第14話【番外編・作者のつぶやき 私にとっての横浜、外国】

※読んでいただき、ありがとうございます。ここでのつぶやきは、本編とほぼ関係がありませんが、どうかぜひ読んでみて下さいね。


 こんにちは、作者のTOSHI(竹井夙/たけいとし)です。


 この話、「グルメライターの事件簿『中国茶をめぐる謎』」は横浜が舞台ですが、皆さんは横浜が好きですか。


 私は好きで、できるものなら少しの間でも住んでみたいです。お洒落で、よそに旅行するのにもよさそうで、何より異国情緒、独特の解放感を感じます。中華街も大好きです。


 なんというか、それなりに外国旅行もしたし、今の情勢が落ち着けばまた行かせていただきたい、若い頃は長期留学にも興味がありましたけれど、同時に、私は今、海外に住みたい、長期滞在がしたいという気持ちは、なんとなく、まったくなくなってしまいました。


 親戚を含む、まわりの人々には、外国に移住した人、生活していた人が少なからずいます。また、語学を学ぶのが好きなので、そういう人達と交流することがありますが、新鮮で楽しい反面、

「本気で外国に住むのは、きっと、いや絶対、本当は、本当に大変なことだ」

 と思います。


 外国は魅力的です、しかしなめてはいけません。だって、常識が違うんですよ。いいことだけでなく、悪いことだって、いつ何が起こるか全然分かりません。


 私が初めて行った外国はアメリカでした。十八歳でした。ホストファミリーもいい方々で、よくして下さった方々がたくさんいて、いい思い出になっています。

 そんなに長い間いたわけではないのではないのですけれど、語学面での吸収も今より速く、若かったからなんだな、と懐かしく思います。

 ただ、もし外国に住んだら、特に欧米では、人種差別と無縁でいることはできないということを、少しでも、この身で肌で感じて、正直いってショックでした。


 アメリカの人っていい面でもそうでない面でも、ストレートなんですね。私に対しても、私の国籍、人種に対しても、好きとか、特別視しない、よくしてくれる、そうじゃないということが、いちいちはっきりしていて、長くいればこんなものだと慣れるかもしれないけれど、自分はその点で凄く疲れました。

 

 外国、欧米ってこういうものなのだろうかと思っていましたが、その後、ほぼ同じ条件で、語学の勉強も兼ねてヨーロッパの数カ国に滞在する機会がありました。

 

 その時も同じようなことはあったんですけれど、露骨ではなく、滞在しているぶんにはそこまで気にならなかった、というのが個人的な意見です。

 同時に、『ヨーロッパには階級意識というものが今でも根強く存在する』、と大学で教わり、その意味が本当は分からなかったんですけれど、ポルトガルでその片鱗を感じて、そういうことは本でも読んだことがなかったので、

「根強い問題というのは、かえって、簡単には見えないものかもしれない」

 と、じわっとくるものがありました。


 日本がいいですよ、日本が。そりゃあ、いろいろありますけどね。私はそう思います。


 「仲間意識、しがらみの代償としてある、ぬくもり」が日本にはあると思います。


 でもがんじがらめは嫌だ。外国に放りだされるのは、私は嫌だけれど、外国のいいところは勉強したい、多少のカルチャーショックはお互いにあっても、異文化と交流したい。


 こういう夢があるので、私は横浜のような街に憧れるのだと思います。


 落ち着いたら海外旅行にもまた行くと思います。


 だからというか、なんというか、そうでなくても、外国の人、あと、日本人でも海外旅行の添乗員をしいたげないようにしましょうね。確かに、異文化っていいことばかりではないのですけれど、やっぱり、人をしいたげる必要はないですよ。


 読んでいただき、あらためてありがとうございます。これからもどうかよろしくお願いいたします。


(第14話番外編・終わり 本編はまだまだ続きます!)

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