第6話 花魁拝受

令和2年1月26日 日曜日 15時40分


相変わらず本堂に響くチャリン、ガコッ!のセッションに私達が慣れてきた頃、

新たな問題が発生してきました。


実は、ツナマヨさんが座る前列は、指定された訳では無いのですが、

和装の方が多く座っておいででした。


皆さん、服装に合わせて手荷物は少なく、場所をとりません。


一方、後列に収まったのは殆どが男性で、服装はまちまち。

ただ、鞄等の手荷物が多い方が多かったんです(私含め)


なぜ?そうなったかと言うと、後列は戸板の前に小上がり的な台が、

(と言っても、柱を横にした感じの狭いスペースなんですが)

それがあった為、

荷物がある人は自主的に後ろに陣取ったんだと思います。


で、前列に習って正座をして御祈祷に臨んだ訳です。


個人的に少し不安でした、私は毎年別のお寺に新年のお詣りをするのですが、

その際の御祈祷に参加する時は、必ず足を崩して座るんです。

なぜなら、長時間の正座に耐えられないから。


今回もそうなるのでは?と懸念していたのですが、

両隣のスペースが狭く足を崩せない事と、他の参加者が皆さん正座だった事もあり、

ノリで臨んでしまいました。


まあ、そんなに時間もかからないだろうとタカを括った訳ですね。

暫くは問題なかったのですが、5分ほどしたらやはり後悔しました。


前の人を見ると、さすが和装されてる方は正座に慣れてるのか、

まんじりともせずに座っておいでで、凄いなと。


片や後列はと言うと、私含め、ソワソワ、モジモジが大発生。


とうとう誰が始めたかは分かりませんが、

なに食わぬ感じで小上がりに座る方続出で、私も習ってこう・・・・すっ、と。


いや、大丈夫ですよ?足なんて痛くないし、痺れてもいませんよ?

的な、おとぼけ顔で座らせて頂きました。


もうね、なんていうか後列は、公園で鳩に餌をあげるオジサンみたいに、

小上がりに座って前傾で手を組む人の列ができていて。


それでも、たまに正座に戻る方もいらっしゃって、それを見て私の脳内では、


「勇者よ!」

(劇場版カイジのワンシーン、香川照之さんの台詞)


が再生されていましたw


私的に足に限界が来てたんで、戻ったら攣るなと。

案の定、御祈祷が終わった後順番に軽く両足攣ったのは内緒です。



さて、そうこうしてる内に御祈祷は終盤に差し掛かり、ツナマヨさんの前に香炉が置かれ御焼香を。


私達の前にも順番に香炉が回って来て、こちらも御焼香させて頂きました。



以上を持って御祈祷は終わり、私達はお札を御授け頂き本堂を後にしました。


ちなみにお札ですが「身体健全 ツナッター」と書かれていました。

ツナッターとは、ツナマヨさんファンの総称です。

まさかお札まで頂けるとは思っいなかったので、

これ自体がかなりのお宝。


私達はそれを持って、今度は浅草寺外周を回って移動し始めました。


目的地は、

今回の花魁道中が行われる会場。


いざ・・・・・浅草花やしきへ!

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