片羽の鳥

暇の三

前座ーー逆さに回らぬ年月よ、詰んだ盤面を引きずり戻す

第1話骨の記憶


ーー骨には「記憶」が宿る、という


誰かが言った、噂話ーーうれしいことも、悲しいことも、喜ばしいことも

うれしくないことも


全てを「記憶」するという


ーーだから、なのかもしれない




荒れ果てた荒野で、彼女は石を握るーーたった一言


衝撃的な、一言を言うだけで、「最強」が溶けていく「脱皮」


ーーまるで、蝶になる前のさなぎのようにーー理屈でわかる


本能でわかるーーあれは、限界を超えようとしてる


その先が短いことを知りながらーー


それと対峙する「私たち」に絶望と衝撃を与えて

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