【異世界転生、いぢめられっ子だった俺に人生最大のモテ期襲来、でも、俺女の子になってます!エチエチな事がしたい一心で魔王を倒す事にしました(旧名ガンスリンガー)】

島風

アルナロックの試練の塔

自殺したら何故か転移した

死んだ方が楽だよな。俺はそう思った。この1年間、地獄だった


 子供の頃からいぢめられっ子だった


 だが、高校1年になり始まった俺へのいぢめは熾烈を極めた


 暴力、暴言、机の上にはいくつも死ねと刻まれた文字が数えきれない程刻まれていた


 そして、俺はいぢめの一環として5階の教室から飛び降りる様強要されていた


 こいつら本気なんだろうか?


 愚問だ。いぢめは、いぢめている側にとって正義の行為なのだ


 |彼らに加害意識等無い。つまり、本気で飛び降りろと言っているのだ


 短い人生だったけれど、もう俺の精神は限界だった


 飛び降りよう......


 死んで、せめて、テレビにでも報道されて、


 俺をいぢめたクラスメイトや知らないふりの教師が困ればいい


 本気でそう思った 


 ふと、かつての幼馴染の顔に目を移す


 南遙、俺の幼馴染の女の子。小学校、中学校も同じだった


 一瞬、目が遭う。彼女の目は潤んでいた。俺を哀れでいるのか?


 しかし、彼女は目を伏せた。サラサラの髪が彼女の瞳を隠してしまう


 そして西野、中学が同じで唯一の友達であり親友


 俺がいぢめられる様になってからはほぼ他人だ

 

 西野に目を移す。だが、彼も目を逸らした


 二人共俺が死んでもいいらしい。今はただ関わりたくない一心なんだろう


 俺は死の覚悟が出来た。どうせ誰からも好かれず、


 ただ、嫌悪感を持って接しられる人生


 これからもどうせ同じだろう


「死ーね。死ーね」


クラスメイトの唱和が聞こえる


 俺は教室の5階から飛び降りた


 風を感じる。髪がふあふあと舞う


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー」


南の叫び声が声が耳に入る。良かった。流石に死んだら、悲しんでくれるんだ


 その時、何か不思議な文様が目に入った。まるで魔術の五芒星の様な文様が


 死ね時はこんなものが見えるのか?


 そう思った。そして、俺の意識はそこで途絶えた


 気が付くと俺は白く輝く部屋の中央にいた。死後の世界か?


 いや、これはどちらかというとラノベの世界のアレだ。実際、俺の前に神としか思えない若い男が座っていた


「気がついたか?」


男は呼びかけてきた。しかし、それはまるで頭に直接語りかけて来ている様に思えた


「違和感を感じているのだろう。それは君が死んでしまったからだ


 それについては、私達は君に謝罪しなければならない


 私達の落ち度だ。君は本来、死なないで転生を迎える筈だった


 だが、私達の手違いで、死んでしまい。魂だけになってしまった


 私達としては、君の転生にあたり、少し罪滅ぼしをさせて欲しいと考えている」


俺は死んだ。あまり驚かなかった


 俺は自分の意思で教室から飛び降りた。はっきり覚えている


 むしろ、それが間違いという事の方が不思議だった


 なんにしても、俺は情報が欲しかった


 心細い点については否定しようが無かった


「俺はどうなるんですか?


 あなたは誰?」


「私はアレン。執政官だ。私は君達の言うところの神に近い存在


 だが、実際には違う。私達は執政はするが、この世界を創造した訳では無い


 だから、神では無い。私達にも神がいるのかいないのか、分からない


 だが、一つ言える事は君達より少しだけ高次元の存在だと思う


 何故なら君達より色々この世界や他の世界に干渉出来るからだ


 二つ目の質問に対してだか、君はこれから異次元の世界に転生する


 転生する理由はこの世界での過ちを他の世界で贖って欲しいからだ


 異世界から魔法により召喚がリクエストされた


 魔法で転生者の空間、時間が指定される


 私達はその空間から適任者を選んだ


 即ち、この空間で最も罪深い者達を選んだ。それが君達だ」


「き、君達?」


「そうだ。転生するのは君だけでは無い。君のクラスメイトもだ」


「俺は罪深いのですか?


 俺は自殺を強要されたんです。被害者なんじゃないのですか?」


「君達の世界の法律というもので考えればそうだ。しかし、私達の論理では少し違う


 君はこの様な事になる回避努力を子供の頃からしなかった


 もちろん、君のクラスメイト達も同様だ」


「クラスメイトとは一緒になりたくありません」


「それは駄目だ。そもそも、それを解決する事がこの転生の意味でもある


 君は前向きに転生先の事を考えた方がいい。転生先は剣と魔法が支配する世界だ


 君達の世界の感覚でいると簡単に死んでしまう


 あと、自殺すると魂は消滅する


 今回は私達の不手際なので代わりの体を用意するが、次回は無いと思ってくれ」


俺は自分のおかれている状態がわかった。つまり、俺に拒否権は無いのた


 ここは彼の言う通りにした方が良さそうだ


 それに、彼は罪滅ぼしと言っていた。ラノベだと特殊なスキルとかもらえるパターンだ


「何か特別な物とかもらえるのですか?」


「スキルというものが君だけでは無く全員にそれぞれ異なるものが与えられる


 君にはそれ以外の希望を聞こう


 ただし、最初から全ステータスを最大とかそういうチートなものは期待しない事だ


 私達にも出来る事と出来無い事がある


 そして、大半の事が出来無いと思ってもらっていい」


俺は少し思案した。何を望むか?


 俺は一つ思いついた


 それは俺はラノベの世界で剣や魔法では無く銃を使ったものの方が好きだ


 ミリタリーオタクの俺はガンシューティングゲームの方がRPGより好きだった


「転生先でガンシューテングゲームの様に戦わせて下さい


 俺はRPGよりガンシューティングゲームの方が好きだから」


「いいだろう。君が夢中になっていたゲームの世界を再現すればいいんだね


 それは可能だ」


「本当ですか?」


俺の心に少し希望が湧いた。剣と魔法の世界で銃で無双する


 それは俺が今夢中になっているゲームそのものだ


「期待しているのに申し訳無いのだか、あまり期待しない事だ


 次の世界では、銃は無い世界だ。だが、銃が強い世界でも無い


 銃が通用するのは低ランクの魔物だけだ


 最初は便利だろうが、途中からは別途もらうスキルで活躍した方がいい


 この願いが叶えられるのも、銃の威力が小さいからだと理解してくれ」


「わかりました」


「他にこれは私からのプレゼントだ


 君のゲームの世界のフレンドリストに私の分身を登録しておこう


 次の世界の事で分からない事があったら質問するといい」


「あ、ありがとうございます」


「では、皆のいる転生の部屋へ移動しよう」


「転生は私では無く、他の者が担当する。よろしく伝えておく」


「はい」


と、言うか言わないかの内に意識が遠くなる

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