第10話 王手《チェックメイト》だ❗❗❗

 『セクシープラネット』社長、清間とセレブ女優、つかさ梨々香の婚約は着々と進んでいた。


 クラブ【シャングリ・ラ】では、年越しのパーティが開かれていた。

 クリスマスイブの時と同じ会場だ。

 宴もたけなわだ。

 俺たちは、そのパーティに乗り込んだ。



 不意に、場内が真っ暗になった。

「おおォ~ーー…😆🎶✨」歓声が上がった。

「な、何……❓ こんな演出はしてないが」

 清間は焦りだした。


 スポットライトが俺を照らした。

「あ❗❗」

「うゥ……! 誰だ」

 会場がザワザワした。


「静粛に願おうかァ~❗」

 俺はマイクに向かって怒鳴った。


「お、お前は……」一斉に、視線が集まった。


「俺は、世界でただひとりのビジュアル系 弁護士だ❗❗」

「ビジュアル系弁護士❓」


「鳴かぬなら 裁いてくれよう ホトトギス

 天に代わってお前の悪事を❗❗」

 俺は清間社長を指差した。


「な…… ふざけた事を」


王手チェックメイトだ! もう逃げられないぞ❗

 セクシー女王クイーン聖羅イブ、殺害容疑で清間おまえを逮捕する❗」


「な、何…… お前は、何だ❓」

「俺の名は、織田シンゴ❗❗

 織田信長の末裔だ❗」


「な、何…、織田信長の……」

 一斉に場内がザワついた。


「清間社長❗ あなたはセレブ女優、つかさ梨々香と結婚するためイブが邪魔になった」


「ぬゥッ」

 

「そこで馬場アキラと言う元ヤンキーを利用しようと考えた。アキラはイブから多額の借金が有り、返済を迫られ動機は充分だ」


「ぬゥ、貴様、ここまでやって…… 

 名誉毀損で訴えてやるぞォ」


「ご自由に俺はあんたの悪事を暴くだけだ」


「くゥ、いいか俺にはイブの死亡時刻、が有るんだ」

「ああ、確かにイブの死亡時刻……

 十二時には、あんたはクラブ《ここ》にいた❗」


「そうだ。俺には絶対、イブを殺す事は出来ない」

「フフ、この世になんて計画はねぇ~ンだよ」


「な、何ィ」

「言ったはずだ❗ 王手チェックメイトだと❗」

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