06 煉獄トンネル
ぼく達は地獄で人気ハンバーグ
ビュァー
トンネルの中から生温い風が抜けていきぼくの髪を少しゆらゆらと揺らす。
目の前のトンネルに向こう側の光が見えない、なぜなら全長が地獄の一二を争うぐらい長いトンネルため出口が見えないらしい。
「飛沫、コレ本当に通るの?」
ぼくはくだらない質問を飛沫に問いかける。
「あぁ、これを通らn」
プァーン ガタンゴトンガタンゴトン
ぼく達のいる道の横を走っている線路に貨物列車がちょうどよく通過して飛沫の言葉が全く聞こえない。
「ねぇ飛沫、もう一回言ってくれない(電車で聞こえなかった)」
「しょうがねぇなぁ〜」
飛沫は「はぁー」とため息をしてから
「ここを通らなきゃi」
ガタンゴトン プァーン ガタンゴトン ガタンゴトン
またしても飛沫が話そうとすると貨物列車が通過して話しを遮られる、まるで発言をすることを世界からいやこのトンネルから禁止されているみたいだ。
「もういい行くぞ」
飛沫は少しイラついたのかトンネルに入っていく。
「まってよ!」
ぼくも飛沫を追ってブラックライトに照らされている少し薄暗いトンネルへと足を踏み入れる。
その後薄暗いトンネルの半分にある休憩所にぼく達はつく。
「ハァハァハァ やっと休憩所に着いたよ」
あのあと飛沫は「トンネルの半分まで走るぞ!」と言いここまで走らされたのであった。
ふと目の前の看板に目をやると
《ここは日本一長いトンネル山手トンネルと同じ18,200mになります》と書かれていた。
「おい、ここのカフェで少し休んだらまた同じ距離を走るぞ」と飛沫は言いながらガヤガヤとにぎわう店内へと向かっていった」
「冗談じゃないよ〜」
ぼくはヘトヘトになりつつまた18,200mを走ることを想像しつつにぎわう店内へと向かうのであった。
☆☆☆☆☆☆貨物駅☆☆☆☆☆
貨物に乗せられていたであろうガソリンに火がつき辺りは火の海になりかけているとこだった、まさに地獄絵図(まぁここが地獄なんですけどね)
そこに・・・。
「これは?」
空からヒラヒラと白い羽が舞い落ちてきて地面に触れると雪のように溶けて消えていく。
「これは」飛沫が正体を知っているような言い方をする。
「雨の舞
空から聞き覚えのある声が聞こえてきたのでぼくは空へと目を向けるとそこには刀を振り上げる人の影が見える。
「
人影はそのままこの事件の元凶に雨のように降り注ぐ。
事件の元凶は大きな咆哮をあげてぶっ倒れその突風でぼくは尻餅をついてしまう。イテテテ
人影だったものはハッキリと見えるようになり少年だということがわかる。
そしてその少年はこちらに向かって声をかけてきた。
まるで実力派エリートの登場シーンのように。
「よう、無事か?し~ぶき」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます