市役所職員の〈おれ〉に降りかかる、どこまでも果てない不条理

市役所職員の〈おれ〉に降りかかる、どこまでも果てない不条理。絡みつく不快感(褒め言葉です)が癖になる作品です。自身の冷酷さに鈍感になっていた男を襲うその罰(の内容は物語の根幹に触れるので書けませんが)は読む側に後を引くような感覚を残します。