第8話 花魁登壇

令和2年1月26日 日曜日 午後18時50分



目の前の光景に,

そこにいた参加者のすべてが息を飲んでいました。


神々しくライティングされた光る階段に、

総勢15名程の艶やかな着物姿。


中央にツナマヨさん、その脇をMETUCAメンバーである、のらねこさん(@noraneko_skmz)、メロンちゃん(@me_lonchan)が飾り、

遂に、堂々たる花魁道中の艶姿が披露されたのです。




10分前に遡り


18時30分の集合時間に集まった参加者の前に、いつものようにchaoさんが現れ、これからの流れと撮影についての諸注意が伝えられました。


事前に点呼を取っていたため、門が開いた後も比較的のんびりムードで、

案内されるまま、花やしきの施設を眺めていました。


劇場の入口らしきものがあったり、頭上には恐らくジェットコースターのレール。


暫く歩くと、右側にステージが見えてきました。

前にはベンチが並べられており、

このステージにツナマヨさんが出てくるのかな?

と想像を巡らせていると案の定、列が止まったので、


「あ、やっぱりここだな」


と、右側を見ていた私は、

正面を照らすライトに気づいていませんでした。


気づいたのは急に列がバラけ、

皆が階段の方に駆け寄った後。


そこで初めて、

階段に並ぶ花魁道中の皆さんに気づいたわけです。



正直言うと、私達が入場し迎え入れるべく整列した後に、恭しく奥から花魁道中がやってくる・・・的なイメージをしていた為、

まさか待ち構えているとは思っておらず、嬉しい不意打ちを食らってしまいました。







※申し訳ございません、ここからのセリフ等は撮影等していない為、

流れに沿って脚色がされております。ご容赦ください。




参加者の移動が落ち着き、一瞬の静寂の後

ツナマヨさんが話し始めました。


「今日は私の花魁道中に集まってくれて、本当にありがとうございます。

言いたいことは山ほどあったけど・・・・・全部忘れちゃいました」


ツナマヨさんらしさに、参加者から笑いが起きました。


気持ちの籠ったあいさつの後、

参加者全員が階段に上り、記念撮影を行うことに。


chaos先生から、


「着物の子は前へ、男は後ろに並べ」との指令があり、ぞろぞろと後ろに移動です。


登ってみると上段はかなり高く、なかなかの景観。


さらに、全員顔が見えるようにの指示が飛び、皆、隙間から顔を出す。


お次は、


「どうしても顔出しNGの人は、手で覆ったりして隠してください」


でも、だれも隠しませんでした。


「撮影の位置取りとか、やっぱりツナッターは優秀だな」


と、先生に褒めらた私達でした。



そんなこんなで撮影を終えて、次は何かと心待ちにしていると。


「はい!、次は花魁道中の移動先に列を作ってもらいますよ!」


メロンちゃんのスイッチがONになりました。

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