15 いつか晴れるまで

灰色の雲の流れを

私たちはぼんやりと眺めている

傍らで泣くその肩を

さすってあげることも叶わずに


灰色に染まった心の淀みが

私たちの身体を蝕んでいく

怯えながら呼ぶその声に

気づいていながら返すことも出来ずに


私は今、生きている


いつか不安と悲しみの雨は上がり

灰色の心は晴れるはずだと


いつか小さなその肩に触れ

温もりを分け合えるはずだと


いつかすすり泣くあなたに向かい

微笑み返してあげられる日が来るはずだと


信じるしかない


いつかこの空が晴れるその日まで

私は生き続けよう

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