夫がトイレットペーパーを変えてくれない
ロバートソン・J・サクライ
第1話
夫がトイレットペーパーを換えてくれない
私がトイレを使う時になると、トイレットペーパーが切れることが度々あった
最初は、偶然かな?と思っていた
でもトイレットペーパーが芯だけで放置されていることがあるようになって、
私は夫が確信犯だと確信した
別にトイレットペーパーを変えることが私にとって苦痛という訳ではない
ただ、換えるのが面倒だから放っておけば私が換えるだろうと思ってんのが頭にくる
私は夫に言ってみた
「トイレットペーパーさ、使い切ったら換えといてくんない?」
「そんなの、必要になった人が換えればよくね?」
なんだそりゃ?
私が使う時に困んだろうが!
もうちっと考えろや!!
でもまだ新婚であるという事実が、私にそれを言うのを踏みとどまらせていた
私は夫を困らせてやろうと思って、
空になった芯を差し替えておいた
「叶ちゃーん!」
それみたことか
「何?」
ドア越しに言う
「いや、トイレットペーパーないんだけど?」
「だから?」
「少なくなったら取り換えておくでしょ。普通」
お前がそれ言う?!
「そーゆー所おっちょこちょいなんだから、叶ちゃんは」
「じゃあ千は私になんか言うことないの?」
「?」
お前を取り替えてやろうかぁ!!
「え?何?怒ってんの?なんで?」
小さいって言われるかも知れないが、夫とはしばらく口を訊きたくないと思った私だった
終
夫がトイレットペーパーを変えてくれない ロバートソン・J・サクライ @tunasannd
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