第23話 カタコト

短歌一首



カタ コト と

振ればこぼれる思い出の

箱に残るは

ス キ

の片言



あなたとの心の思い出BOXを振れば、想いはあとわずかばかりで、カタ コトと軽い音がするばかり。

あなたは口下手だった、私の話に相打ちを打つばかり。何を考えているのか分からなった。

ひとつだけ意思表示してくれたのは、たった二文字の片言みたいな「スキ」だった。






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