生きるとは何か、忘れられるとは何か

深く考えさせられるお話だと思いました。吸血鬼など伝承等に出てくる怪物は、人間の想像力によって生み出された生物で、その生の意味を考え始めるとそこに意味はないんじゃないか、と。そんなことを考えていた吸血鬼さんの悩む姿に、深く、生の意味を考えさせられました。
長年を生きる吸血鬼にとって、生きる意味とは何だろう?じゃあ逆に死ぬとは何だろう?
定義づけが難しい物事への吸血鬼さんの考え方や、主人公の心情。それに描写もとても素敵で、どことなく切なく温かいお話だと思います。

恋って、難しいですね。