神愛なる嫁?

鮫紙 大使

第0話

「ここは、どこだ!」

青年は、目を覚ますと地球にはない景色と建物のある場所にいた。

周りを見渡してみても青年は、ここが何処なのかを把握出来なかった。

すると、青年は混乱してその場に身体を倒すと、後ろから声が聞こえた。

「あのー、大丈夫ですか?」

「ん?」

青年は後ろを振り向くと、青年と同じくらいの歳で少し青年より背が低い少女が立っていた。

それを見た青年は、「きれいな白髪だなー」と声を無意識に発した。

すると、少女は顔を赤く染めて青年の少し離れた所に座った。

「あのー、お名前はなんですか?」

青年は少女に名前を聞くと少女は「ミコ」と少し恥ずかしがりながら言った。

「ミコさんねー」

「あなたは……」

「あっ…おれ、 おれは金城冬馬…よ、よろしく」

「こちらこそよろしくお願いします、冬馬さん」

そして、冬馬とミコはお互い顔を赤く染めながら握手をした。

「ところで、ミコさん」

「は、はい!」

「ここは…どこですか?」

「ここは…神界です」

「神界?」

「はい、神界……ですけど」

冬馬は、神界と聞いて自分がやばいところに来てしまったのかと動揺しながらミコを見た。

「あっ、そろそろ時間ですね」

「時間?」

「はい!、ではまた後ほどよろしくお願いします」

「えっ!、ミコさん!」

冬馬は、動揺しているとミコは冬馬の手を掴んで笑った。

そして、冬馬は慌てて起き上がるとベッドの上で息を切らしていた。

「なんだったんだ……」

冬馬は、何事もなかったかのように朝飯を食べていると、妹の柚子が突然「お兄…なんかあった?」と聞いてきた。

「いや……なにもないよ」

「ふーん……ならいいけど」

「じゃあ、行くわ」

「お兄、いってらっしゃい」

「うん、いってくる」

そして、冬馬はいつも通りの道を歩いて学校に向かった。












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