【かんぽ】かんぽの営業が元TOKYOの山口メンバーそっくりだったせいで、私までまんまと騙された件【ブラック】

 うちの母親は、その年代ではよくあるように、親方日の丸の郵便局を盲目的に信頼していた。それは最早、信仰とも呼ぶべきレベルであった。


 そのため、自分や子供たちの名義で、何口もの簡易保険に加入していた。


 本人は、気の利いた財テクのつもりだったようだが、明らかに損失の方が大きかっただろう。毎月の保険料で、パチンコでもやっていた方がまだマシと言った状態だった。


 そんな母親も高齢となり、難しいことがわからなくなってきた。

 自分で無計画に加入した保険のことも覚えておらず、私に処理を一任してくる始末だった。


 そういう訳で、母親名義の簡易保険Aが満期となり、その通知が届いた時も、私の方にそのまま投げてきた。


 手続き自体は簡単だったが、何せ暇がなかったので、ズルズルと先延ばしにしていた。


 そんな時だった。私の許に、あの男が現れた。


つづく

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