悪魔や魔女、修道院など、ゴシックなファンタジーの世界観は歴史的要素もしっかりと盛り込まれていて、さらにミステリー要素も。ホラーにミステリーに、バトルもあって、描写もわかりやすく、ここから更に物語が広がっていくような、世界観のあるお話でした。各話のタイトルも、作品の世界観とあっていて、よかったです。
とても完成度が高い世界観でした。そして、この世界観でおこなわれるミステリー。すごいです!ファンタジーミステリーだからこそできる展開で、うまくまとめている!名作でした!
既存の悪魔体系を使った設定や中世を思わせる緻密な世界観は美しくという一言に尽きます。ミステリー部分もシンプルな構成になっていて苦手な人でもすんなりと読めると思いました。歴史と爽快感を味わいたい人は是非一度読んでみるとイイでしょう。
■良かった点とんでもない重厚な描写に、緻密な時代背景描写が素晴らしいです。古き良きファンタジー小説を感じさせる、いぶし銀な小説だと思います。■気になった点古典感が強く、目新しさが足りないのが勿体ないかなと思いました。