『超能忍者兄妹ハグロ』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884061988

【コンテスト】第7回角川つばさ文庫小説賞（一般部門）

【一次選考通過数／応募総数】38作品／181作品

（私からの一言）

　応募したコンテストが角川つばさ文庫小説賞ですし、キーワードにはジュブナイルとも書かれているように、子供を読者として想定しているようです。

　主人公を小学生に設定しているのもそのためなのでしょうが、良くも悪くも子供らしい描写や行動が色々と出てきて、この小学生設定が上手く活かされていると感じました。

　また、主人公を双子設定にして、その片側を語り手にしている点。これによって、読者に与えられる情報・明かされない情報のバランスが、適度に調節されていた気がします。

　物語の展開としては、王道の異能力バトルでした。それも、昔懐かしい昭和の王道という感じ。一度は敗北する主人公とか、最終決戦前に少しハンデを背負うことになって万全な状態ではない主人公とか、おそらく近年のWEB小説の流行とは逆方向なのではないかと想像するのですが、個人的にはこういう路線の方が好きですね。こういう作品こそ低年齢の子供たちに読んでもらいたい、とさえ思いました。