S7 清浦真帆がリプライが原因で凍結したと話題に 3月21日

トレンド

ワニくん

ワニワニパニック

#原住民の隔離場

お気持ち

ネズミくん

リュウグウノツカイ


ENOKIを追い始めて、そろそろ3ヶ月になろうとしている。

僕は、しがない一介のVtuberオタクにしか過ぎない。Vtuber?まあ、生主文化の延長線だろ?と、当時の僕は思っていた。当時の僕は浅い所にいるアニメオタクで、Vtuberにハマるわけがないとも思っていた。機会があったのはこのはちゃんのTwitterの切り抜き動画だった。僕の思ってたよりきらびやかな世界がそこにはあった。僕は彼女に出会った。オタクが好きな加虐心をそそりたて、清楚で、僕たちとの距離が近くて少し、いやかなり小さい子が好きな女性に。清浦真帆だった。

彼女の他愛のない話、泣き言の可愛さ。思い出したようにキャラとしての設定を語る偶像的リアリティ。その要素全てに虜になっていた。配信の通知があればすぐに見に行き、なんでもないツイートを見て心が踴り、リプライに返信をもらえるだけで舞い上がるような気持ちだった。

配信時刻がわかっているのなら、予定を彼女の為に時間を取り、生活の中心になっていた。

僕は、凍結の原因はファンが彼女の優しさに甘えたからだと思っている。昨今、二次元の女性の優しさにママを感じて甘える風潮が出来上がっている。僕も一介のアニメオタクであり、そういう子が嫌いなわけではない。ただ、Vtuberは魂がいる。彼女が彼女たり得ている要素は紛れもなく魂のおかげであり、僕がリアリティを感じのめり込んだ原因でもある。

僕は、いわゆる原住民なのかもしれない。

加虐心を駆り立てるようなあの甘い声、仕草に何も思わないわけではないが、リプライでバラバラにした彼女の絵を貼り付けたり、クソコラを作ったり、悲鳴のシーンだけ集めて本人のリプライに毎回貼り辟易として心が弱っていく彼女を見て楽しむのはまた違うと思う。

イラハラという男性とのある程度の信頼関係がある上でのいわばプロレスである、ということに僕たちファンは気づかないといけないのだと思う。知らない人から毎日自分のダメな部分を粘着されるとか恐怖でしかないと思う。

ENOKIのVtuberに不思議な魅力がある、というのは否定しない。時折話してくれる「設定」は、妙なリアリティを持って僕たちとの間に現実と虚構の壁を作ってくれる。まるで体験したかのように、彼女たち自身の言葉で、鮮明に。でも、その虚構に甘え全てを委ねるのは良くないと思う。

僕は、彼女の配信がまたみたい。願わくば、前を向いて復帰を待ちたいと思う。


――光綿市 光綿支部紅葉――


帯刀「ご主人様ー、いい加減そのお面、取っちゃいましょうよ。どうせ甘えてるのだってご主人様だけだし、所有物アピしていきましょ」

瀬川「うーん……。いいかい?稲生くん」

稲生「え……あ……やめ、やめて、ください……。瀬川、さんの……頼み、でも……それは、無理です……」

瀬川「そうか。でもそのお面はお客さんが怖がるから、優しいやつにしてほしいな」

帯刀「優しい、お面……?」

稲生「わた、私…………。あの他には、こういうの、しか……持って、なくて……」

瀬川「そうか。明日僕がお面を持ってくるよ。昔の友達も君みたいにお面が好きでね、何枚かくれたんだ」

稲生「……ど、どんな、感じの……お面、ですか……?」

瀬川「ああ、泥眼っていうんだ。君に似てかわいいお面でね。気にいると思うよ」

稲生 「それ……知って、ます……。可愛く、ない……です……」

花園「あ゙あ゙ぁ゙あ゙~だりぃぞちきしょー」

早乙女「こんにちはーっと、何々? 天ちゃんお面替えるの?」

稲生「あっ……う……い、いらっしゃい、ませ……」

花園「あー……カフェモカ一つ、頼めるか?」

ハコベ「はーい」

浅倉「おっ邪魔しまー……す……、あれ?なんか空気重くない?ここもコロナのせいで影響不振で閉店とかしちゃうの?」

帯刀「ご主人様が奴隷を増やしたんですよ。まあ、ご主人様ですから」

早乙女「……? 天ちゃん調子悪いんけ?瀬川さん、お姉さん。天ちゃんに無茶なことさせてるんじゃないけぇな?」

花園「まあ、なんだ、泥眼に似て可愛いって言われて喜ぶ女性は少ないと思うぞ」

瀬川「そうか……。似合うと思ったんだけど……。それより、今日は出張に行ってもらうよ」

稲生「う……あ……愛、さん……。これ、からは、出来れば、名字で……呼んで、ください……お願い、します……」

早乙女「??? なんで? 名前呼び嫌やった?」

帯刀「名前はご主人様のものなんですよ。私の名前も、ご主人様のもので知らないでしょう?」

早乙女「そんなお姉さんの設定の話は知らんけ。天ちゃんは天ちゃんって名前が合っているし可愛いけぇ呼んでただけだし。嫌なら改めるけどさぁ……」

稲生「え……あぅ……その……あと、あとで……理由は、話します、から……ひとまず、今は、お願いします……」

帯刀「愛ちゃんはえっちだなー」

花園「まあ、名前で呼ばれる方がいいってんなら、それでいいけどな」

浅倉「名字って、どういう……というか出張?やっぱりここだとお仕事無いんです?田舎だし、発酵しきった価値観で風評被害が生まれて……」

瀬川「想像力があるね……。もっと単純で、お仕事がありすぎる地域なんだ。今日は熊本に行ってもらう。同じ場所で仕事の帯刀くんに途中までは先導してもらうから、安心してほしい」

花園「ははぁ熊本でしご……熊本!?今から!?」

早乙女「熊本!?――って遠くない!?」

稲生「え……なんで、そんな……遠く、に……?」

浅倉「仕事が多すぎるのにわざわざみんなで……?まあここが潰れないならなんでもいいですけど、つぶれると居場所減っちゃうし……熊本ってまた遠いですけど、どうせこの間の千葉みたいに変な乗り物で行くんでしょ?」

瀬川「熊本は今人手が栃木より足りてなくてね。今回はちょっと事情があるんだ。セグメに資料を渡してあるから、移動中に聞いてほしい」

花園 「仕事ならいいが……ちょっと待っててくれ、妹に連絡しておかないと」

早乙女「おじさんも一緒なん!? 次こそは触らせてもらおー♪」

稲生「わた、私……今、遠くに、行きたく、ないです……。それでも、行かなくちゃ……駄目、ですか……?」

瀬川「悪いね……。行くのを拒むとここは紅葉じゃなくなるんだ。異端には厳しいんだよ」

帯刀「鎌で命ごとお店終わらされちゃいますね……」

花園「面倒な組織だな……。あー、天。不安だろうが俺達もいるしだな、あー、まあ、なんとかなる、と思う」

浅倉「そういうの聞くと奴隷って表現も納得できるよね。そう呼ばれるのは嫌だけどさ」

帯刀「愛人契約をした稲生ちゃんとお揃いの旧スク着ようね。ほらおいで」

浅倉「いやーです!!!!私は!着せかえ人形じゃないー!」

早乙女「愛人契約……?」

瀬川「帯刀くんの話をあまり真に受けないでほしい……」


▶浅倉は更衣室に引きずられていきますね


浅倉「話を真に受けるなって言うんだったらこの人をなんとかしてくださいよー!」

帯刀「スライムつむりは私が連れていきますから。先に乗っておいてください」

花園「戦えないと思うなら、アレだ、俺の後ろとかに隠れていればいいんだって、うん」

早乙女「コ……花園さんのいう通りけぇ。私も頑張るから稲生ちゃん元気になるまでサポートするけ。これでも未来の看護師さんだし!」

稲生「うぁ…………花園、さん……名字、で……」

瀬川「人の話を聞かないやつは聞かない。世の常だからふたりとも覚えておくといい……」

早乙女「諦めた顔してる……」

花園「あー、うん、稲生……ちゃん?さん?どっちがいい?」

稲生「……それは……どっちでも、いい、です……」


――紅葉キャンピングカー――


セグメ「よう来たな……ってまた偉い格好してるな。ご主人でも煽情するんか?」

帯刀「今月土曜の紅葉の規定服ですよ。ご主人様の趣味はチラリズムなの、知ってるじゃないですか」

セグメ「まあせやな……」

稲生 「……き、着ないと、斬られそう、だし……」

花園「もしかして:この面子でうろうろしてると俺がやらせてるように見える」

早乙女「そういうおじさんなんか裸やん/// もうそれは触ってくれって言っているようなもんやんね///」


▶手を伸ばすけど、セグメにはたかれるよ


セグメ「マスコット枠に何を言ってるんや!危ないんじゃ!」

早乙女「じゃあ毛皮着ているってことで……痛っ!」

浅倉「まともな人はどこ……どこ……?あぁ私も強引に着せられてるんだしまともじゃないか……、ははっ……」

セグメ「それで、どうせ口下手なご主人は何も言ってやんやろし、わいが説明するで。あんたら、アマビエって知っとるか?」

早乙女 「アマエビ? お寿司に2匹乗っているやつやん」

浅倉「最近Twitterでアマビエって言葉はよく見るけど、それが何なのかは全く流れてこないからわからないです」

稲生「ネットの……、ニュースサイトで、そんな名前は、見たような……」

セグメ「アマビエっていうのは疫病を予言した、姿を書くことで治療をする妖怪や。――が、この妖怪はそもそも存在しとらん」

早乙女 「治療するならいい妖怪やん。っていないんけ」

セグメ「なぜならこいつは、聞き間違いで広まったからや。原初があるわけではないんや、存在はしとる」

浅倉「存在していないのに存在している?どういうこと、ちょっとよくわからない」

早乙女「同じくー」

セグメ「こいつの元はアマビコて言ってな。肥後では有名な妖怪なんや。でも、聞き間違えで江戸ではアマビエっていう妖怪が覇を唱えとる、って思われるようになったんや。するとな、江戸には”肥後で強いらしいアマビエ”っていう妖怪が新しく出現する。肥後の妖怪やけど、肥後にはアマビエはおらんのや」

花園「本来存在していなかったのが、人々の間で語られることで存在していたことになったってことか?」

セグメ「そこの嬢ちゃんと一緒でな、本人だからといって、本人じゃないパターンもあるんや。嬢ちゃん、お友達はどうした?一緒におらんのか?」

早乙女「おじさん老眼け? お友達ならこの愛ちゃんがいるじゃん!」

稲生「……?……お友だ、ち……あ……ひっ……うぁ……今は、お、思い、出させ、ないで……」

花園「あー、よくわからんが、無理して思い出す必要もないだろ、これからどうするかが大事なんだから」

セグメ「そういうことな。話を戻すで。今、病気流行っとるやろ?そうした時、思い出されるのはアマビコやのーて、アマビエなんや。なんか妖怪詳しいアピールしとるやつでもせいぜい神社姫や」

セグメ「するとな、これは「名前を付けて保存」になるんや。普通妖怪ちゅーのは知名度信仰恐怖心のバランスで力を獲得して「上書き保存」で力を獲得しとるんやな。でもな、違う名前になると別のフォルダになるんや」

セグメ「アマビコに入るはずやった知名度信仰がぜーんぶアマビエちゅー偽物に入っとるんやな。アマビコはそれにキレてただでさえ紅葉が敗戦撤退して、壊滅状態の熊本に対してえげつない速度で侵略しとる」

花園「迷惑な話だな」

セグメ「知名度信仰恐怖心全部消えると妖怪は存在を保てんくなる。恐怖心を少しでも煽るのは生存戦略なんや」

浅倉 「フォロワー数の多い人が微妙に改変したパクリネタつぶやいたらバズって、元ネタだった人がむしろパクリだのなんやかんや言われてみたいな現代の闇っぽい」

早乙女「治療するいい妖怪でも怒る時もあるってことか」

帯刀「なるほど。私はアマビコを斬ればいいんですね?じゃあこの子たちは?生け贄?」

早乙女「なんですぐ斬るん。それこそええ迷惑やん」

花園「流石に贄にされるなら暴れるぞ」

セグメ「あんたらには、青島郡を探してほしい」

花園「あー、温泉地だったか?」

セグメ「熊本には本来存在しておらん地域や。適当言ったらあかんで」

花園「九州の青島……あれは宮崎か」

早乙女「なーんだ。温泉旅行じゃないんけー」

セグメ「これは悪鬼が空間拡張を長年続けていくと別世界として扱われるんや。負の感情、イメージが整いすぎて異世界になるんや」

花園 「折角こっち来てるんだからこんな面倒な戦いじゃあなしに温泉行きてーなあ……」

浅倉「魔王城みたいな悪鬼があったとして、それが長いこと放置されて魔王城どころか魔界になりましたみたいなノリ、でいいのかな。それだと魔王に話に行くって感じ……?」

セグメ「熊本に古くからある悪鬼でな。そこの、『ありえ』に話をつけてほしい」

早乙女「それ稲生ちゃんと少年と紛れ込んでしまった『きさらぎ駅』ってとこみたいになるんじゃないの?」

セグメ「まあそうやな。他の例だとナーロッパみたいなもんや。後ありえそのものは雑魚だから安心しい」

花園「……4人で悪鬼か。しかも男俺だけ……」

稲生「そんな、大規模な……。こんな、少人数で、大丈夫、なのかな……帯刀さんは、まぁ、大丈夫そう、だけど……」

帯刀「よゆーよゆー」

花園「俺がちゃんと盾にならなきゃな……剣にはなれそうにもないが」

セグメ「さ、着いたで。青島郡は自分で見つけてくれ」

早乙女「降りたらそこが青島郡でしたーとかないかな」

浅倉「えーもうちょっと姿形だけでも教えてよー」

セグメ「このキャンピングカーは2000ベルもするんや。しかも時間貸しで。悪いな嬢ちゃん」


▶そう言って何処かの路地裏におろして何処かに飛んでいきました


――??? ?????――


早乙女 「ぼったくられているんじゃ……」

花園「行っちまった……はあ。歩き回っておかしな現象が起きてるところを探せばいいのか……?」

早乙女「『きさらぎ駅』の時は終電に乗ってたらいつの間にか寝てて気づいたらだったけど……。わかるもんなん?」

稲生「……まず、ここは、どこだろう……」

浅倉「さっきの話だと昔からあるってことなんでしょ?古臭い方にいけばあるんじゃないかな」

花園「山奥に放り出されなかっただけマシ、か」


▶一般的な住宅地の路地裏ですね。人通りは少ないですが、酒の匂いを感じます。電柱を見ると、宇土市の長部田というところなのがわかりますね。浅倉と稲生、帯刀は旧スクを着ていますね。パツパツです。帯刀はぼんやりと空を見ていますね


花園 「……とりあえず服だけなんとかしよう、俺が捕まりかねない」


▶浅倉が周りを見渡すと、通りから学校帰りと思われる高校生達がこちらを見てますね


高校生「痴女?」「変態じゃん……」「寒くないのかなあれ……」


▶花園 演技で判定

 成功

▶稲生 ネットサーフィンで判定

 成功

▶花園 信用で判定

 成功


早乙女「えーと、宇土市長部田……」

花園「……じゃあ次向こうの方で撮影お願いしまーす」

浅倉「はーい。次どういうシチェーションです?」

高校生「AV?」「あのロリ女優さん結構好み」「いいよなあ……」

稲生「……!!……」

早乙女「はーい。じゃあみんな冷えないようにこれ羽織ってねー。次の場所ってここから近かったですっけゾノっさん?」


▶隠れにきた稲生にパーカーを羽織らせます


花園 「えーと、次は……服屋の近くだったか。あー、そこの君、この辺りで服屋さんって何処にあるか分かるかな?」

高校生「あっちっす」「道の駅でコス売ってますっす」「色々あざっす……」


▶高校生達はニコニコしながら去っていきました


稲生「……うぁ……う、うぅ、地名で、調べても……関係、ありそうなの……出て、こない……」

早乙女「……アドリブ成功かな?」

浅倉「うぅ……ひどい目にあった……」

花園「さて、できるだけ目につかないように行くぞ。服は……その格好で入るわけにもいかねえか」

早乙女「女物だし……服屋見つかったら私が買ってくるけぇちょっと隠れててな」

帯刀「面白かったよ。ここの写真は瀬川さんに送っといたからよろしく。終わったらそこのセブンで待ってて」


▶そう言って壁を蹴って何処かに消えていきました


花園「見てねえで助けてくれよ……」

浅倉「今の服じゃなければなんだって着るから、代わりをはやく……お願いします……」

稲生「……あぅぅ……」

花園「ああ、すぐ買ってくる。早乙女さん、金は俺が出すから適当に見繕ってくれ、――暖かそうな格好のやつ」


――宇土市 道の駅――


▶サバゲーの会場と併設しており、海と山が共存しているようですね。コスプレしてる人もいて、写真撮影のスポットにもなっているようです


早乙女 「よし着いた。ちょっと隠れててねー。行ってきまーす」

花園「な、なんとかなりそうだな……。よし、とっとと買うぞ」

浅倉「変に恥ずかしがらなければ痴女から囲みがほしい自己顕示欲の塊のレイヤーくらいにはなれる……いやだー!そんなのになりたくないー!」


▶花園 ファッション力で判定

 成功[啓示]

▶早乙女は白Tシャツと日焼け止めを持ってきました。海帰りで着替えを忘れた人程度にはマシになりました


早乙女「あっちにサバゲー会場もあるんやねぇ……と服はこっちかな」

花園「あ、支払いはカードで、領収書ください……」


早乙女「パンツは売ってなかったけぇ……大きめのダボT買ってきたんでなんとか」

浅倉 「ありがとうございます……これでこの会場近辺なら大丈夫かな」

稲生「下が、無いから……そんなに、変わらない、気がする……」

花園「すまんが無いよりはマシだと思って我慢してくれ……」

浅倉 「とりあえず、ここでできることやりましょ?」

早乙女 「道の駅やけぇ……もしかしたら資料館とかあるんじゃない?」


▶地域観光マップを見ると、近くには夕景がきれいな場所があるようですね。サバゲーや、コスプレの会場、漁港などもあるようです


花園 「……観光マップ見ててもしょうがねえか。聞き込み……か?」


▶浅倉 質問で判定

 成功[人間振り直し]

▶稲生 聞き耳で判定[的確な指示]

 成功

▶花園 文化知識で判定

 成功

▶早乙女 都市伝説で判定

 失敗

▶稲生 神道で判定

 成功

▶浅倉 世間話で判定

 失敗


英霊コス「AV系の場所じゃないんですけど……。まあ、幽霊とか、そういうのはないですよ。あれば触媒にしてます」

浅倉「そういうのじゃないんだけどなぁ……説得力無いよなぁこのカッコ……。――触媒欲しくなりますよね、ガチャ引くときに気休めでもほんとに出る気がするから、気軽に回せないときとかはほんとそういうのに頼りたく……あっごめんなさい。お話ありがとうございました」


おじさん「彼岸の墓参り、行ったか?」「や、まだだわ……」「彼岸の間にいっとかんとな。日暮れる前にな」


稲生「ん……お彼岸……関係、あるかな……」


店員さん「長部田海床路がおすすめですよ。夕焼けが綺麗で、電柱が沈んでる珍しい場所なんです」

花園「はー、電柱がねえ。……町が沈んだってわけじゃああるまいし、珍しい場所だなあ……」


JK「アマビエってキモくない?最近見るけど」「わかる。エリザベスっぽい」


▶もうすぐ太陽が沈みそうですね。漁港のおじさんが車に慌てて乗るのを見かけます


早乙女「あーもう漁港の方は終わりか……。なんか慌ててるっぽいけどなんだろ」

稲生 「……?……すー、はー……。あ、あの……そ、そんなに、急いで、どうされたの、ですか……?」

おじさん「墓参りだよ。逢魔が刻って言ってな。夜までに花供えないとな。墓地が閉まっちまう」


▶軽トラに乗っていきました


花園 「墓参り、か……逢魔が刻ってんなら、好都合か。悪鬼なんさそれこそ"魔"みたいなもんだろ」

早乙女「夜までってもう夕方やん。急げば間に合うような近くに墓地があるんかな?」

ロリ「まだ海危ないよ?あっちの方で電柱おぼれてるけど、行っちゃだめなんだって」

浅倉 「そうなの?教えてくれてありがとう」


▶浅倉 地図で判定

 失敗

▶墓地は近くにはなさそうですね


浅倉 「うーん、お彼岸のお参りにいくお墓はこのあたりにないみたい……」

花園「車でったってなあ……タクシーか、レンタカーか……。――まあ、先に近場の電柱から行くか」


――宇土市 長部田海床路――


▶夕焼けがとても綺麗です。悪鬼特有の感覚である、肌がヒリヒリと感じますが、あるはずの悪鬼が見当たりません


花園「観光ならロマンチックなんだがな。悪鬼は無し、と」

稲生「……この、感覚は……。でも、入り口、みたいなのは、なさそう……?」

早乙女「日焼け止め切れてきたかな。足し塗りしようねー」

浅倉「ねえ、下にあったりしない?水の下……電柱沿いに潜っていくとたどり着くみたいなそういうの」


▶一歩近づくと、大量の船が傾いている海の中央に玉座があるような空間に気づけば入っていますね。異様な光景がここが悪鬼、異世界ということを理解出来ます


浅倉「ごめん、適当言ってた。もうまさに今ここじゃん……」

花園「あー、これは……マズいやつだな?」

早乙女「え? どゆこと?」

稲生「……も、もう、悪鬼の中、ということ……、ですかね……」

花園「ここが悪鬼だな。――空間拡張が続くと異世界になる、って言ってただろ?異世界だからこそ、ふらっと入れるってわけだ」

早乙女「えでも裂け目見えなかったけど? ――試しに」


▶更衣室を出ろ、と念じると出てきて、自動で着替えます


早乙女「出てきた……」

花園「うう、何度やっても身体が崩れるのは慣れねえな。――さて、とっととぶっ潰して温泉でも入ろうぜ」

稲生「――装備、は……。装備『だけ』は、出る……。ん……」

浅倉「今回って入口を見つける、まででいいんだよね。一旦帰らない?」

早乙女 「え? 帰るん? 着替えているんだけど」

浅倉 「あれ?そうだっけ……?まあいいか、どのみち脱出するなら脱出できる穴を見つけるか作らなきゃだよね……。よぉし、ぶっ飛ばす。」


▶後ろに歩こうとすると、弾力で跳ね返されます


花園 「うーん、戻れもしない、と」


――ありえの入り江――


▶玉座に近づくと、ブカブカのTシャツで白髪の、全身の周りに水を纏わせた幼女がふわふわと椅子に足を組み座っているのがみえますね


幼女「私の空間までようこそ人間。御用はいかがなほどで?」

早乙女「えっとまずご挨拶を。早乙女愛って言います! 初めまして!」

稲生 「……あなた、が……ええ、と……ありえ、さん……?」


ありえ「ほう……?名を知っているとは。私はそこまで有名ではないと自負をしているつもりだったが」


花園「あー、アマビエの件で話をつけてこいと放り出されたんだが……よくよく考えればどう話をすればいいのか聞いてなくてな……」

ありえ「なるほど。習合をして力を削げと申すか。――だが、私に都合が良すぎる」

花園「こっちにも都合があってのことだから、気にしなくても良いと思うが……」

浅倉 「裏があるって疑われても他に何も情報持ってないよ?」


ありえ「せめて、妖怪らしいことをさせてくれ。お前らの予言をしてやろう。4月中は苦しみながらもお前たちは気勢を上げ、更に英雄としての道を邁進していくだろう」


花園「うう、勘弁してくれ。聞いてる限り英雄になんてなっても碌でもない目に遭いそうだ」


ありえ「だが、5月の半ば、お前たちだけではどうにもならない事態が起きる。それはそこの女に関してのことだ」


稲生「……え……私、です、か……?……まだ、何か、あるの……?」


ありえ「そうだ。例えお前たちの幾度もが倒れ、灯が消えたとしてもどうにもならないことはある。その時、これを使え」


▶ありえは早乙女にメダルを投げるよ


早乙女「おっとっと!? これは……メダル?」

ありえ「今の文化だと、妖怪に助力を乞うときは妖怪金貨に願いをかけるらしいじゃないか。契約の証だ。1度しか助けないが、1度は必ず助けてやろう」

浅倉「あれ、とってもいい人、いや妖怪?」

早乙女「えでもそんな初対面なのにいいんですか?」


ありえ「例え私が贋作の偽物でも、妖怪としての矜りはある。私にだけ利があるというのは公平ではない。今の文化だと、妖怪を仲間にするには一度倒す必要があるらしいじゃないか。”殺さない程度に殺してやる”、と予言しよう」


浅倉「あー結局こうなるの。けど、ソッチのほうがわかりやすいし後腐れもないよね!」

早乙女 「そ、そうなんけ?」

花園 「話し合いで友情深めるSTGなRPGがいいと思うんだがなあ」

稲生「ま、まって……わ、私に……私に、一体何があるん、ですか……!?」

ありえ「どうだろうね。拳で聞いてみるといいよ」


▶玉座から首を回しながら立ち上がり、ファイティングポーズを取ります


▶戦闘前行動 浅倉 蠱惑する霧 幻惑の采配 きびきび動こう 浅倉 早乙女

▶戦闘前行動 稲生 イスティドラール

▶戦闘前行動 早乙女 プロテクター マジックプロテクト

▶戦闘前行動 ありえ まるっとするっとお見通しだ!(3ターンの間、軽減アイテムが使えない)


 戦闘開始!


▶浅倉 ヘイスト[幻惑の月[ヘイスト]] 花園


浅倉「いつもよりも人数少ないから慎重に、けどチャンスを見つけて……」

花園 「やるっきゃねえ、か」


▶花園 鋭招来[剛招ビート]通常攻撃[辰砂[大剣の鈍撃(深赤・アグレス・アーンヴァル)]]]

 成功[人間振り直し] 62ダメージ[通信制限]


花園 「うぉら、当たれえええええええええ!」

ありえ「まだまだ甘い!」


▶ありえ マシンガンストレートラッシュ(目の前の対象1人に2D6の物理7回攻撃)ドルフィンキック(氷。混成攻撃:陰で攻撃してその位置に移動する。4d9)花園浅倉

▶花園 浅倉 戦闘回避

 放棄 成功[天運][刃先防止][アーマー殺し(軽減された時、物理追加ダメージ10を追記)] 19ダメージ 30ダメージ 35ダメージ 46ダメージ 61ダメージ 71ダメージ[花園:蚊雷4回][ありえ:力試しだからね(致命傷判定を起こした時、自動で気絶とする)]

▶花園 致命傷判定 

 自動気絶


花園「げべふっ!?」

ありえ「柔らかい鉄だなぁ。もうちょっと鍛えなよ。心とか」

花園「俺は繊細なん、だよ……」

早乙女 「コイb……花園さん!!」

稲生「ひっ……み……みえなかった……」

浅倉「気を取られたらやられるよ。しっかりして!」


▶早乙女 セージ ブルーキャンドル[裂帛・柳浪・聖なる光]リザレクト 花園

 12回復 12回復[呼応反応:フォトン]79ダメージ

▶タイムカード セージ セミヒール[裂帛・柳浪・聖なる光・リストーロ]花園浅倉早乙女

 36回復 36回復


▶小型注射器やドリンク剤をばら撒くと、粉末になっていた花園が元の鎧の形に戻っていくよ


早乙女 「みんなは……私が守る!!」

浅倉 「攻撃の手は緩めない、飛び込んできたって言うなら迎え撃つだけ!」


▶稲生 にゃーん[柳浪・裂帛・レタブリスマン][セラピア]

 27回復

▶浅倉 フォトン[特攻魔法・闃然・鏗鏘・ターイナ・パラノマル]

 57ダメージ

▶花園 剛招ビート[鋭招来]民俗学で判定 通常攻撃[深赤[大剣の鈍撃]]

 失敗 成功 49ダメージ


浅倉「私が、私がやらなきゃいけないんだ……!百瀬さん達が居ない分、私が。だからさ、倒れてよぉ!」

花園「もういっちょいっけええええ!」

ありえ「まだまだだよ。未来を変えるほどの力、私に見せてくれない?」


▶チートワルツ(自分に身代わり。物理1d1。必中)ドルフィンキック ダツダーツ(氷。全体に2d8の物理 回避可)

 61ダメージ[アーマー殺し][花園:スライド式携帯電話]

▶浅倉 戦闘回避で判定[冷静な助言]

成功

▶全員 戦闘回避[冷静な助言]

 失敗 成功[天運]成功 成功[天運] 75ダメージ[絆庇う:稲生]

▶花園 致命傷判定

 自動気絶


ありえ「とりあえずくるくる~からの、お腹にぱーんち」

花園「げでふっ!?」


▶くるくると回るように近づいてきて、ただのアッパーをかまします。それを止めようと稲生はタックルしようとして思いっきりボディーにカウンターを受けます


稲生「……!あっ……浅倉、さん、が…………う、ぁ……うあああああ……!」

浅倉 「そ、稲生さん!なんで!」


▶早乙女 セージ ブルーキャンドル[裂帛・柳浪・癒しの風]にゃーん[裂帛・柳浪・癒しの風]

 14回復[呼応反応:フォトン][身代わり][通信制限]

▶タイムカード セージ セミヒール[裂帛・柳浪・癒しの風・リストーロ]花園浅倉稲生

 34回復

▶稲生 セージ にゃーん[裂帛・柳浪・レタブリスマン][セラピア]

 23回復

▶タイムカード セージ リェチーチ[裂帛・柳浪・レタブリスマン・リストーロ][セラピア]

 62回復


早乙女「守るって……言ってる……けぇ!!」

浅倉「この!落ちろ、落ちろ、落ちてよぉ!」


▶浅倉 [特攻魔法・闃然・鏗鏘・ターイナ・パラノマル]

 55ダメージ


浅倉「なんで!なんで倒れないよの!」

ありえ「火力不足だね。もう少し実力をつけたほうがいいかも。さて」


▶ありえ マッハパンチ(補助必中物理2d6)旋風ストラッシュキック(風。全体物理3d8) ドルフィンキック ストレートパンチ(物理8d8 回避可能)花園稲生

 78ダメージ[アーマー殺し]

▶花園 致命傷判定 

 自動気絶

▶早乙女 浅倉 稲生 稲生 戦闘回避[冷静な助言×4]

 成功 成功 失敗[人間振り直し]成功 102ダメージ


浅倉 「くる、よけて!よし、――だめ、もう一回くる!」

花園「すべらっ!?」

浅倉「ダメ、まだ来る。お願い避けてぇ!」

稲生「けふっ……はっ……はっ……はーっ……」

早乙女 「天ちゃん!!」


▶更に掌底を入れようとして、ありえは止めます


ありえ「いや、楽しかったよ。ほら、起きて」

浅倉「よかった……よかった……」

ありえ「死の淵や絶望くらい、嫌になるほど見てるんじゃないのか?私程度に屈服するようじゃ、命がいくつあっても足らないよ」


▶粉末が動き出し隙間だらけの鎧がかろうじて形成される


花園「言う程死の淵も絶望も見てはないかもな……。俺は何度も死んだと思ったが」

浅倉 「嫌になるほど見ていないし、それだけ見ていても嫌だと思えるほど慣れたくないよ……」


ありえ「そう。ならあるいは未来の話だったかも。私は贋作だから、精度が悪いんだ」


早乙女 「コイ……花園さん、よかった……」

稲生「私……私、は……やっぱり……うぅ……」

花園「まだまだ皆を守るには程遠いな……嫌になるってもんだ」

浅倉 「どうしてそうなっちゃったのか私は知らないけど、ありがとう天ちゃん。今日も助けられちゃった……けど、その分、私ももっと頑張って助けるから、ね」


ありえ「死の淵や絶望程度で呼ばないでくれよ。言われたとおり、アマビエに寄生してくるよ。――教えてくれて助かるよ」


――宇土市 長部田海床路――


▶そう言ってくるくると回り消えたと思うと、気づけば外に出ていました。時間はもう夜ですね


早乙女「ありがとうございます……。みんなを助ける時に……お世話になります」


▶海に一礼するよ


浅倉 「ここは、戻った……?」

早乙女 「みんな歩けるけ? あとはコンビニに集合やけど……」

稲生「あ……。私の、予言のこと、聞けてない……。何が、あるの……?うう……こわい……」

早乙女 「大丈夫やけぇ。絶対に守るけぇ。みんなも、ありえさんも守ってくれるけぇ」

浅倉「タクシーとか、走ってないよねー都会じゃないし……頑張ってあるこっか」


――宇土市 コンビニ――


▶ショーパンに水着の格好をした帯刀が君たちに気づいて近寄ってきます


帯刀「話つけれた?とりあえず斬ったら言う事聞いてくれたでしょ?」

花園「何回か死んだな……」

稲生「斬っては……無いです、けど……話は、つけられ、ました……多分……」

浅倉「そんな初手から武力交渉しませんよ……話した後でお互い合意の上で戦闘しましたけど……」

早乙女「何回も何回もやられただけだったけぇ……でも、アマビエに寄生してくるって行ってくれたし、あとこれも、もらったけ」


▶ボロボロのスク水濡れ透け白Tを見て帯刀はほほーんと目を向けます


帯刀「そんなご主人様を誘う格好して、やっぱり奴隷としての自覚があるよね」

稲生 「…………!?…………」


▶身体を隠すように屈み込みます


帯刀「あー、それ契約台帳じゃん。呼び出しできるんだよ。妖怪ウォッチに影響されて今はメダルなんだと思うけど」

早乙女 「一度だけ必ず助けにきてくれるって」

帯刀「昔は友人帳とか、刀とかだったんだけどね。――ま、私も楽しめたし、帰ろっか。花園くん。ちょっとこっち来て」

花園「うん?」


帯刀「いや、やめて!!乱暴しないで!!!やめて、いやーーーーーーーーー!!!!!!!!」


▶帯刀はそのまま花園を路地裏に引きずり込んで、他の人を置いてセグメの車に乗り込むよ。コンビニから店員さんが出てきますね


早乙女「……は?」

浅倉「えっちょっとまって、私達もー!」

稲生「――――えっ……?あっ、ちょっ、ちょっとまっ……おいてか、ないで……!それも、こんな、格好で……!」

早乙女「――ほら! 早く!」

稲生 「え、ひあっ……ま、まってー……!」

花園「何もしてねええええええええ!!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る