行とは違う呪文を口にする。


「うりゃああ~っ! 神魔のハザマの混沌よ! 我の声を聞き届けよ~っ!」

「そ、それはまだアサヒには早いホ!」

「師匠、俺、このくらいの事はよゆうわあああ~っ!」


 彼の唱えた呪文は制御に失敗して大爆発。魔女に見つからないようにトリがかけていたステルス結界に傷をつけてしまう。


「たはは、師匠の言う通りだったわ」


 爆風の中、髪をアフロにしたアサヒは笑う。トリは呆れ果てるものの、失敗したとは言え、混沌の力を引き出せた事には感心していた。


「もう自分の身の丈に合わない魔法は使っちゃだめホ。基礎さえ身につければ……」

「ふーん、そいつがあたしらに対する切り札なのね」

「だ、誰だっ!」


 アサヒは突然の侵入者に声を荒げる。今までこの結界に他人が勝手にやって来る事はなかったからだ。


「ふふ、あたしの名はフェル。魔女によって作られた第一の魔法少女。そう言えば、そこのトリは意味が分かるわよねぇ?」

「アサヒ、逃げるホ!」

「はぁ? 俺は戦うぜ! こいつが魔女の手先なら!」

「今のお前では勝てないと言ってるホッ!」


 突然大声で叫ばれたアサヒはショックを受ける。今まで叱られる事はあっても、強く否定される事はなかったからだ。ただ、反抗期の少年がその言葉を素直に受け入れるはずもない。相手が自分の両親の敵に連なる者だからなおさらだ。


「勝てないって……やってみなきゃ分かんないだろ!」

「相手は別格ホ! 魔法感度を上げれば……」

「それくらい分かってるよ! でも何もせずに逃げ出すとか出来ねぇ!」

「フフ、安心しな少年。あたしの目的はあんたじゃない……」


 フェルは意味ありげに手をかざすとステッキを具現化する。ステッキを手にした彼女は軽く一振りした。


「ラ・ル・レビド」


 その瞬間に発生した無数の氷の刃がトリとアサヒに迫る。迫りくる危機を前に彼は反射的に呪文を唱えた。


「盾よ守れ! テイラ!」


 アサヒを中心に発生した魔法の防御壁は彼女の氷攻撃を凌ぐ。しかし、守れたのはほんの一瞬で、すぐに魔法壁は砕け散ってしまった。


「くうっ」

「あらあら、繊細な壁だこと。今度はもうちょっと本気を出したげる!」


 フェルは詠唱を破棄して、いきなり火の玉を連続してステッキの先から発射する。この予備動作なしの攻撃にアサヒは全く対応出来ず、そのまま呆気なく吹っ飛んだ。


「うぐあああっ!」

「魔法は魔法少女が一番うまく扱えるんだよ。身の程を知りな」

「アサヒーッ!」

「さて、じゃあ一緒に来てもらうわヨン」


 彼女はひょいとトリを掴むと拘束魔法をかける。こうして身動きの取れなくなった魔法生物は、そのままあっさりと連れ去られたのだった。

 フェルの魔法にふっとばされたアサヒは体を動かせず、その様子をただ目に焼き付ける事しか出来ない。


「ししょおおーっ!」


 こうして急襲の魔法少女も去り、後に残されたのは静寂の気配。体調が回復して動けるようになった彼は、師匠を取り戻すための旅に出る。フェルの魔法の気配は独特のものだったので、その残り香を追いかけるだけで追いつけるはずだった。


「あ、あれ?」


 犬のように黙々と気配を辿っていたアサヒは、初めて来た街の空き地で立ち止まる。そこで気配が途絶えていたからだ。どうやらフェルはこうなる事を予想して最初から罠を仕掛けていたらしい。

 いきなり手がかりを失った彼は、途方に暮れて天を仰ぐ。


「何てこった……あれ?」


 空を見上げていたアサヒの目に何かが映る。やがてそれはハッキリした人影になって彼の前に降り立った。それは魔女側でない方の魔法少女だ。服装でそれはひと目で分かる。魔女側の魔法少女の衣装は悪趣味で、魔法生物が力を与えた魔法少女の衣装は可愛いのだ。

 そんなひらひら衣装の魔法少女は、アサヒを見るなり意味ありげに笑う。


「へぇ、君が今のマスターの弟子かぁ……」

「だ、誰?」

「私はあなたの先輩。マスターが狙われているのを察知して阻止しようと思ったんだけど間に合わなかったみたいね」


 彼女の名前はシエラ。トリがアサヒに出会う前に育てた魔法少女らしい。彼から見る限り、頼りになるおねーさんと言う感じだった。この魅力的な先輩を目にしたアサヒは、ひとかけらの勇気を振り絞る。


「先輩、俺に力を貸してくれ!」

「うん、私もそのつもり。よろしくね、後輩」


 フェルの行き先はシエラが知っているらしく、アサヒは黙ってついていく。辿り着いたのはこの辺り一帯を仕切る魔女の城。城の前まで無事に辿り着いた2人は、お互いに顔を見合わせてうなずきあった。

 そうして、これからの作戦をシエラと打ち合わせしていたところで、彼は表情を曇らせる。


「俺、上手くやれるかな……」

「マスターが選んだって事は君には素質があるんだよ。大丈夫、自分の力を信じな」

「そ、そうかな」


 先輩に褒められたアサヒは顔をにやけさせる。その顔を横目にシエルの目が本気モードに変わった。


「ま、使い物にならなくても、弾除けくらいにはなってよね。じゃ、行くよ!」

「ちょ、まっ……」


 彼がその言葉にショックを受ける間もなく、シエラは城に特攻をかける。この城の警備には魔女側の魔法少女が多数配備されていたものの、彼女はそれを難なく倒していった。


「ほら、何してるの? 行くよ!」

「お、おう!」


 シエラに急かされてアサヒも急いで後に続く。彼女の通った後はまるで戦争が起こった後のような有様で、その圧倒的な実力差の前にアサヒはすっかり自信をなくしていた。


「早く、こっち。ここが魔女のいる魔女の部屋だよ。ここにマスターがいるはず」

「あの……シエラさん1人で良かったんじゃ?」

「ここには間違いなくあのフェルがいるでしょ。私はあいつを抑えなきゃだから」

「えっと、それはまさか……」


 魔女の部屋には、その名の通り魔女がいる……はず。シエラはその魔女の相手をアサヒにさせようとしていたのだ。魔法少女の天敵である魔女。半人前の魔法少年に果たして相手が出来るのかどうか――。当然のように彼は顔を青ざめさせていた。


「大丈夫。私が派手に戦って魔女も惹きつけるから、その間にマスターを開放して。出来るよね?」

「う……うん、分かった」

「よし、行こう!」


 こうして2人は改めて拳を突き合わせ、魔女の部屋に突入した。


「待ってたわよん、目の上のたんこぶ」


 入って早々、フェルが2人の前に現れる。真っ黒な魔法少女の衣装で片手を腰に当て、上から見下すようなポーズを取っていた。

 シエラも負けじとステッキを握った腕を相手に突き出して、威圧感を出そうと胸を張る。


「私もあんたとようやく決着が付けられると思うと震えが止まらないよ」

「あら? それは変な病気じゃなくて? あたしが優しく殺してあげるわ」

「それはこっちの台詞!」


 挑発合戦が終わったかと思うと、2人はいきなり超スピードで戦闘を始める。その動きの素早さは、まだ半人前のアサヒの目では追えないほど。なるほど、これだけ派手な戦闘を繰り広げれば魔女の意識も釘付けに出来るのかも知れない。


 2人の魔法少女が死力を尽くしているその影で、アサヒはひたすら気配を消してトリの居場所を探っていた。

 魔女の部屋は地方の学校の体育館ほどの広さで、濃い魔法の気配が室内全体を包んでいる。そのためにすごく見通しが悪かった。目の前数メートルくらいしか見えないのだ。


 ゆっくりじっくり探っていると、やがて鳥かごのようなものが見えてくる。どうやらそこにトリが捉えられているようだ。


「師匠、助けに来たぜ」


 アサヒは救助対象が視界に入ってすぐに作戦を開始した。トリさえ開放出来ればミッションコンプリートなのだ。怖い魔女や魔女の魔法少女とも無理に戦わなくていい。

 鳥かごに鍵はかかっておらず、捕らわれの魔法生物は呆気なくアサヒの手によって自由の身となる。こんなに簡単に事が進むのをいぶかしがるほどの用心さを、彼はまだ持っていなかった。


「うがあああ!」


 それはアサヒがトリを鳥かごから出した瞬間だった。突然トリの体が巨大化、リアル化し、動くぬいぐるみから凶暴なクリーチャーへと変貌を遂げる。この唐突な展開にアサヒの頭は理解が追いつかない。


「し、師匠?」

「オマエヲ……コロス!」


 凶暴化したトリがアサヒを狙う。幸い、物理攻撃しか出来ないようで、彼はトリの急接近やくちばし・爪攻撃を紙一重でかわしていた。


「師匠! 俺ですよ! アサヒです!」

「無駄ぞえ……そいつはアチシが変えてやったのだからのう」

「ま、魔女……」


 そう、暗闇の中で浮かび上がったのはこの城の主の魔女だった。黒いフードを被り、闇と同化して、まるで闇そのものが意識を持って喋ってるかのようにすら見える。トリを化け物に変えたのはこの魔女の仕業だったのだ。


 この非常事態に驚いたのはアサヒだけではなかった。シエラもまた戦いながらクリーチャーと化したマスターの姿を見て混乱する。


「嘘? マスターが魔女の魔法にかかるなんてありえない!」

「それがあるんだなぁ。魔法生物は四年に一度魔法抵抗力が著しく下がる日があるんだよ」

「まさかフェル、あなたそれを狙って……」

「敵の弱点を狙うのは戦いの基本ヨン」


 フェルはそう言うと、シエラに向かって攻勢を試みる。そこから一旦防御に徹した彼女は何とか形勢を立て直し、闇の魔法少女とまた互角の戦いを続けるのだった。

 同じ頃、この突然の魔女の登場にアサヒは分かりやすくビビりまくる。


「あ、あわわわわわ……」

「イーッヒッヒッヒ。魔法使いの男とは珍しい。食えば美味いのかのう」


 そう、魔女の天敵は魔法少女であり、魔法少女の天敵もまた、魔女なのだ。魔女は魔法少女を食べる。魔法少年であってもそれは一緒だった。変貌した師匠に、魔女の底知れない闇の気配。彼の心は崩壊の一歩手前だった。


「アサヒ、気をしっかり持って!」

「あ、あうあう……」

「フフ、あの切り札ちゃん、ダメそうじゃないの?」

「うっさい死ね!」


 シエラもアサヒに加勢したいものの、フェルの邪魔があってそれが出来ないでいた。アサヒは何とかトリを正気に戻そうと叫び続ける。


「師匠、しっかりしてください! 俺ですよ! 弟子のアサヒです!」

「ヒヒヒ、もうそいつはただの怪物だよ。声など届かんねぇ」

「コロス! コロスゥ!」


 アサヒの声が魔改造された魔法生物に届く事はなく、一方的な攻撃は続く。天才的な回避スキルを発動させた彼は、傷だらけになりながらもギリで致命傷を避け続けていた。


「ほう、お前は逃げに特化した魔法を使うのかえ?」

「違う、これは魔法じゃねぇ!」

「じゃあ見せてみろ、そうして師匠を殺してみよ」

「誰がそんな挑発に乗るか!」


 逃げるのに必死になっていたアサヒは余計な事を考える余裕をなくし、いつの間にか魔女に対してタメ口になっていた。とは言え、状況はないも変わってはいない。このまま逃げているだけでは、やがてアサヒはトリに殺されてしまうだろう。


「くそっ! どけフェル! 光の鎖!」

「うふふ、あたし達はあたし達でこの戦いを楽しみましょう! 闇の蛇!」


 シエラとフェルの戦いも膠着状態のまま、決着は簡単に付きそうになかった。シエラが光で鎖を出せば、フェルが闇の蛇でそれを打ち消す。2人は正反対の魔法を同時に発動してお互いに力を打ち消し合っていた。


「アサヒ、こうなったら君がやるんだ! マスターを元に戻せ!」

「そんな魔法、まだ教えてもらってな……」

「君の心が思い出す! 集中しろ! 腹を括れ! 君なら出来るはずだ! 君を見出したマスターを信じろ!」


 シエラの激励が心に響いたアサヒは逃げから一転、襲いかかるトリに真剣に向かいあった。


「オマエヲオオオ コロス!」

「師匠、今から俺があなたを救います!」

「イーヒッヒッヒ! 無駄じゃ無駄じゃあ!」


 彼の無謀の挑戦を魔女はあざ笑う。アサヒは待った。師匠を戻す魔法が降りてくるのを。その間にも恐怖が彼を襲う。クリーチャーと化したトリのくちばしがアサヒに迫った。


「た、盾よ我を守れ!」


 アサヒが使ったのはトリを戻す魔法ではなく、自身の身を守る盾魔法。焦って発動した魔法は簡単に破壊されたものの、そこでトリが正気を取り戻した。


「ア、アサヒ……ボクを殺すホ。ボクはもう戻れないホ」

「師匠を殺すなんて出来ねえよ!」

「イヒヒ、コロシアエー!」

「うっせえ!」


 魔女の挑発でキレたアサヒはここで突然膨大な魔法知識を知覚する。次の瞬間、彼の意識は飛んでいた。そうして溢れ出す膨大なエネルギー。それは魔女の城全体を包み込んで行く。


「な、何じゃこの力は……」

「アビル様、一旦引きましょう」


 彼が引き出した巨大な力は魔女の城を完全に破壊。その影響なのか、クリーチャーだったトリも元の姿に戻っていた。この大仕事をやり遂げたアサヒは力を使い果たしてその場に倒れてしまう。


 フェルと魔女アビルはギリギリで城を去り、倒す事は出来なかった。けれど、当初の目的は無事に達成する。倒れたアサヒはシエラによってトリの家まで運ばれた。


「あれ……?」

「やっと目覚めたかホ」


 アサヒが気が付くとそこは自室で、じいっとトリに見つめられていた。彼はびっくりして飛び起きる。


「うわあー!」

「どうしたホ?」

「師匠、俺、変な夢を……魔女の魔法少女が襲ってきて師匠が連れ去られて、最後は魔女の城で……ううっ」


 そこまで話すとアサヒは頭を抱える。どうやら力を開放した時の後遺症がまだ残っているらしい。トリは彼が今までの出来事を夢と思い込んでいる事に呆れ果てた。


「それは全部本当の事だホ。シエラがお前を家に運んだんだホ」

「あ、シエラ先輩は?」

「とっくに帰っていったホ。彼女もプロの魔法少女として忙しい身なんだホ」

「そう……ですか。お礼も言えなかったな……」


 トリの話を聞いたアサヒは窓の外を見てため息を吐き出す。トリはそんな弟子を何も言わずに優しく見守っていた。

 その後、無事に回復したアサヒは師匠の前で魔法を披露する事に――。


「あの力を再現出来れば、俺はもう一人前なんですよね」

「勿論だホ。やって見るホ」


 けれど、どれだけ気合を入れてみても、彼があの力を再現する事は出来なかった。


「あれ? あれれ?」

「やっぱりあの時のアレはマグレだったホね。期待して損したホ。あ~あ、やっぱりはアサヒは4年に一度の才能ホ」

「それを言うなら四年に1人の才能だぁ~!」

「きっとあの魔法も四年に一度しか使えないんだホ」


 トリはそう言い切るとにやりと笑う。からかわれたと気付いたアサヒが師匠を追いかけるものの、1枚も2枚も上手のトリが捕まる事はなかった。



 ――これは、魔法少年アサヒが魔女を倒して世界を平和に導く5年程前の物語。

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