第5日目 お声がけいただいた!あとお風呂とか

 私は不眠と食欲不振で、免疫力が落ちているので、主治医に入院を強く勧められたのだけど、その一因にアルコールがある。

 ちょっとネットで調べただけでもわかるけれど、アルコールはドラッグの中でも、身体に与える害、依存度の強さでは群を抜いて強いのだ。群を抜いては少し言い過ぎだけど、最高(最悪)はヘロインで、それに次いで、害が強い。   大麻なんかはもちろん、覚醒剤、コカインなんかは専門家に言わせれば、依存性はアルコールに比べれば大したことはないらしい。

 まして、それが100円で売っていて、お釣りがくるのだから。おかしい世の中だと思う。


 それで、今回の入院ではすっかりアルコールを抜いてしまおうというのが主な目的のひとつでもあって。眠れない。酒を飲む。体が弱る。眠れなくなる。酒を飲む。のスパンのひとつをカットしようと。

 もともと酒って好きなものじゃないから。眠れないから嫌々のむのであって。だから、全然酒をやめることなんか、全然苦じゃない。もう、飲まなくなって、5日は経つけど、コンビニに入って酒を見ると気持ち悪くなるくらいにはなった。


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 この病棟では8時になると自由に眠剤を飲みに行ける。自分のペースがある程度認められているから。9時前に薬を飲んで、わりと早めにふらふらしてきた。それですぐに眠れたけど、11時半頃に中途覚醒。

 まあ、でも、家ではワインひたすらあけていた時間のことを思うと、すごくよくなってるなあと思うなあ。

 そのあと2時頃まで起きて、3時には就寝していたから、

いい。すごくいい。でも服用しているヒルナミンは体重増加があるので、こわい。日中でもコートとか、身体のラインが見えないような服を着ている。先生には「暑くない?」と言われるけど、「いやあ、ヒルナミンとかジプレキサは太りますから。見えないようにしてるんです。もうすでに60キロになってしまってます。どうです?首から上だけ見て、太ったなって思いますか?笑」

と。

「いやあ〜〜」と。

「もとから痩せてると思ってたから、全然、思わないなあ」と。たいへん嬉しい。


 ここで名前が出てくるジプレキサは、太るも太る!!ヒルナミンと同じ抗精神病薬なのだけど、「ジプレキサ。→太る」は定説なのです。


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 朝。(といっても、昨日の、朝。時系列が・・・)

 9時、シャワー・風呂場の早い者勝ちレースのために、シャワーお風呂場表がスタッフステーションに出てくるのを待って並んでいる時、話しかけてくださったひとがいた!!1

 トーカは自分から人に話しかけることができない病なので、とても嬉しかった。いつからいるんですか?とか、調子はどうですか?とか。トーカはラウンジ(談話室的な)にいてiPadで文章を書いているのだけど、「いつも何かされているので、話しかけていいのか分からなくて笑」とか、とても嬉しい。彼女とはすれ違ったり食堂で挨拶をし会うくらいのアレにはなることができたのでよかった。「音楽関係の方ですか?」これは必ず聞かれることで、1日に2回は聞かれる。いつも聞かれる。「メタルですか」「ヘビメタですか」

 ここでは詳しくは書かないが、赤のカラコンとか、ピアスとか、そういうファッションをしているということ。


 なぜか、皆、シャワーで済ませる。シャワーのことを「お風呂」と呼んでいる。入浴したのはトーカだけだった。


 1時間の外出を、1日3回はしている。だいたい1回1時間歩いたり、ドラクエウォークやイングレスをやれば3000歩にはなる。1万歩は歩いて副作用の体重を55kgまでは落としていきたい。もともとの身長が身長なので、55kgでも、BMIではふつう、か、やや痩せ、くらいなのだが。



 改めて思うけれど主治医にはとても恵まれていると思う。

 「こう、困っている」薬の副作用とか、寝付きの悪さとか。ナースに相談するたびに、面談の、診察の機会を作ってくれる。

 副作用や辛さを訴えても、「それが治療なのだから我慢しろ」と言われることもなくて。なんならもはやタメ口同士で。男性の先生なのだけど。

 それでも、医師としては、患者との距離を考えながら接してくれているのであれば、それはとてもすごい。と思う。


 日中、面談があって、夜中、0時頃眠剤(抗精神病薬ヒルナミン)をもらいに行ったら、ちょっと確認しなければいけないことがあるらしく、眠剤は確認を取ってから。明日。と言われたのだけど「あ、そういえば先生今日当直だったから今から聞いてみますね」と言われて、日中病院にいて面談してくれたのに、当直って、大変だな。ちなみにこの病院のサイトでは医師募集していて、最低年収3000万保証だって・・・。




予告


メンタル、フィジカル共に健康を取り戻すトーカ。

束の間の安息の日常に、居心地の良さを感じている自分に気づき、

戸惑う自分に気づく。

次回、「トーカに面会!」


サービス・・・

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