「聖と魔」「上級悪魔のとある失敗」「堕天使の恋」の番外編

草沢一臨

登場人物達からバレンタインデー

【バレンタイン①】騎士達のひととき/聖と魔の名を持つ者

【ラーソルバール】「ええと、2月14日はバレンタインデーとかいう日らしいよ」

【エラゼル】「何をする日なのだ?」

【ラーソルバール】「何でも、お世話になっている人に、お菓子を配って歩く日だとか……」

【エラゼル】「何でそんなに曖昧なのだ」

【ラーソルバール】「うーん、この前ディナレスに聞いたんだけど、彼女も良く知らないとかで……。そういえば、エフィ姉もアル兄に何かあげてたな……と」

【エラゼル】「どこまでも曖昧だな……」

【シェラ】「なに、なんの話?」

【エラゼル】「ん……、バルタンなんとか?」

【シェラ】「宇宙からやってきそうな響きだね……」

【フォルテシア】「バレンタインデー……。女の子が大好きな人にチョコを送る日……」

【シェラ】「フォルテシア、詳しいね!」

【フォルテシア】「普通は知ってる……みんな大好きな人いる?」

【エラゼル】「!!」

【シェラ】「い……いないよ!」

【ラーソルバール】「…… ; ' Д ')フィッ」

【フォルテシア】「騎士学校の人達はみんな世の中に疎い……」

【エラゼル】「そ、それは、日々、鍛錬と学問に勤しんでいるからであって……。そ、そういうフォルテシアはどうなのだ!」

【フォルテシア】「私は父さんにあげる」

【シェラ】「そ、そうだよね、お父様にあげるんだよね!」

【ラーソルバール】(何か違っている気がする……)

【エラゼル】「そういえば、私は幼い頃、王太子殿下とウォルスター殿下に差し上げた事があったな」

【シェラ】「あれ、なんか意味合い違わない?」

【ラーソルバール】「やっぱり、お世話になっている人に、お菓子を配って歩く日なんだよ」

【ジャハネート】「アンタ達、頭突き合わせてどうしたんだい?」

【エラゼル】「2月14日はバレンティンデーとかいう日らしくて……」

【ジャハネート】「何だか豪快に球が飛んでいきそうな名前の日だね……。それで……?」

【ラーソルバール】「チョコを渡すイベントらしいんですけど」

【ジャハネート】「ああ、アタシも聞いたことがある。というか、やった事がある。以前、聞きかじった事があったんで、部下に配ってやろうと思ったら、逃げられた」

【ラーソルバール】「逃げられる……? 何でですか!」

【ジャハネート】「知らないよ。部下どもは『あとが恐ろしい』とか叫んで逃げ回ってたからねえ」

【エラゼル】「謎のイベントですね」

【ジャハネート】「だろう?」

【ラーソルバール】「じゃあ、私が買ってきたお菓子を、大好きな皆さんにお配りしますね」

【シェラ】「わーい、ありがとう!」

【エラゼル】「ふふふ……あとで私からも返すぞ」

【ラーソルバール】「では、「聖と魔の名を持つ者」を読んで下さっている皆様にも! はい、どうぞ!」


「聖と魔の名を持つもの ~ラーソルバール・ミルエルシ物語~」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890797224

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