設定資料&創作裏話

『歌姫と彗星カラス』設定&裏話

本編はこちらからどうぞ。

『歌姫と彗星カラス』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054921586095



●登場キャラ


【歌姫】フィオン・フィオナ・フェクタ


 翡翠のような色の髪をしている。

 とても髪が長く、足首のあたりまである。

 人形のようにほっそりした体つき。

 容姿は人間とあまり変わらないが、厳密には人間ではない(宇宙人)。

 この宇宙に棲息している生物の大半は人間とそっくりの外見をしている。


 性格は真面目で優しく穏やか。

 エイサのことをとても尊敬している。

 言いたいことをあまり言わないタイプ。

 最初は「感情によって髪の色が変化する」という設定があったが、それだといろいろネタバレになりそうなので没になった。


 名前は、英語の“affection(愛情)”のアナグラムでfion fecta。

 ミドルネームがほしくて「フィオナ」を足した。


 イメージは孔雀。



【作詞家】エイサ・エトワール


 金髪で短髪。言語マニア。

 かっちりした服が好き。

 ちょっとだけ筋肉質。

 容姿は人間とあまり変わらないが、厳密には人間ではない(宇宙人)。

 手の甲に透き通った白っぽいうろこがある。


 辛辣かつ強烈なツンデレ。

 あとたぶんむっつり。


 たいへんな努力家で、作詞に必要なことは一通り身につけている。

 格闘技の心得もあるが、それも作詞の関係で身につけた。

 わりとなんでもできるが、日常生活としてはどちらかというとだらしない方なのでドゥドゥがいないと困る。


 作詞の感性を鍛えるため、日常的にさまざまな言葉遣いをしている。

 ……という設定だが、なぜ彼がオネエ言葉なのかというと、ある日彼が作者の頭の中でオネエ言葉でしゃべり始めたから。本人は色気のある大人の女性のイメージで話しているつもり。


 エイサは沖縄の伝統芸能「エイサー」から。

 エトワールはフランス語で「星」。


 イメージは蛇。

 ただし、彼の手にあるうろこは白い魚のイメージ。



【彗星カラス】カァグ


 普通のカラスよりも一回り大きく、羽根の先だけが水色に透けている。

 とにかく口が悪いが、それは彗星カラスの特性ではなくカァグの性格。

 1回のワープで飛べるのはせいぜい隣の惑星くらいまで。


 カァグはユユが勝手につけた名前。

 宇宙カラスだったり銀河カラスだったりと、名称がころころ変わって落ち着かなかった。

「カーグ」はネパール語で「カラス」という意味。


 イメージはハシボソガラス。



【マネージャー】リズリー・グリーズ


 フィオンのマネージャー。

 フィオンのことを子どもの頃から知っていて、自分の娘か孫のように思っている。

 子どもはいない。妻とフィオンの三人暮らし。


 かなりの巨体。皮膚は褐色の固い皮膚で覆われている。肌には毛がなく、つるんとしている。

 普段は温厚だが、怒らせてのしかかられると潰れそう。


 名前は「グリズリー(ハイイログマ)」から。

 だが、イメージはトド。



【助手】ドゥドゥ


 エイサの助手。

 エイサのことは「先生」と呼んでいる。


 二足歩行する鼠のような容姿の獣人。

 全身が短い毛で覆われている。

 しっぽの有無は服に隠れていて不明。

 わりと器用になんでもこなす。


 エイサのことを尊敬しているし、そのことを口にも出すが、だらしないところや意気地のないところについては呆れている。

 実はあまり教養がなく、敬語も得意ではない。


 イメージはデグー。



【動物学者】ユユ・シャク


 体の形は人間に似ているが、肌がクリオネのように半透明で、角度によって内臓がうっすら見えている。(ただし服などでほとんど見えない。)

 目が5つあり、それぞれ大きさが異なる。


 フットワークは空気のように軽い。

 根っからの研究者で、常にフィールドワークで外に出ている。


 ニコニコしているときは「とても嬉しい」「テンションが上がっている」「(実は機嫌が悪いが)自分の感情を隠したい」のどれか。

 彼女が羽織っている動物の毛皮は、フィールドワークのときに自分のにおいを消すためのもの。


 なぜか書けば書くほど変態になっていった。

 エイサに対してほのかな執着心がある。


 もとは「フユ」という名前だったが、フィオンの名前と最初の一文字が被るため「ユユ」に改名。「フユシャク」とはミノムシの種類。


 最初はずんぐりむっくりした体形という設定だったが、「なんか書いてて楽しくないな……」と思い、途中からナイスバディになった。そう、記述はないけど実はナイスバディです。

 なぜか僕っ娘になりましたが、彼女が作者の頭の中で「僕は……」としゃべり始めたからですw


 目が5つあるのは、とある漫画のキャラ(ずんぐりむっくり)のイメージがあったから。でも、改めてそのキャラを調べたら目は3つだったw

 (;´∀`)マァイイカ


 イメージはミノムシ(動物の皮を羽織っている)→貝(引きこもり)→クリオネ(肌が半透明)と変化していった。



【誘拐犯】コララキ、クェルボ、ケルーニク


 獣人三人組。

 人狼のような容姿。


 辺境の星の言葉で話す。田舎者。

 生活が貧しかったため、フィオンを誘拐しようと計画を立てた。

 短編にも登場する予定だったが、執筆時間の関係で没になった。


 カァグ(彗星カラス)については家畜のように思っているが、実際はカァグも彼らを利用していただけ。どこで知り合ったかは不明。


 最初はエイサとの会話シーンがある予定だったが、フィオンを窓から誘拐させたら「獣人は運動神経がいい」という設定がつき、おかげでエイサと格闘させるシーンもなくなり、そのまま会話シーンもなくなってしまった。


 名前はどこかの国の言葉で「カラス」を意味するものだったと思う。たしか。

 スペイン語で「クエルボ」、ギリシャ語で「コラキ」はカラスという意味。

「ケルーニク」はたぶん適当につけた。


 イメージは狼。



【事務所のスタッフ】キャロル


 蝶のイメージなので、背中に4枚の羽根があり、手は6本。

 作中に描写はないが、オレンジがかったボブカット。

 ぽっちゃりというか、むっちりというか、ふくよかというか肉感的というか。

 太ってるわけではないよ!w


 フィオンの事務所のスタッフ。

 フィオンのお姉さん的存在。ふんわりしていて可愛らしく、母性がある。

 可愛いのでとてもモテるが、本人はあまり自覚がない。


 名前の「キャロル」は「聖歌」のこと。


 イメージは蝶。



●身長


 グリーズ 215cm

 エイサ  205cm

 ユユ   175cm

 キャロル 170cm

 フィオン 155cm

 ドゥドゥ  80cm

 カァグ   80cm(※羽を広げた状態で左右幅)



●地名・施設名


【惑星オラシェ】

 フィオンたちが最初にいた惑星。

 「オラシェ」はルーマニア語で「街」という意味。


【惑星フォルトゥナ】

 作中には出てこないが、エイサの屋敷がある惑星の名前。

 「フォルトゥナ」はラテン語で「幸運」という意味。


【惑星ネフライト】

 フィオンの故郷の惑星。または、その周辺の惑星群。

 隕石群の衝突により滅亡してしまった。

 「ネフライト」は翡翠の軟玉を指す言葉。


【カルペディエム宇宙港】

「カルペディエム」とはラテン語で「その日をつかめ」という言葉。

「今日という日を大切にしよう」という意味合いになるらしい。

 作中では、“Have a Nice Day Airport(「良い一日を!」空港)”といったニュアンスで使っている。



●用語


【グランド・モービル】

 いわゆる「自動車」のようなもので、地面を走ることしかできない。スカイ・モービルよりかなり安い。

 フィオンを誘拐した獣人たちは金がなく、グランド・モービルしか入手できなかった。もし彼らがスカイ・モービルを買う金を持っていたら、フィオンはもっと遠くまで連れ去られていた。


【スカイ・モービル】

 いわゆる「空飛ぶ車」。やや高価だが、身分証を提示すればレンタルも可能。

 わりと幅広くどんな体形の生物でも運転できるよう工夫されている。


【宇宙港(うちゅうこう)】

 飛行機でいう「空港」のようなもの。

 たくさんの宇宙船が離着陸する。

「スペース・ポート」というルビをつけていたが、字面がうっとうしかったのでやめた。


【宇宙船(うちゅうせん)】

 宇宙空間を飛ぶ船。

 この世界では、みんな飛行機に乗るくらいの気軽さで宇宙船に乗る。

「スペース・シップ」というルビをつけていたが、字面がうっとうしかったのでやめた。


【シリウス・ペン】

 マジック・ブング社が開発した筆記用具。

 空中に文字を書くと、青白い光となって空中に数秒間留まり、そのあとはすっと消える。


 線や文字が書かれているという判定は「筆圧」ではなく「握力の変化」によって行われる。そのため、筆圧が強いと文字が強く輝き、逆に極端に筆圧が低い人には向かないので、そのあたりが今後の商品開発における課題であるとか。

 エイサが持っているものはまだ発売前の試供品。


 最初は「トワイライト・ペン」といかにも適当な名前だった。

 イメージとしては蛍の光だが、「蛍光ペン」はすでにあるので没に。

 候補としては「ジェットストリーム・ペン」をもじるという案もあった(文具好きにしかわからないネタ)。


 最終的には「青白い光」のイメージで「シリウス・ペン」にしたが、一応、フィオンたちがいる宇宙は我々の宇宙とは異なるという設定がある。


 なお、最初は「テレパシーが使える妖精のような種族を雇ってフィオンの意思を読み取り代弁してもらう」という設定の候補もあったが、面倒くさいなと思ってやめた。


【マンティスアイ・カメラ】

 中心部にカメラが内蔵されていて、360度の風景を撮影することができるカメラ。映像の再生は特殊なプログラムによって再現される。手のひらサイズくらいの球体。

 作中では気軽に浪費しているが、実は高価なもの。

(そのため、フユがグリーズにカメラを用意してくれないかと打診するシーンがある。)


 なお、マンティスとは「カマキリ」のこと。

 彼らはほぼ360度の視界を持つらしい。

 ちなみにトンボは270度くらい。


知的生物ロゾー

 地球でいうところの「人間」のようなもの。

 ただし、かなりいろいろな形状の生物がいる。


「ロゾー」とはフランス語で「葦」の意味。パスカルの「人間は考える葦である」という言葉からきている。



●その他の設定


【エイサの屋敷】

 1階 生活スペース(キッチン、風呂、トイレ、応接間)、ドゥドゥの個室

 2階 エイサの仕事場、エイサの寝室、資料室、物置

 3階 客室(ほぼ使われていない)、バルコニー


 フィオンとユユは3階の別々の部屋に泊まっていた。

 階段は1階の玄関から3階まで真っ直ぐに伸びているタイプで(つまり家が奥に細長い)、階段は少し急である。

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