S6.1 私って本当に必要だと思いますか? #お気持ち表明#Note#存在価値#英雄#正しさとは何か 3月14日

――光綿市 光綿支部紅葉――


帯刀「むーん……。スカートの丈もっと絞ったほうがいいよ。ほら、たくし上げて颯天くん」

風鳴「あー?これ以上やったら見えちゃいけねーもんが見えるだろ。それのクレームには対処できねーぞ?」

帯刀「需要はあるから大丈夫。華奢だから映えになるし。ほら、はやく」

風鳴「それならいいけどよ。こんなもんか?」


▶風鳴はスカートを2折り程たくし上げ、帯刀にテキパキとスカートを短くされていきますね


稲生 「わーお、大胆ー」

風鳴「どうせなら元の姿の方を評価してもらいたいぐらいだがな。ほら、お前もだぞ」

帯刀「じゃあこのサイズで天ちゃんもよろしくね。私も……」

稲生「むー、妖精のおにーさんもやってるならしかたない」


▶いそいそとスカートを自分で短くしていきます。腰と変わらない短さですね


瀬川「デモンベインだと普通……デモンベインだと普通……」

花園「よっす。相変わらず……相変わらずだなあ、ホント」

風鳴「責任から逃げるな、ってのは酷な話だな。よお、求められた上での平常運転だぜ」

百瀬「最近……ここは治外法権ではないかと思ってますよ」

宇佐木「治外法権でも〜、皆賑やかで楽しくやってるなら大丈夫ですよ〜。あ、おはようございま〜す」

稲生 「おはよー、紫杏ちゃん。うんうん、楽しいのは大切大切」

浅倉「うわーまたやってる。そろそろ警察来るんじゃない?」

帯刀「またズボン履いてる……ほら、こっち来なさい!」


▶浅倉を引きずって連れていきます


浅倉「ちょ、ちょっと!まって、やだー。なんでー!」

稲生「もはやこれもいつもの光景だねー、いってらっしゃい紬おねーさん」

瀬川「デモンベインはアニメも出来たから……セーフ……あの丈でも……セーフ……」

花園「公安に怒られない程度に、だな……おう、おはよう」

風鳴「警察ぐらいで止められるならどれだけ優しい世界だったろうな。おはようさん」

瀬川「今日は、専門家を呼んであるんだ。僕の古い知り合いでね、闇の専門家なんだよ」

稲生「うえー、闇……。いっきに楽しくなくなりそう……」

宇佐木「大丈夫ですよ〜。稲生さんなら闇を乗り越えられますよ~」

花園 「そりゃあまた……喜んでいいのか判断に悩むな。戦闘の手伝いまでしてくれるってわけじゃあないんだろ?」

風鳴「――?闇は自分たちで向き合うもんなんだろ。専門家がいて何か変わるのか?」

???「変わる変わる!で?ここが話題沸騰全員生還のルーキーチーム?」


▶ドアを勢いよく開けて、大仰なポーズを取り、髪の毛をさらっとかきあげて女性が入ってきますね


瀬川「そうだよ、祓川くん。自己紹介してくれるかい?英雄にも詳しくない子が多いんだ」

祓川「はいはい。私は祓川青葉。センパイとの関わりは……うーん、なんだろ」

帯刀「お邪魔虫の負け犬ヒロイン様じゃないですかー。こんな辺境まで左遷ですかぁ?」

祓川「くっそこいつ……。久々に会うなり煽ってきやがって……センパイもこんな抜刀斎じゃなくてもっと私を頼ってくれてもいいんですよ?安定感がウリです」

稲生「おおう、さっそくバチバチ、ライバル関係……?」

花園「あーこの手のやつか……花園恋だ。よろしく」

百瀬「私は百瀬朋花です、今後ともよろしくお願いします……って闇に専門家がいるんですね……?」

宇佐木「確か、1年で潰滅の支部を建て直した青葉さんだ〜。宇佐木紫杏です〜、よろしくお願いします〜」

瀬川「昔君たちと似たようにPTを組んでいてね。帯刀くんと祓川くんは馬が合わないみたいで」

祓川「そーですねー。ま、闇の本質についてセンパイから話は聞いた?センパイもここの刀キチもロクに伝えてないっしょ」

百瀬「──帯刀さん当時から見つけたらすぐ辻斬りしてたのでは……」

帯刀「ちゃんと話してますぅー!伝える前に斬って終わらせてるだけですー!」

花園 「さて、どっちがよりやべーやつなのか今んとこ判断がつかねーな」

風鳴「まだ闇ってやつとも1回だけだからな。聞いた上で理解できてるかっつーと微妙なとこではあるな」

瀬川「どっちも優しくていい子だよ。見た目も申し分ないしね」

花園 「瀬川さんは甘いから人の評価に関してはアテにならねえんだよな……」

浅倉「うぅ……服、返してくださいよぉ……何で私までこんな短いスカート……」


▶浅倉が短すぎる裾を一生懸命伸ばしながら、内股で入ってくるよ


風鳴「いいじゃねーか。年相応に似合ってるしな」

宇佐木「似合ってますよ~、学校の制服だとそんなにスカート短くする事も無いし良い機会じゃないですか~」

稲生 「おー、やっぱり紬おねーさんはなんでも似合うねー」

浅倉 「似合ってるとかそうじゃなくて!ああもう!」

宇佐木「私が言っても~あまり説得力が無いんでしょうか~?うーん、元木君が来てなくて残念でしたね~」

花園「……なあ、目のやり場に困るんだがなんとかならねーのか?」

百瀬「そういうものだと諦めましょう、花園さん。ここにいるとあらぬ疑いかけますよ」

瀬川「祓川くんだけ見てれば困らない……うん……」

祓川「うーん……、こういう衣装、ありね。うちもやるわ……。――さて、闇ってのは本来主導権はこちらにないものなの。精神の病気が気づいたらあるように、気づいたら敵に加わっていて夜叉を蹂躪する存在なわけ。昔は全部まとめて鵺ってことになってたわ。闇は全部鵺だったってわけ」

祓川「科学というパーツの足りない推論材料である程度存在や原理は割れたけど、未だに妖怪が現代に存在するでしょ?その理由は、負が人間の心の弱さの可能性につけこんで、妖怪が種を増やして実体化するからなの。だから妖怪というのは本質的には1人1種の固有種だったってわけ。類似例や同様の推論を別存在として、力の増幅を図ってるってことね。ま、たまに原初の本物がいる時もいるらしいんだけど……、差はわかんないわね」

花園 「概念的な存在じゃない本物の妖怪、ねえ……考えたくねー話だな」

風鳴「妖怪なんざそうそういてもいいことはないだろうしな。実際に鵺がいるのかどうかも、俺には分からねぇことだが」

宇佐木「最初の妖怪さんは、それはそれはもう強いんでしょうね~」

祓川「闇は実質全部、概念的には鵺ってことになるの。最初の鵺、後は創作の封獣ぬえちゃんとかにとっては完全に力の源よね。ま、それはともかくいらたんのブラライ使っちゃったん?」

稲生「うーん、ソラにはさっぱり」

瀬川「やはりダメだったか……?」

浅倉「だめだった……?」

百瀬「いやあ、この前それを使って私の闇を引きずり出されましたけど……」

祓川「ま、首飛ばしてないならいいわ。はい、これが完成品のブラライ」


▶瀬川にブラックライトを渡しますね。古い方は回収していきました


百瀬「なにそれこわい」

風鳴「おいおい……」

花園「おいちょっと待て、首飛ぶ可能性あったのか!?」

稲生「えっちょっとちょっとなんてことをしてくれてたんですかおそろしい」

浅倉「やっぱこの組織の倫理観ぶっとんでるよね。奴隷くらいじゃまだ可愛い方な気がしてきた……」

百瀬「まあ良かったじゃないですか、その不良品の被験者が私だけで……」

瀬川「あはは……。じゃあこれは使っていいのかい?」

祓川「どうぞどうぞ。私も見てみたいなぁ」

稲生「ひえっ試作品でも完成品でも闇はやだ」

花園「そうも言ってられないだろ、いつかは乗り越えなきゃあいけないんだからな……」

百瀬「そうですよ、一人なら大変かもしれませんが、ここにいるみなさんが支えてくれますから、簡単に乗り越えられますよ」

宇佐木「それに乗り越えたらまた一皮むけた稲生さんになれるかもしれませんし~」

風鳴「英雄様にも関わりがあるってことは、飽きるほど見てきたんじゃねーのか?」

祓川「ま、他人の汚いところを見るのは楽しいものなの。ということでスイッチオン」


▶一番近くにいる宇佐木に照射するよ


宇佐木「おわぁぁ~」

浅倉「うわっまぶし……って私じゃないか。ちょっと安心」

稲生「とりあえずソラは免れた……喜んでばかりもいられないけども」

祓川「これで中身を見れるんですよセーンパイ?」

花園 「あまり闇ってイメージが浮かばないようなやつでも闇は出るもんなんだな」

瀬川「なるほど……。あぁ……そういう感じか」


▶瀬川はライトをいじって唸っていますね


帯刀「こうやって操作するんですねぇ。――まあ、これなら斬ればいいんじゃないんですか?」

百瀬「中見れるんですか…………あーこの前覗き見られなくてよかった……」

風鳴「無かったら無いで近い概念とやらを作るんじゃねーか?にしても外からわかるのかよ」

瀬川「大体だけどね。僕達は経験の差で傾向みたいなのはわかるってわけ。口にすると概念が変わるから抽象的にしか伝えれないんだけどね」

宇佐木 「私の闇はあんまり強くないんですかね~?嬉しいような悲しいような~」

瀬川「まあ……行ってみればわかると思うよ。闇と向き合い、死を垣間見た時心が強くなると思うよ」

百瀬「その言い回し、社会的な死も内包していそうです。――まずは、生きて帰りたいところ」

花園「変なことになってる可能性が低いならそれに越した事はないだろうよ……正気を失いそうな目に遭うのは勘弁だからな……」

宇佐木「そうですか~、それじゃあ今日も全員生きて帰りましょうね~」


――同一の画一化――


▶青い部屋ですね。中央に、普段と同じ格好の宇佐木が立っています。ただ、警察の帽子のようなものを被っており本人がしないような悪い笑みを浮かべています


宇佐木「あれは~、私なんでしょうか~?」


▶仰仰しく宇佐木は話し始めますね


宇佐木「いらっしゃい~ようこそ、ここはメメントス。な~んて」


花園「囚人扱いか。良い気分じゃあねえな」


宇佐木「いやいや、正義の怪盗団で、英雄様ですよ~。なんてったって、これから私達は英雄になるんですから~」

浅倉「私達?いるのは一人じゃ……」

風鳴「正義の怪盗団ってなんなんだか」

花園 「英雄、英雄ね。瀬川さん達も言ってたが、英雄になったからって何があるんだろうな……」

稲生「当たり前だけどいい雰囲気はしないねぇ……」

宇佐木「怪盗団、ですか~?」


宇佐木「でも、その英雄に、私はいらないですよね~?見ていてくださいよ。私がここの使えない、何もできないゴミを肉片に変えて私はこの後の英雄譚を見届けることなく消えますから」


宇佐木「どうしてそんな風に思うんですか~?何にせよ、私もまだ死ぬわけにはいかないので~」


ミトドケニンウサキ「ねえ、そうでしょ?私、なにかこれまで使える要素ありました?ただ夜叉になれるだけのちっぽけなゴミですよ。自分も出せない、話も聞けない、戦いでも何もしない。だって英雄になるべき人たちが頑張ってくれてるんですから~。使えないゴミは自分の手で片付けようかな~って」


花園「けっ、話にならねえな。とっとと終わらせようじゃねえか」

百瀬「なんか言ってますね」


ミトドケニンウサキ「お役に立てたこと、ありました~?調査も手伝わない、邪魔しかしない、1人だけ別行動をする。こんな私がここにいて、いいわけないですよね~?それに、義務感で手伝ってくれようってのなら、別にいいですよ。私、そういう優しさ、もういらないんです」


ミトドケニンウサキ「帰ってくれていいですよ。ほら、悪鬼の外ちょっと開けておきましたから。一応仲間だと思ってるようなら、見捨ててあげるのも優しさですよ?ちゃんとこの使えない燃えないゴミを捨てたらちゃんと自分で後始末はします。あなた達にも迷惑はかけません。どうですか~?」


花園「そうか。悪いが俺は死なれる方が迷惑だから助ける気でいるぞ」

風鳴「そもそも乗り越えなきゃなんねーのを、はいそうですかで終わらせるのが正しいとも思えねぇしな」

宇佐木「……ありがとうございます~、みなさん。」

百瀬「ええ、とにかく助けますよ。とっても重要な、大事な方ですから」

稲生「すーっごい嫌味な感じだねぇ……うん、大丈夫。みんなで乗り越えよう」


ミトドケニンウサキ「英雄の善性は、時に毒になるんです~。せめて、何もできない役たたずを完膚無きまでに殺してから、悪役らしく死にたいですね。英雄の1ページになれるんですから~」


▶戦闘前行動 浅倉 蠱惑する霧 幻惑の采配

▶戦闘前行動 稲生 イスティドラール

▶戦闘前行動 宇佐木 橙

▶戦闘前行動 ミトドケニンウサキ ここは俺達のフィールドだ!(自分が対象を指定した人間以外に、攻撃対象を指定出来ない。その代わり、攻撃対象として指定していない対象へのダメージを100分の1に減少させる)宇佐木


 戦闘開始!


▶宇佐木 ホーリーライト[マジックカウンター]

 成功[導引] 11ダメージ


ミトドケニンウサキ「それで、周りに介護されて優しさに甘えて~、甘やかされてる赤ちゃんみたいなダメ人類としての気分はどうですか~?善性に味方されなければ哀れに捨てられていたドブウサギを助けてくれるなんて甘っちょろい世界じゃないんですよ?諦めて死ぬのが周りの為なんじゃないんですか~?」


花園「げっ、分断してきやがったか」

宇佐木 「……思う所はありますが~。いや、それより~少し様子を見ようと思ったんですが、そっちは大丈夫ですか~?」


▶ミトドケニンウサキ 断罪のマリア(0mに目視遮断300を設置)弱者の施し(自分の物防魔防を反転効果)整えの防壁(目視遮断にダメージ時、宇佐木紫杏にも同数のダメージ。破壊の場合は致命傷判定を振る)三点バースト 通常攻撃 宇佐木

 ファンブル 120ダメージ[宇佐木:もこたんの羽]

▶何もなし

▶絡め取るようにロープをついた矢を打ち込み、自分の目の前まで引きずってかかとで首の骨を砕くように踏み躙ります


ミトドケニンウサキ「私はですね~、こんな使えないやつが英雄の末尾にも記載されるのが嫌なんですよ~。足を引っ張るような使えない人間が、どうして一緒にいるんですか?理想すら体現出来ないような地べたを這いつくばるようなゴミムシなんて、せめて私が始末するのが、ゴミ捨てをした私の責任なんです~」


ミトドケニンウサキ「もう、虫の息ですよ?みなさん、帰ってもらっていいですよ。私、あなた方英雄の卵に危害を加えるつもりもありませんから」


花園「おい、大丈夫か!?」

ソラ「すごい音したけど……だ、大丈夫なの……!?」

百瀬 「虫の息って……そんな……! 大丈夫……? 早くあの厄介なの消し去らないと……」


ミトドケニンウサキ「もう死んでますよ。それに、私が実は自害しないって疑ってます?ほら、聞こえますか?」


宇佐木「おぇっ……まだ、立ってますよ~~」


ミトドケニンウサキ「上を見てくださいよ~。放っておいてくれれば私は死にます。上のシャンデリアが落ちて、私の身体は英雄に見られることなくその心を閉ざすんです~」


風鳴「大丈夫ならああいう反応で返さねぇだろうよ。畳み掛けてきやがるな」

百瀬「早く加勢にいかないと……」

宇佐木「そんなこと……させませんよ~。私は、あなたを~乗り越えなきゃいけないんですから~。」


▶浅倉 コンフーション ミトドケニンウサキ[ウサキ:私は私(補助効果を全て宇佐木紫杏に押し付ける)]


浅倉「すっごい音したから見に来たけど、ボロッボロじゃない……こっちの攻撃は通らないし、こういう搦手しかってなんであんたが錯乱してるのよ!しっかりして!」


ミトドケニンウサキ「ほら、見てくださいよ。友達だと思ってた浅倉さんがいの一番に攻撃を仕掛けてきますよ。やっぱり邪魔だったんですよ~。生きてる価値、ないってようなものですよね~」


宇佐木 「違い、ますよ~。紬さんは、凄く仲間思いなんですから~。それは……私が一番良く分かってるんです~」


ミトドケニンウサキ「死を見届けるのも優しさですもんね~。それは、私が一番良く分かってるんです~」


花園 「よっと。……無いよりはマシだろ、その傷減らしとけ!」


▶花園 回復薬G 宇佐木[ウサキ:私は私、ですよ(宇佐木の+の効果を全て自分も受け取る)]


浅倉「ごちゃごちゃうるさいなぁ。そっちの私達がどうなったのか知ったこっちゃないけど、そんなんだから一人になってるんでしょ。寂しいから、羨ましいからあったかもしれない自分を否定するとか、迷惑なだけだよ」


ミトドケニンウサキ「そっちの私~?そんなことあるわけないじゃないですか。今の私、ですよ?こーんなに使えなくて、ダメダメで、役にも立たない生きてるだけで無意味な私そのものです。私はゴミ掃除してるだけですよ」

ミトドケニンウサキ「もしかして、別の私、ってことにしないと私を擁護出来ないんですよね?いいんですよ?無理しなくても~」


宇佐木「私は役立たずではないです~!……って心の底から言えたら良かったんですけどね~」


ミトドケニンウサキ「なら、ここで他の戦友を返してあげるのが一番の貢献ですよ~?だって、私も死ぬんですから」


▶百瀬 エフェドラ 麻黄湯 客観視で判定 精神集中

 失敗

▶稲生 客観視で判定 リェチーチ[柳浪・裂帛・レタブリスマン]

 25回復 [ウサキ:私は私、ですよ]

▶風鳴 観察力で判定 妨害結界

 ファンブル

▶補助判定の禁止

▶宇佐木 客観視で判定 通常攻撃[カウンター]

 ファンブル 失敗 120ダメージ[花園[庇う[守護者(鉄壁・きた!盾きた!メイン盾きた!)宇佐木][花園:スライド式携帯電話・オンリーイベントカタログ]

▶何もなし


百瀬 「今どき誰かを殺して自分も死ぬみたいなのは流行らないよ!」


ミトドケニンウサキ「いえいえ~。ただのゴミ掃除ですよ。そこでなんとか立ってるだけの使えないゴミを処理してるだけです。お手数おかけします~」


風鳴「……っ、そうじゃねぇだろ。今集中するのはあれじゃなくてあっちだ。固めるぜ、風よ!」

ソラ「紫杏ちゃん……!回復を……炎よ……!」

宇佐木 「狙いが~~定まらない~……」


▶ふらふらとしていて狙いが定まっていない隙に脊椎に矢を飛ばします。それを花園が受け止めようとしますが、鎧が砕けますね。狙いはそらすことが出来たようです


花園「ぐ、お……くっ、よくこんなモン受けてたな……」


ミトドケニンウサキ「ほら、私が不甲斐ないから、迷惑をかけてるんですよ?ロクに攻撃も出来ない使えないゴミだからいらぬ犠牲になってるんです。花園さん大丈夫ですか~?殺す気の攻撃を受けるなんて、お優しいんですね~」


宇佐木 「悔しいですけど~、その通りですね~。――ごめんなさい~、花園さん。」

花園「気にすんな、年下を助けるのは大人の仕事ってモンだろ……」


▶ミトドケニンウサキ 優しさの護符(宇佐木以外が目視遮断を越えてきた時、近くの対象2人にキノの効果を発動させる) 三点バースト 通常攻撃 百瀬風鳴宇佐木

▶宇佐木 回避判定

 成功 成功 成功[ウサキ:確殺結界(宇佐木紫杏を-20mに、それ以外を5mに強制移動)]


ミトドケニンウサキ「無理しないでいいんですよ~?先に返してあげますね~」


▶印を結ぶと自動でキノが光り始めます


風鳴「はぁ!?どういうカラクリだよこりゃ……しかもマジで帰らされる感じかよこいつぁ」

花園 「ぐおっ!?皆、大丈夫か!?……宇佐木!?」

ソラ「うわぁっ……!このっ……!」

浅倉「くうぅ、強引に動かされた!ほんと何なのよあいつ」


ミトドケニンウサキ「お仲間さんに頼るのは気持ちいいですよね~。だって、英雄に近づいてる気分だけ、感じれるんですから~。でも、それって寄生虫ですよね?いらないですよね?ただのお邪魔虫さんですよね~?私、いらないですよね?」


花園 「やめろ……いらないわけないだろうが……!」

百瀬「――そんなわけないでしょ!これは面倒すぎない……?」


ミトドケニンウサキ「なんで、いらないゴミは今ものうのうと生きてるのに、せっかく守ってくれた花園さんは大怪我しちゃってるんでしょうね?誰のせいですか~?私ですよね?私が悪いんですよね。私がしっかりしてれば、こんな怪我負わなくてすんだんですよね??」


▶浅倉 都市伝説で判定

 成功[人間振り直し]


浅倉「はぁ……ほんと邪魔ばっかりされて鬱陶しい。けど、突破口は見つかった、のかな?そのままじゃ後味悪くなりそうだけど」

宇佐木 「あなたは~……そちらの他の皆さんは、私のせいで……?」


ミトドケニンウサキ「私は私、ですよ?何現実逃避してるんですか?今、自分のせいでどうなってるかすら考えたくもないんですか~?憐れですよ」


宇佐木「――そうですね~、今はこの状況に集中しないといけないんでした~」


▶花園 観察力で判定

 失敗

▶百瀬 特攻魔法x2 エフェドラ 麻黄湯 夜桜[セイント] 通常攻撃[格コン(闃然 鏗鏘)夜桜・糺森]

 成功 13ダメージ 26+14+23ダメージ[百瀬:ゴリ押し]3ダメージ

▶風鳴 足場


花園「くそ……どうしろってんだ……」

百瀬 「これで後は待つだけなんて性に合わないよ! お願い! とにかくあたって!」

宇佐木 「百瀬さん~……」

風鳴「出来ることも時間も少ねぇ……だったらお前の手で決着をつけることを信じる。そいつから何度でも離れて足掻けよ、シアン!」

宇佐木「はい、勿論そうするつもりですよ~、風鳴さん。」


ミトドケニンウサキ「怪我しないうちに帰ってくださいね~。私も、怪我してるのを見るのは、嫌なんです」


▶稲生 セージ にゃーん[柳浪 裂帛 レタブリスマン][呼応反応:セイント][ゴリ押し]

 17回復 26ダメージ 4ダメージ

▶タイムカード セージ リチェーチ[柳浪 裂帛 レタブリスマン][呼応反応:セイント][ゴリ押し]

 25回復 21ダメージ 4ダメージ


ソラ「回復を……っ!うう……こんなのありかっ……」

花園 「た、助かる……」

百瀬「ほんのちょっとでも削るのが仕事だと信じてるよ! 願いの魔法届いて……!!──宇佐木さん絶対帰ってきてね。信じてる、待ってるから……!」


▶発動して百瀬と風鳴は自動で戻っていきました


ミトドケニンウサキ「帰っちゃいましたねえ。2人、死なない程度に見捨てられましたね~。まあ、友達でもないし、喋ったこともあんまりない実質他人だからしょうがないですね~。使えないゴミの為にわざわざ労力まで割いてくれて、英雄になるような人ってやっぱり違うんだな、って思いますよね~。私とは大違いです」


宇佐木 「お二人共、自分の事も大変でしょうに~ほんとに、凄い人達です~」


ミトドケニンウサキ「そう思ってなくても、信じてるって使いますよね~?ある意味一番興味のない人が使う言葉ですよ~?見捨てられたんですよ私。Twitterで黙祷してるのと一緒です。興味だけ向けて、別に死のうが生きてようが関係ないんです~」


宇佐木「もしそうだとしても~、やっぱり私はまだここで倒れるわけにはいけないので~」


▶宇佐木 通常攻撃

 成功 91ダメージ


宇佐木「ふぅ~……やっと捉えましたよ」


▶一瞬の隙をついて矢を射抜きます。警察の帽子が飛んでいきますね


ミトドケニンウサキ「あ~捉えられた~って言えばいいんですか?手を抜いてあげたのもわかってないなんて、無様ですね~。これだから周りからこっそり使えないとか、いる意味ある?とか、なんでいるの?って言われるんですよ?聞いてないフリでもしてるんですか~?」


▶ミトドケニンウサキ 三点バースト 通常攻撃 宇佐木

▶宇佐木 回避判定 

成功 成功 成功[ウサキ:確殺結界]

▶浅倉 終了

▶稲生 リチェーチ 花園 稲生

 14回復


宇佐木「なるほど~、でも避ける方は自信があるので大丈夫ですよ~?」

花園「はっ……やるじゃねーか……」

浅倉「なんだ、意外としっかりしてるじゃん。そのままの勢いで倒しちゃえ」


ミトドケニンウサキ「逃げてるだけじゃないですか。現実から逃げて、夢から逃げて、それが反映されてるだけですよね~?何ヘタレで逃げてるだけの腰抜けが威張ってるんですか~?」

ミトドケニンウサキ「ほら、評価されてるのだって腰抜けの部分だけですよ~?頑張って攻撃してもそこは誰でも出来るから評価されなくて、生きてるだけで評価されるなんて、ただの足手纏いの評価じゃないんですか~?わかってますよね~?だって、私なんですから~」


宇佐木「何を言われても、あなたからは逃げませんよ~」

花園「けっ!攻撃が誰にもできるだと?冗談じゃねえ、俺の剣なんざ見た目だけの鉄塊だぞ!殴っても効かねえしそもそも当たらねえ!」

浅倉「倒しちゃえって言ったのが聞こえてないのかな?私にできそうなことあんまりないから、ほんとに倒しちゃってよね」

ソラ「攻撃することに関してはソラのほうがよっぽど何も出来ないぞ!」


ミトドケニンウサキ「さっきから現実逃避してるだけですよね~?私から逃げないなんて、誰だって出来るんですよ?闇、って言われて入ったんじゃないんですか。さっきから普通のことを威張り散らしてるだけじゃないですか。そろそろ自分が何もできないって認めたらどうですか~?」


宇佐木「ちゃんと聞いていますよ~。はい、倒しちゃいます」

花園 「助かった……これでとりあえずは持ち直したか」


▶花園 深赤[[辰砂]通常攻撃]]

 成功 24ダメージ

▶重い大剣で叩きつけますが、小石でもぶつけられたかのようにケロリとしていますね


花園「くそがあああああああ!」


ミトドケニンウサキ「花園さんはいい人ですよね~。そんな人を怒らせてるのは誰ですか?私ですよね~?私が1人倒しすらできないポンコツのゴミだから、代わりに怒ってくれてるんですよ。自分の無能さが嫌になりますよね~」


花園「けっ……だったらまともに攻撃でも食らってくれってんだ……傷一つ付いてねえじゃねえか」

ソラ 「紫杏ちゃんはすごくよくやってくれてるよ……?むしろアンタが言ってることはソラに当てはまるような気がするんだけどなぁ……!?ふんっ……」


ミトドケニンウサキ「燃えるゴミを捨てたらちゃんと死にますよ。安心してください~」

ミトドケニンウサキ「まあ、引導を渡すのが仕事とはいえ、ここまで手こずるとは思いませんでした~。自分の処理ってこんなに難しいんですね~」


▶ミトドケニンウサキ 優しさの護符 三点バースト 通常攻撃 花園稲生

▶宇佐木 回避判定[冷静な助言×3]

 成功[天運]成功 成功


浅倉「くるよ、避けて!」

宇佐木「はい!」


ミトドケニンウサキ「こんな使えないゴミ助けてもいいことないと思うけどな~。ちゃんと責任持ってペットの世話してくれるとか、優しいですね~。英雄様の優しさにお腹いっぱいにさせられてます。浅倉さん、ありがとうございます~」


浅倉「ゴミかどうかを決めるのなんて人それぞれでしょ?私の価値判断に口を挟まないで」

花園「……アレが落ちてくるまでもう少しか。思うところはあるがそれまではここにいてやるよ」

宇佐木「最後の1本……まだ、ここで死ぬわけには~~いかないんです!」


▶花園 終了[浅倉:通信制限]

▶稲生 リチェーチ 花園浅倉

 13回復

▶宇佐木 通常攻撃[カウンター]

 成功 45ダメージ

▶気合を入れた矢が胸に刺さりますが、ウサキは片手で雑に矢を引き抜きます


ミトドケニンウサキ「ざっこ……。お膳立てしてもらってそれですか……、心底今自分に失望してますよ。取り敢えず花園さんと稲生さんにお礼言っといてくださいね」


宇佐木「正直ちょっと泣きそうになりました……。はい、お二人共サポートありがとうございます~」

花園「宇佐木はよくやったよ。……いやマジでな。俺だったらこうはいかねえだろうからなあ……」

稲生「あっ!こんにゃろさっきの強制帰還技……!なら最後の回復……!紫杏ちゃん、頑張ってね……!」


▶稲生と花園が飛ばされた後、ウサキは諦めたような顔をして大仰な仕草を取ります


ミトドケニンウサキ「さて、私を殺せなかったのが心底残念でなりませんが時間切れですね~。私の言ってること、私ならわかりますよね~?使えなくて、周りの言うことも聞かなくて、何もしないし、行動だって自分1人じゃ何もできないダメダメな捨て石です」

ミトドケニンウサキ「それでも、英雄の隣を歩くからには、ふさわしい姿で、憧れられるように、生――――――」


▶シャンデリアがガシャンと落ちて、血溜まりができます。金色の光が青い部屋を照らし、空間が壊れていきますね


浅倉「ふぅ、なんとかなったのかな。私一人だけ残されちゃって、なんか見届人みたいになっちゃったね。……先帰ってるからね」

宇佐木「皆さんほんとに強くて、こんな不甲斐ない私を気にしてくださって、本当に~……嬉しい限りです。もっと強くなって、役に立てるようになって……未来の英雄様達の隣に立つ事、それが私の夢……いえ、成すことなんですから」


――光綿市 光綿支部紅葉――


帯刀「なんだかんだ言って、青葉ちゃんも瀬川さんに会いたかったんじゃん。ツンデレだよねーほんと」

祓川「そういうわけじゃないから……。ただ、センパイから連絡が来たから忙しいけど合間を縫ってね……?」

瀬川「ありがとう祓川くん。僕たちだけじゃ闇について詳しくなくて……。ほら、経験したのがあれだったから」

祓川「貸しですよ貸し!!――今度、一緒にご飯連れてってくださいね」

帯刀「あーざーとーいー!青葉ちゃんいつの間にそんなあざとさ身につけたの?高校の時もっと頑ななツンデレだったじゃん」

祓川「ツンデレじゃない!あざとくもない!それで、どうですか?」

瀬川「まあ、それくらいですむならいいよ。ゆっくり祓川くんと2人で話もしたかったしね」


風鳴 「クソッ、本当に戻されちまうと打つ手がねぇな……信じるといった手前、待つべきなんだろうが。おっさん、向こうの様子は見えるか?」

百瀬「あ、そうですよ。中見れるんですよね! 今どうなってるんです?」

帯刀「逃げ帰ってきたんですか?刀刀……」


▶百瀬は瀬川にひっつくようにライトを覗き込みます。帯刀は刀を取りに行きました


瀬川「押さないでくれ……。コケたら立てないんだ。それに、中は見れないよ」

百瀬「ああ見れないんですか……。――いえ、逃げ帰ってきたんじゃなくて、相手が勝手に帰されてしまったんです……」

帯刀「なーんだ。生き残りが2人だと思って気合入れ直したのに」

百瀬「まあ大丈夫だと思いますけど、やっぱ気が気でない……」


花園 「よっと、戻ったぞぉぉぉ!?ちょっと待てなんで刀抜いてんだ!?俺まだ何もしてねえぞ!?」

稲生「あ゛ーくそー!ホント強制帰還とかそんなのありかー!紬おねーさんに紫杏ちゃん大丈夫かな……」

風鳴「ああいうのに対抗する手段はないのか?見ての通り、無事なまま帰されちまった……ってまさか、そっちもか?」

花園「ああ、まあな……って言ってもそろそろケリはついてるはずだが……」

瀬川「なるほど……単体特化って感じだったのか。これは……」


浅倉「よいしょっと……って、寄ってたかって何してるんですか皆さん」


▶瀬川にほとんどみんなくっついて食い入るようにライトを見ていますね。写ったりはしませんが、不安なようですね


帯刀「ご主人様に甘えプレイしてるんです。紬ちゃんもほら!」

稲生「あ、紬おねーさん!紫杏ちゃんは……!?」

百瀬「……どうだったんですか!?」

浅倉「なんでそうなるんですか!……まあ、中のことならそのうち分かるんじゃないかな」


祓川「えへへ……。え?またセンパイが女の子囲ってる!?」

祓川「これだからセンパイは……。世の中似たようなやつしかいないのか!って感じですよほんと!」


花園「はぁ………羨ましい」

風鳴「ま、こんな環境だからな。美人に囲まれてるってのは実際羨ましいぜおっさん」

瀬川「悪い風評被害が来ている……。心外すぎる」


宇佐木 「只今戻りました~、っと、皆さん何の話してるんですか~?」

稲生 「紫杏ちゃん!ほへー……よかったぁ……」

風鳴「おう、おかえりシアン。ケリつけて帰ってきたんだろ、先に一人前になられちまったなぁ」

帯刀「紫杏ちゃん、どうでした?闇、乗り越えられました?」

宇佐木「そうですね~~、死にはしたんですけど~倒せたというか~、とても、悔しいですね~……」


瀬川「僕個人として弁解したいことはたくさんあるが……。ようこそ紅葉へ。宇佐木くん、僕は紅葉の一員として心から歓迎するよ」


百瀬「これで二人目ですね」

祓川「いくら戦力がいても死ぬときは一瞬ですからね。荷物の足手纏いはこの辺で消えますし、いいペースで獲得できてるんじゃないんですかセンパイ?」

帯刀「そう言って~足手纏いのセンパイ助けたの青葉ちゃんじゃん」

瀬川「あの時……、なんで……いやいいか。取り敢えず今日は無礼講だ。好きなものを頼んでいくといい」


花園「はっはっは、やべーの同士仲が良くて結構なことだな」

風鳴「持ちつ持たれつってのも、命あってこそだからな。どんな形であれ勝ったのは誇っていいと思うぜ。んじゃまぁ振る舞う方に周りますかね」


帯刀「ほら!紬ちゃんもその短いスカートで甘えプレイして!早く!!」


▶スカートの裾を掴んで翻そうとするのに気づいて必死で抑えようとしてますね


浅倉「えっあ!しまった!戻ってくる前これだったじゃん!早く服かえしてくださいー!」

花園「目のやり場に困るからやめてくんねーかなあ!?」

稲生「朋花おねーさんのといい紫杏ちゃんのといい闇って陰湿でホントやだなぁ……。けどやらなきゃただでさえ危うい立場が更に危うい……うぐぐー……」

宇佐木「……紅葉の一員ですか~、一先ずは~そうなりますよね~。」

瀬川「その短いスカートで僕の目の前をうろちょろしないで……、目のやり場が……」

百瀬「可愛い服が着れるのはいいことですよ、これできるのも今のうちですからね」

稲生「今更目のやり場なんて気にしてどうするんですかー、ここが決めてる以上逃れられないことなんですからー」

浅倉 「うう、そんなふうに割り切れない……恥ずかしいものは恥ずかしいよ……」

花園「ウチの妹と大差ない年齢だと罪悪感やべーんだよなあ……」

宇佐木 「……私も、もっと強く、皆さんのように……」

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