20.5日。ダークサイドトーカさんフルヴァージョン

あと3日?

赤い目が取れそうで、取れない。


このあいだはとーかさんが暗黒面に落ちてしまいました。

ブラックトーカさんになってしまったんですね。いいとおもいます。 


トーカさんごはんも一人で食べてました。よほど腹に据えかねていたものがあったのでしょう。「おれは一人でいい」なんてことをいっていたと聴いています。


あれ?わたし解離してます?してませんよね。気のせいですね、はい。やばくね的な。



人って・・・・・・苦手なシチュエーション、誰でもあるじゃないですか。

いろいろ。


とーかさんの場合、理由は本人もよくわかってないらしいのですが、

まず大勢の人にかこまれたり、ちかくにいること。これは特に苦手なようです。

これは理由ははっきりしているのですが、あえて割愛します。


それと、これは特別なのですが、泣いている人が励ましあったりしていることが、苦手なようで、おとといや昨日もそのようなことがあって、決して嫌なこととか、というわけではないのにつらくなるということで、どうしてもはなれざるをえなくなって残念だというようなことを言っていました。



今日ですか。今とーかさんは、事務所にいます。自分が経営している行政書士事務所です。友達の家の一部を安く貸してもらって間借りしているのですね。実は、ずっとあこがれていた生活だったみたいです。


夏の暑い日に、エアコンもなく、ビルの一室で、応接のソファに横たわり、うたた寝をする。誰かがノックをすると、家賃の取り立てだ!と怯えながら、たまにくるお客さんを相手に、仕事をする。なんとか食べていけるくらいに。


島田荘司の小説に出てくる御手洗潔という名探偵(あっ、本勧めてる。御手洗潔は幽遊白書にも出るけど小説の方が先。多分潔の名前の漢字が違う)が、そんな生活をしていて、それに憧れているって言っていました。ずっと前に。


携帯で届いたメッセージを見ていました。ババ抜きの写真にかなり心に刺さるインパクトをかんじたみたいでしたよ。



そう、たぶんまだ言っていなかったとおもいますけど、また、ナースの方とやりあっていたみたいですね。毎日薬をチェックするぞ、みたいなことをいわれたみたいで。端的にいえば「お前本当は手持の3錠飲んじまったんじゃねえのかちょっと見せてみろよほら」的な意味合いを感じてしまったみたいで。


やっぱり、とーかさんもそうですけど、そういう点みんな敏感ですよねきっと。仕事でもそう、人間関係でもそう。人の目とか。敏感だから。生きて。苦しくて。それでも。


なんでもないふりをして。


折れた心を隠して。嘘をついて騙して。でも逃げないんですなんて強がったり。泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて。最後はひとつの言葉で死んでしまったり。



ロング外出。

上野駅。

壊れたiPhone。

迷宮のようなプラザ。

LINEで繋がる。

連絡をして、交換をして。

確認をして、安心をして。

ロフトで見つけたiPhoneケース。

買わずに後悔した赤い傘。

痛い脚。

甘いケーキとしょっぱいオムライス。

シェア。

かつての今生の別れ。

行けなかった美術館。

楽しい、とか、

嬉しい、より、上の感覚は、夢みたいな時間の、世界。

 

 

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