第6話 2つの2の終焉

 さて、それではそろそろ2を巡る一つの結論に至る話を始めよう。

 そもそも、この世界という物は二つの選択の積み重ねでできている。

 はいかいいえか。

 その時点で未来は分岐しているのだ。

 今ここに水がある。そしてあなたがいる。

 あなたがこの水を飲むか否かで、未来は二つに分岐する。即ち、水が残った未来と水が飲まれた未来だ。

 分岐した片方の未来は、選ぶことはできない。

 シュレディンガーのネコという物がある。シュレディンガーのネコは箱に入れられている限り、その扉を開かない限り生死はわからない。

 未来もそうなのだ。

 片方の未来は二つのうちのどちらかを選んだ時点で、消え去っていく。

 ならば必然、令和2年2月2日22時22分に起きることもわかるのではないだろうか?

 2という物の意味を考えて、20分後を待ってほしい。



         続く

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