事件簿4 くしゃみ事件

 世界創世時、いくつもの要素を持たせて開始するはずが、


 待つのに耐えきれなくなったともえ様のくしゃみによって、


 入らない要素が追加されて世界の創世が完了してしまった。


 何もなかったはずなのに、星々は突然生まれ、世界を強風で飛ばし、


 星々は巻き込まれた。


 世界を蹂躙する風の元は、ともえ様のくしゃみだ。



 世界全体にムラができてしまい、均一化された世界は理想の中だけになった。


 しかし、そのムラこそが世界全体の安定と多様性を生むことになったのは間違いない。



 最も、世界創世時の記念式典にともえ様が呼ばれなくなったのは仕方の無いことだ。



 *

 くしゃみよ。

 多様性の要は。

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