物語の冒頭って悩むよね

 読者を掴むために皆あれこれと冒頭を悩むと思います。

 毎度の事ながらこれが本当に得策なのか? と思いながら今の自分の最良と思えるスタートを切る。


 今連載中の「ブラウン管からファンタジー」では特に悩みました。


 ブラウン管テレビが異世界に繋がってる。主人公はドラマだと思って見ていたが、ある時物語の主人公の青年が抜け出てきてビックリ。あれはドラマじゃなくリアルな異世界の出来事だったのーー? って話だから。

 しかも、現実でも先輩とのときめく恋愛が進んでいく。現実と異世界の恋心に揺れる主人公。


 現実の恋と異世界の王子様に焦がれる揺れる乙女心。恋愛ファンタジーです。

 これを書いている現在、まだ恋愛もファンタジーも進んでいませんが(爆)。


 まぁ、妙な話なのでどんなスタートダッシュがいいのかと悩みました。いくつかの出だしのパターンを考えた。


 1つ目は、祖父の遺品整理でテレビを貰うことになる所から始まる物語。

 順序だてて物事が進んでいくのが好きなので、私にとっては居心地の良いスタートです。でも待てよ。読者はどうだろう?

 安定しすぎてインパクト無いし、恋愛もファンタジーもすぐには出てこないので着いてきてくれないかもしれない。


 2つ目は、血の滴る腕がテレビから出てきて意識のない美青年が現れるところから始まる物語。

 インパクトはあるだろう。でも、ホラー強目じゃない? 色々と謎はあるけど情報過多だったりしない?

 最初のインパクト強くて現実での恋愛が薄い感じにならないか?


 3つ目は、大学のキャンパスで恋心を抱く先輩と出くわす所から始まるパターン。

 恋愛物って分かりやすくていいな。

 今となってはこちらからの方がよかったかもしれない・・・と思うところもあるのですが。

 書いている間に話が弾みすぎちゃって、全然ファンタジーに行けなくなってしまったのがネックでやめてしまいました。


 人生もそうですが、順調に上手く物事が進まないと「もしもあちらにしていたら・・・・・・」とアナザーライフを考えてしまいますね。


 どちらを選んだとしても人生を、物語を進めていく上で悩まないことはないのだろうと思う。

 より良くするための努力は惜しまない。だからこそ悩む。


 さて、こちらのスタートを読んでみたいなというパターンはありましたか? まだ読んでないから何とも言えない?

 では、読んでみて感想をいただけるかな。もらえたら嬉しいな。


 良い感想をもらえたら心のエネルギーになります。誹謗中傷は受け入れられませんが、指摘や感想は嬉しいです。

 どんなに客観的にと頑張ってみたところで、他者からの感想ほど目から鱗が落ちる新鮮な角度はない。


 鏡を見るのと似ています。

 客観的に見ているようでいて他人から見た自分とは左右違う自分を見ている。

 自分の姿なら写真や動画で他人から見えている自分を確認できるけれど、小説はそうはいかないから難しいですね。


 これからも物語の冒頭を悩みながらトライし続けていくのだろうと思います。


 冒頭のインパクトは申し分ないけど内容はいまいち・・・ではなく、その物語を楽しめる読者を冒頭で捕まえられたら最高かもしれないですね。


 物語のフィーリングにマッチした読者との出会い。

 あ、小説とのマッチングアプリ出来たら良いな。そんな妄想が浮かんでしまいました。


 久しぶりのエッセイですが、またしてもつらつらとクラゲのようにふわふわ書いてしまいました。

 最後までお付き合いくださり有難うございます。



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