最終話 Don’t call me Doggie

 2010年、僕は仕事で東南アジアのタイに海外赴任しました。そこで、現在の妻に出会います。2人ともそれなりに英語が話せますので、会話のベースは英語です。


 彼女とは仕事で出会ったので、ドゥギーではなく本当の名前で呼ばれていましたが、いつかドゥギーと呼ばせたいと虎視眈々とチャンスを待っていました。


 ある日、彼女が僕のSNSを見ていた時にDoggieの文字を見つけます。


「ねぇ、Doggieドジーって何?」


「え?ドジ?」


「そう、このDoggieってDoggieドジーでしょ」


「う、うん。ニックネームなんだ」


「へぇ、Doggieドジーって面白いね。ははは」


「そ、そうだね。ははは……」


 実はタイの英語の訛りでDoggieはドゥギーではなくドジーと読むらしいです。なんか、ドジな人って言われ方ですね…… 僕は妻にドゥギーと呼ばれることを諦めました。


 僕をDoggieドジーと呼ばないで……


 ちなみに妻とドゥギー・ハウザーを演じられたニール・パトリック・ハリスさんは誕生日が同じです。

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僕をドゥギーと呼ばないで ドゥギー @doggie4020

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