呪いが解けない限り、私に普通の生活は訪れない

自分の自主企画 こむら川小説大賞 https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054893286563#enteredWorks に出した作品についての語りです。


◆二作目

魔眼の少女と吸血鬼

https://kakuyomu.jp/works/1177354054893390099

 

 よーし!鍋島さんをキルするために吸血鬼書くぞーーーーー!と張り切った作品です。


◆簡単なあらすじ

 不遇少女が謎の狼と出会って、祖母を食べた悪魔をやっつけて村を出ていく


◆登場人物の簡単な紹介

赤頭巾

 赤い髪の毛だから赤頭巾。髪の色と瞳に浮かぶ三つ葉模様のせいで呪われた子と呼ばれている。

 破幻シャムロックの魔眼という自分を惑わすものを無効化する祝福を持つ

 

ガラ

 吸血鬼。狼の姿に変化できる。濃い灰色の髪と金色の眼。

 呪いによって許可なく人の血を吸うことが出来ない


◆プロット的な怪文書

 人から外れた力は呪いと同じ

 呪いを抱えて生きていく

 自分が踏み出さないと助からない


 祖母を殺して化けていた悪魔を赤ずきんが見抜く

 悪魔が赤ずきんを殺そうとする

 赤ずきんが連れていた狼が悪魔に立ちはだかる

 狼は吸血鬼だった


 狼が急に来る

 家族や村の人は前々からいた犬のように振る舞う

 赤頭巾だけが魔眼のせいで狼の催眠も魅了も効かない

 狼の正体は血を吸わない吸血鬼 

 悪魔の天敵は吸血鬼。はぐれの狼の吸血鬼を見つけて付け狙っていたが狼は村に身を隠したので悪魔は見つけられなかった

 近くの村で人が惨く死んで、狼かクマの仕業だと噂が広まる

 赤頭巾は狼を怪しんでいる(幻術を見やれても姿をガチで変化させるのは幻術ではないから見破れない)

 人を惨く殺したのは悪魔だった。悪魔が赤頭巾の祖母を殺した時にたまたま赤頭巾が家に来た

 あまり目立って悪魔祓いを呼ばれると困るので最初は幻術でごまかそうとしたが、赤頭巾が魔眼持ちだったので食べることにした

 悪魔が赤頭巾を食べようとするけど、吸血鬼が助けに来る

 吸血鬼の力が弱っていることを見抜く悪魔

 弱っていてもそこそこ強いので善戦するけど、目眩ましをされて赤ずきんに化けた悪魔に惑わされて深手を負う

 正体を現して笑う悪魔、赤ずきんが吸血鬼に血を吸わせて回復

 赤ずきんの血を吸ったことでシャムロックの眼の力が一時的に吸血鬼に付与される

 自分を連れ出してくれることを条件に血を吸わせて助ける

 自分にこんなもの(シャムロックの眼)をよこしたやつを探し出してギフトを取り消させる

 旅立ち


◆書いた時の色々と補足

 なんか童話で描きたいなー吸血鬼がいいなー狼…赤ずきん元ネタにするか…と思い立ち、とりあえず赤い髪の子の話を描き始めました。

 吸血鬼にお婆さんをコロコロさせたバージョンを書いたんですけど、ちょっとわからなくなってそのまま書き直して、悪魔が赤ずきんの家族を殺すけどそこで吸血鬼が来るのよくない?ってなったのでそうしました。


 で、どうやって家族を殺したのが悪魔だとわかるようにしようかなーと思ってたところに赤い髪ってだけで嫌われてるのはこの前書いたし、もう一つやばい理由でもつけるかー!と魔眼設定を生やしました。

 とりあえず、原作の赤ずきんも狼が化けているお婆さんを見破る的な流れもあるし、幻術を見破る能力かっこよくない?破幻の魔眼自体は思いついたんですけど、そのまま破幻の瞳だとバジリスクの朧殿じゃん…ってなるので魔除けとか妖精のいたずら除けになるものを調べてよさげなのを探してました。

 自作の羽久乃魔法道具店でグラムサイトは出したし、なんかヨーロッパ系でよさげなやつないかなーと探していたところにシャムロックの魔除けがヒットして「そういえば妖精を見る薬の材料にも三つ葉使われてるよね」となり、破幻の魔眼の呼び方が出来ました。

 魔眼と赤い髪は妖精からの気まぐれな祝福なのですが、妖精とか人外って人間の迷惑とか考えないでなにかくれたりしてくれて悲惨なことになるよね!みたいなのが好きなので…。


 マールム教は、リンゴのラテン語から取りました。

 知恵の実(リンゴ)を食べて楽園を追われた人間を守ってくれる神様で、悪魔や他の精霊などは嫌いなのか自分以外の神霊的な存在に人が頼ることを禁じる教えが多いです。

 悪魔や妖精を祓うまじないを教えてくれるので、この世界ではそこそこメジャーな宗教の様です。特に魔物や悪魔に脅かされることの多い土地では信者が多く、神官はマールム様から妖精や悪魔を退けるおまじないや軽い魔法の力をわけてもらっています。


 闇鍋さんが講評で言っていた「メイテちゃんも急に「人のことわりの外」とか言うので、思いのほか色々な見聞のある子なのかもしれない」っていうのも実は冒頭でガラが「…他の人間や神がどうあれ、人のことわりから外れている俺にとっては好ましいものだ」と言ってるからそこを覚えていたんだと思います。

 拙者、親しい相手の語彙が移るのが好き侍故…。


 いざとなったら中編とかで描きたいので設定だけばらまくのは良くない癖!!!

 ちゃんと狙い通りに鍋島さんをキルできたのでよかったです。

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