大島レイ

 大島レイ 大島中・リツコ夫妻の一人娘。


 五〇万PV突破記念で登場した大島夫妻の一人娘。中の三回忌で『私が大学生の頃亡くなった』と言っているので大学は卒業している。三回忌と物置の掃除をするのに休暇を取っている辺りから社会人にはなっている模様。職業は不動産会社の事務員。


 母親であるリツコは夫との出会いとなったリトルカブにちなんで『小熊』と名付けたかったが、夫の反対と様々な事情によって『レイ』と名付けられた。


「令和にちなんだんやってさ」(レイ)


 童顔のリツコに対して大人びた容姿。赤ん坊のころから活発に動き、ハイハイは猪突猛進。幼少期は三輪車で爆走し、小学生になってからは自転車で遠出してはとんでもない所まで走り迷子になっていた。背がリツコと同じくらいになった十三歳以降は姉妹と間違われる事もしばしば。高校の頃にはノーメイクなのにガッツリメイクのリツコそっくりな派手な美人だった。成人になってメイクをする様になった途端、ガッツリメイクをした母と間違えられてショックを受けた。中学生以降の容姿がほとんど変わらないのは母親からの遺伝らしい。母よりも祖母に似ている。隔世遺伝?


「高校の頃から御派手な顔つきだったけど、今も同じ」

「お祖母ちゃんに似てるって言われる」(レイ)


 バイクに乗っている姿も(化粧をした)母と瓜二つと周囲から言われている。よく食べよく呑みよく笑うのは父の面倒見がよかったからか。料理の腕前は父に似た。


 高校時代の愛車は骨董品と化したジョルカブ。社会人になってからも愛用しているが外装の手配に困っている。


「倉庫から引っ張り出してきた。遅いからお父さんに弄ってもらった」(レイ)


 ボアアップ・大きいキャブレター・一次減速比変更等、細かな所を改善してあるらしいが詳細は不明。オーバーヒート対策がされているらしい。


 成人後に母のゼファーに乗っている辺りから大型自動二輪免許は持っていると思われる。ゼファーに乗ってソロツーリングに出ることが多い。


「メイクをした姐さん並ぶと『姐さんのお嬢さんやなぁ』って思う」(金一郎)

「学校前のスタンドで『大島先生の娘さんやろ?』って言われた」(レイ)


 見た目だけでなく酒に強いのも母に似た模様。呑み会でお持ち帰りを狙った男どもを尽く酔い潰し、呑み勝負では八割方を酔い潰し、残り二割りは救急車で搬送されている。可愛く酔いたい気持ちもあるが……無理らしい。本人に自覚は無いが、相当な酒豪で『酒場の女神』と呼ばれた母より酒に強い。母のリツコを『弱いくせに呑みたがる』と笑うほどの酒豪。

 

「呑みに行って『酔っちゃった♪』って周りを見回すと死屍累々」(レイ)


 外ではそれなり(かなりの量である)に呑むが、家ではたまに缶ビールを一本飲む程度。父の死後は母の為に酒の肴を作ったり、(自身の基準で)酒に弱く呑むとすぐに酔って寝る母を布団へ運んだりするのでひかえている。


「お母さんは弱いくせに呑みたがるから困る」(レイ)


 料理の腕は父譲り。幼い頃から台所に立っていたからか父の指導が良かったからか料理上手な部類に入る。父亡き後は料理担当。見た目がリツコで料理の腕が中となれば無敵なモテモテ女子のはず。だが悲しい事に頭の出来と性格を父から受け継いでしまったらしく勉強はあまり得意ではない。大学で苦労したらしい。悲しいかな酔って全裸になる癖も母から引き継いだ。酔うと退行する傾向にある。


「お母さんはカレーばっかり作ってしまう」(レイ)

「焦がしたらルーを入れてカレーにしてしまえって教わったんだもん」(リツコ)


 バイクに乗る才能は母から受け継いだが、バイクを修理する才能は受け継がなかった。教えれば覚えたかもしれないが、怪我を気にする父がバイクを修理させなかった。


「お父さんが『手が荒れるから』って教えてくれんかった」(レイ)

「お父さんは『バイクの修理よりお料理を覚えて欲しいなぁ』って言ってたからね。『いつか素敵な花嫁になる様に』って」(リツコ)


 下宿人の浅井楓とは幼馴染。幼い頃は一緒にプールへ行ったりお風呂に入れられたりした仲。休日になると一緒に買い物へ行く。酔って一晩を共に過ごして(行為には至らなかったらしい)からは少しずつ意識し始め、その後交際に発展した。


 恋愛経験が無かったのは父親のせいらしい。母曰く「勉強に追われて彼氏どころじゃなかった」らしい。

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