わたしは、それを言葉で表せません。

好きになった人が自分のタイプと真逆だったり、関わったこともない興味なかった人にふとした拍子に惚れてしまったり。


もしくは何でもないようなことから突然冷めてしまったり、好きすぎて“好き”が分からなくなってしまったり。


人によってその熱量にはかなりの差はあれど、誰だって恋をしたことがあると思います。今だってするし、これからだってするだろうと思います。


だけれど、学生時代、特に中高生の青春真っ盛りの時代の恋というやつは、大人になって、社会人になってから鑑みると、なかなかどうして不明瞭というか、言葉に表せない不思議な価値観を持っていたと思います。


“そう思ったから”、“そう感じたから”としか表現できない。
だけれど感情論とはまた違う。
不条理で合理的でない。
とても大胆で繊細な不思議な感性です。


気持ちの機微や揺れ動きに理解が追いついていない、とでもいうのでしょうか。
いや、やはり違う。わたしには、どうにも言葉に表せません。


ああ、これだ、と思いました。
わたしには分からなかったその恋愛観を、この作品は映し出している、と感じました。



このレビューを書こうとして、ものすごい頭を悩ませました。


結局、わたしはそれを言葉で表せないからです。
だから、大変申し訳ないのですが、わたしには具体的なレビューができません。


でも、とても良い作品です。
それだけは、間違いなく言えることです。