第16話セーブしないと

人間セーブというのが必要な時はあるものだ

いくらごまかしても人間というのはセーブロードが必要な生き物であることに変わりはない

変わりはないからこそ、休憩というのも必要だが


まぁ、休憩しすぎというのも体に悪いと聞くしそれはそう思うのだが

それはそれとして


今は求刑した毛っということもある

今の「村風」がそうである

なんか、どんよりしている

いやまぁ、どんよりはするであろうが

特にかかわりたくないというか、かかわりあいになりたくない「渡部」である

しょうがなかったとはいえ、「椎葉」があんなになるまで、ほおっておいたというのは「渡部」も「村風」も反省するところであろう

ただーーうかつのはなしかけれなれねぇ、空気を醸し出してる


それでもはなしかけるしかねぇかということで

「おい、「椎葉」が弦に来なったら、まずお前が頭下げろんでーーお前の心にあるもやもやぜーんぶ、ぶちまたらいい、俺も謝る

なんだかんだいって、あそこまで「椎葉」をほおっておいたのは俺たちの責任だろ

だったら、しょうがない俺たちが謝らないことのはどうしようもないのだからな

それよりどうしたよおめえ」

「なんか落ち込んで話しかけたくないんです」

「気持ちはわかるがしゃっきりしろお前な」


ーーいや、もうなんな腹立ってきたな

「うじうじうじうじそれでも男かーーー」


しっかりせんかい

という気持ちをこめて突っ込む

性差別?知らないね、そんなの、

「だいたい、うじうじうじ謝るしかできねえんだからちったあ落ち着け」

「なんだとーーこれが落ち着いていられるかよ」

「ああ、そうかよーーーでもなぁ、落ち着いた方がいいと思うぜ」

「なんだと」

「なんだとじゃねえよ、こら、これは二人でやったことだろうが

ふたりでやらかしたことだろうが

だから、俺らが罪を償わなけれりゃいけねえんだよ

そうしないと浮かばれねえだろあいつが」

「まだ死んでねえよ」


とはいえ気落ちしたのかうずくまってる

代の男が気落ちした姿なんか見たくないので、ほっとくことにするが

それにしても、それにしてもだ

関係スペース早くないってか、どんだけ早く「関係」ネタを使ってんだよ

というっつこみはなかったことにする

なかったことにしたいのである、まぁそれはそれとして

「気持ちはわからんでもない

男というのは弱いもんである

大体精神的には「女」のほうが強いだろう

男なんてのは腕力が強いばっかりで

平時をうまくまとめるのにはどうしたって、「女」のほうが強い

まぁ、危機的状況とか災害とかだと「男」のほうが強いが

これはもって生まれた「性質」の違いとしかいうことはできない


そうなのだ

いくらジェンダーとかいっても、そうなのだ

男は女にすがりたいし

女は男に頼りたい

そして男は女に頼られるとまんざらでもないそんな風にできている

それが男という生き物である

さて、男という生き物に対するレクチャーはこれぐらいにしようか


それより「椎葉」がどうなったかというと、結論から言うと

いきてかえってこなかった

こっちの世界には――相「平行」世界にいったのだ


「椎葉」が生きて帰ってくるにはもう一波乱ある

まだ「山」は越えてないー―まだ「海」はある

「峡谷」もある

ここからは椎葉のパーターン、椎葉一人のパーターン

さぁ、どうする?

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