第2話 天の命歌

蒼き髪の毛 少年…彼は一体何者なのか…


俺はアクラウ

スラムに生きている

ここは根本から腐ってる。薬物に娼婦、奴隷、人殺し、暗殺者が集い隠れる場所でもある

国家機関は破滅を試みているが無理な話だ

今日も俺は食べ物を探し(盗み)に行く

スラムの中でも人通りの多い闇市場に出た

ここなら金を盗める。案外容易いもんだ

今日はあのクソ泥野郎で決まりだ…‪w

テキパキと分からないようにアクラウは金を盗んだ

だが……。バレた。

なぜ分かるかと言うと今追いかけられてる

完全にやばい状態なのだ!!

くそ泥野郎は配下を連れて去った

それを分かったアクラウは表に出た

だが、彼らは去ったに見えただけだ。要は演技

アクラウは咄嗟に短剣を出した

「クソ。やられた」

「さすが小僧だァー。スグに引っかかったなァー。さァーてめえの命で償え!その屑がァー」

アクラウは逃げた

でも、アクラウよりクズ野郎の方が早い

クソクソクソクソ!なんでだ!なんでなんだよ!完璧だったはずだ!なんでだよ!!

そして追い詰められ殺られかけた時、1人の男がアクラウの目の前に立った

「剣を収めてくれないか?」

「なにもんだ、てめェー!?」

「しがない暗殺者だ。こいつが盗んだ金額はこれで足りるか?」

暗殺者は小物入れをくそ泥野郎に投げた

その中に入っていたのは銀貨7枚

日本で言う銀貨1枚 1万円だ。合計 7万円

「へっ、いいぜ。引いてやるよ」

男は喜んで去っていった

「…お前はこれから俺の弟子だ」

「…え?」

「一部始終を見ていた。暗殺者としての才能、暗殺魔法の適性もある。お前は私の力を継ぐ者としてふさわしい」

「何を言って」

「お前はこの地獄から抜け出したくないか?お前は自分の本来の力を知りたくないのか?」

「そりゃー知りたいけど。その、もしも断ったら?」

男はアクラウを冷たい眼差しで笑った。目が笑ってない

「その権利があるとでも思うのか?」

アクラウはため息をついた

「…分かったよ。なる」

「よく言った。俺の名はアーゼン。姓はない」

「俺の名前はアノエ=クラウド・イヴェルト=ヴァンリッヒ」

「立派な名前だな」

「本名なんだから仕方ないだろ。ネックレスに書いてあったのがたまたまそれだっただけだ」

「普通は姓などないはずなのにあるということはお前はワケアリということか」

「まぁ、捨て子だからそうだけど…」

「…。お前はこれからクロウと名乗れ」

「俺のことはクロードと呼べ。本名は消して言うな。バレて殺されることを防げるからな」

「分かった」

「付いてこい」

何となく雰囲気で敬語で話すのが適切だと悟った

「はい」


彼らがたどり着いたのは暗殺者派遣組織の中核組織だった


1人の男がたっていた

「クロード。通達は聞いたよ。その子は?」

「こいつはクロウだ」

「へぇー。珍しいことあるんだね」

「……」

男はクロウに近づきじっくりと見た

「随分とボンクラにしか見えないけど?体がよわっちーし」

「お前の目が節穴だということだ」

「ふーん。あっそ」

「こいつの名はアデータ。お前に勉学を教える奴だ。他に7人教えている奴がいる」

「…。分かりました。よろしくお願いします」

「…。へぇー。空気は読めるみたいだね」

「暗殺術は俺が教える」

「分かりました」


それからは俺の未熟さを知った

スパルタ指導だった

毎日、毒を飲まされるし魔法の使い方

10キロ走らされるし。ありえない量の学習量を学んだ

ほんとにスパルタだ

泥沼に引き込まれるように寝てたくさんの飯を食う生活が続いた

そして今、約立たずで弱くて何も成長してないクズだと言われた。

悔しいけど確かにクズで成長してないダメなやつだ

だから努力した。訓練が終わったあとでも残ってずっと鍛錬と勉強をした

それでもダメだと言われた

だから、寝る時間も惜しんで練習したなのに何故ダメなのだろう…

彼はあの時のように救いを求める


久しぶりに呟いた歌は自分の母が歌っていた歌

赤ん坊に残された片鱗の歌を謳った

夕陽に手を差しのべ歌った

なんか目眩がした。それと同時に体が包まれるような気がした。

彼が欲したひとつの欲が一時的に手に入ったほんの少し手に入った


クロウは少しづつ目を開けた

「…ウ。ク…。クロ…。クロウ!」

そこにはクロードがいた

「クロード?」

「クロウ!一体何があった?!」

「え?何がです?」

「何がって。お前気づいてないのか?」

「目が変に感じないのか?」

「いえ、別に」

「まぁいい。鏡を見ろ」

クロードは鏡をクロウに渡した

クロウは鏡を見た

そこには銀色の目に分かりやすく竜と剣の紋様が描かれていた

「目の色が変わっている。目の中に金の紋様…」

「何か心当たりはないのか?」

「ないです。ただ、歌を歌っただけです」

「その歌を聞かせてくれ」

クロウは歌を歌った

「ありがとう。国歌だ。アルヴェルゼの」

「アルヴェルゼて、隣国のですか?」

「ああ。お前の母親はもしかしたらアルヴェルゼの人間かもな」

「…。分かりました。ありがとうございます」

「それとお前の瞳のやつは恐らくお前の親に関係があるかも知らないな」

「はい…」

「それで他に変わったところはないのか?」

「変わったところ…。あっ!体少し軽くなりました。なんか力漲る気がします」

「そうか」

「多分、封印解除の鍵だったのかも知れません」

「…何もなければいいが…」


たとえ力が増えても鍛錬は沢山していた

そうしているうちに2年が経ってしまった

2年経てば暗殺者としての昇進試験が行われる

そこで、師匠と対決するのだ。その上で対等以上の対決をしなければならない

俺は対決前日、クロードに呼ばれた

「お前はなんのために暗殺者になる?」

「俺は自分を知り生きるためです。たとえ蛮行だとしても生きるためにします。そのための準備は惜しみません」

「そうか、分かった。対戦を楽しみにしている」

「はい」

クロウは


昇進試験が始まった

同じクラスの奴らはいい戦いをしている

ある程度の戦果を挙げている

見ていると自分なら同僚を討てる確信がある

…俺の番が来た

俺は何も構えなかった

否。構えない方がいいと気づいたからだ

目の前のクロードは遠いようで近く見えた

音が鳴った。その瞬間で終わった

クロウは剣を喉先に立てただけだった

「クロウ。お前には向かない。お前は白狼だ」

「俺は生きて自分を知るために暗殺者になるんです。その意思は変わりません」

「お前は誰よりも弱いな」

「はい。だから白いのかも知れません」

クロードは今までの中で1番、笑った。強き

クロードは俺の指導を終えると暗殺者を辞める話になってるそうだ

そうとなれば話せないように呪いをかけられる

もちろん俺とももう会えなくなるのだ

その後に行われた新暗殺者の序列決定戦は首席という結果で終えた


Das Lied Ist Alles














ウヒョー!\\\\ꐕ ꐕ ꐕ////

あ、すみません!アクラウていい名前ですよねー!あー。黒い暗殺者て黒狼のように儚く美しい!実は名前はかっこいい響きからつけてます

馬鹿ですね!後で困らないといいのデスガ

本日は壊れませんから

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暗殺者の歌は悲嘆的な方がいい 響鬼 霊(使えないアカウント) @sirayukinohikari

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