第7話第一槍

「、、、きな」

人形に化けた、怪物


黒い霧が生み出した元人間

「、、、お母さん」

椎葉は、思わずつぶやいていた


「、、、お母さん、どうして」


ーーーああ、人殺しの目だ

代一槍の夫の仕事は、いまでいう警察に近いものだっただから知ってる

この目は、殺人者の目だと


それもーーー生まれつきの殺人者だと


「--あんた、何人殺した?」

「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」

何も答えない

「辞めて、もう、やめて、お母さん」


椎葉は、それをみたーー自分にそっくりの「弓」だった

それが自分を狙ってる

「椎葉」

渡辺が、村風がしゃべるよりも早くーーその矢を素手でつかみ取った女がいる

弥三郎である


「--なぜ、邪魔をするの?」

「なんでって、てめぇの娘じゃねえのか?」


「--違う、ただの駒、、私の結婚するための」


弥三郎が、爆発するよりも先に、弥三郎の前に立ったのは椎葉だ

ーー頭が真っ白で何も考えられない

自分に何もしてくれなかった母だった

結局、おばさんが育てた

それでも、自分の母親なのだ

「ヤメテ、モウヤめ、、、」

矢が放たれるーーそれは、椎葉に向けて、再び


だが、その矢は外れることになるーーなぜなら、第一槍が矢を素手でいや、

両手のこぶしで握りつぶしたーー少し血が滴る


ーーー十槍は、基本的に得意技があるその中でも、大一槍は、。「追跡」


どこまで逃げようとも、あるいはスピードで翻弄してこようとも、潰す


それが第一槍だ


その第一槍が、見逃すーー「、、、引くよ」


と敬意をこめて


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

先ほどのショッピングモールである


「、、、だって」「、、、だって」と椎葉はなく


ーーその日の夜、椎葉は初めて両親が寝静まってから外へ出た


縁側の下で眠る、渡辺に、コーヒーを進めるためだ


「渡部、さんはなにかやりたいことがありますかーー」


「俺、かーー勝之助かつのすけの力になりたい、かな」


コーヒーをすすりながらこたえる

「、、、大事な方、なんですね」


村風がコンビニからアイスを買って出てくるーー昨日お隣に越してきたのに、

さっき気づいたらしい、、、二人とも


「村風さんは、何かやりたいことありますか」


「--猟師」


間髪入れず答える「ふぅん、そうなんですか――私は、なにも、ありません

なにも、ないんです、だから―ー一位になりたい、この組織で一位になりたい」


空に、満天の空に手を伸ばす


「--いつか、いつか、この空よりも大きな大望を描くために、だから今は―ー一位を目指すんだ」


願いは、いばらの道へ進む――始まりだった

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