魔王幹部のエッチなダークエルフは36歳処女の無敵会社員の性奴隷になる

周りの人から怒号のような歓声が上がる。が、私は自分がした事が未だに信じられなくて呆然と立ち尽くしていた。


「やりましたね!勇者様!」


「流石です!勇者様!」


セリーナ様とカトレアさんが私を称えて、私の所に集まってくる。けど、それでもやはり私は呆然と立ち尽くすしか出来なかった。が……



「きゃあぁぁぁぁぁ〜ーーーーーーーー!!?」


女性貴族の甲高い叫びを聞いて、私はハッと我に返り、ふと、目の前でとんでもない出来事が起きた事に気づく。なんと、先程私の剣の衝撃波を食らったはずのリディアが悠然と立ち上がり始めたのだ。そして、ゆっくりとリディアは私に歩み寄ってくる。


「クッ!?貴様!?まだやるというのか!?」


「待って!?カトレアさん!!」


再びリディアに挑みかかろうとするカトレアさんに、私は制止の声を投げかける。その私の呼びかけに戸惑うカトレアさんだが、私の呼びかけに応じてくれた。


「うふふふふふ……♡流石は勇者様ね。私の意図に気づいてくれたみたいね」


「まぁ、そんなボロボロのあなたを追撃するような事をしたくないってのもありますが、あなたからは全く敵意を感じませんでしたから」


これでも、自分の世界でバリバリ働いていた会社員である。人がなんとなくこう思ってるだろうなぁ〜という空気を読むのは必須スキルだ。特に、クレーム処理は何回もしてきたから、どんだけ自分に敵意を向けているかはよく分かるほうである。まさか、このスキルがこの世界でも役立つなんて思わなかったけど……


「うふふふふふ♡いいわぁ♡勇者様♡それでこそね♡私は勇者様に完全に降伏しますわ」


リディア……いや、もう襲いかかってくる敵だから勝手に呼び捨てにしていたけど……リディアさんは私の前で跪いて降伏を宣言した。また、私に割れんばかりの歓声が上がる。が、リディアさんの宣言はこれで終わらなかった。


「そして……私は勇者様の性奴隷として一生を過ごす事を誓いますわ♡」


「はい!!?」


リディアさんはそう宣言して私にしなだれかかってくる。その艶めかしくて恍惚に満ちた表情は、女性の私でもドキリとしてしまう。それを見たセリーナ様とカトレアさんが慌てて私とリディアさんを引き剥がそうとする。


「ちょっ!?離れなさい!?どれだけ節操がないんですか!?貴方は!!?勇者様の正妻はこの私なんですからね!!」


「この!勇者様から離れろ!貴様は魔王とそういう関係なんだろうが!!」


2人がそう言ってリディアさんを引き剥がそうとするが、リディアさんは全く気にする様子もなく、妖艶な笑みを浮かべ


「うふふふふふ♡残念だけど私、魔王ちゃんとそういう関係を持った事は一度もないのよ。それに、今はこの私が防御魔法を張ったのに、この私にこれだけの手傷を負わせた勇者様の性奴隷になりたくてウズウズしてるんだから♡」


妖艶な笑みと、エロエロな舌舐めずりに、本当に女性の私でもクラクラしてしまいそうになり、セリーナ様とカトレアさんがそんな私を守るように壁になってくれる。が、リディアさんはそれすら楽しそうだった。


「うふふふふふ♡勇者様といれば今後も楽しめそうね♡だから、今後も勇者様とじっくりねっとりしっぽりと楽しむ為にも、性奴隷としてこう言うのはアレなのだけど……お願いを聞いてくださるかしら?」


「お……お願いって……?」


私はなんとかリディアさんの顔を見てそう聞く。ってか、もうすでにリディアさんは私の性奴隷決定のように進めるんだね……


「えぇ、勇者様には……魔王ちゃんに会ってもらいたいの」


まさかのいきなり魔王に会えというお願いだった。

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