キャメロン+ベイ的、ハリウッド映画風味なアクション。

※作品は絶対評価したいので星の数は適当です(全部星二つです)。
※19話まで読んだ感想です。

どうやらこことは少し違う歴史を歩んだような日本の“国防軍”特殊作戦群第八課の瀬川篤軍曹は、戦闘で左腕と親友を失い、その責任を負わされ監禁されていた。

ある日、彼に一つの任務が舞い込む。同課の曹長で親友の一人谷修也が軍の機密データを盗み、脱走したという。彼を捕らえるべく釈放された篤は、協力者の霧崎警部補と共に、テロリストと化したかつての親友を追う。

というあらすじ。まるで、シュワルツェネッガーと組んだジェームズ・キャメロンのような。ウィル・スミスと組んだマイケル・ベイのようなワクワク感があります。

本作特有の味として、主人公たちが十八歳くらいの少年少女で構成されています。作者の前作『Teenanger's High』から続く少年兵士たちの物語。『友情のシンギュラリティ』から改題した『青春の地獄譚』のサブタイトルが似合う設定です。

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登場人物を紹介してみます。

〇瀬川篤―――十八歳。二人の親友と共に日夜戦う親兄弟のいない特攻野郎だったが、このたび失った左腕がターミネーターと化し、脱走した親友を追う消耗品軍団(エクスペンダブルズ)のコマンドーとなった。因みに仲間は一人しかいないのだが、ちょっときつめのツンデレヒロインである。良いご身分だ。

〇切り裂き羽澄―――十八歳。本名は霧崎羽澄だが、ある話で敵のテロリストをぶった切り、

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 テロ
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にしたため、レビュー主は心の中でそう呼んでいる。「さすがにちょっと乱暴なのでは」と思うキツ目のツンと、非常時にもかますデレが特徴のちょいポンコツのツンデレリストである。

〇谷修也―――十八歳。本作のボス。意味深な正義感から、軍の機密データを盗み出す一本気な悪役ムーブを見せた猛者。篤の夢で、黒衣を着て登場したため「おいおいダース・ベイダーか、またはカイロ・レンか」と思ったが、奴ほどフワフワしてるわけではないようで安心した。

〇森田順平―――十八歳。故人。彼の死で篤・修也・順平の特攻野郎A(あつし)チームは解散し、悲しみのターミネーターが始まった。妹がおり、色んな意味でビンビンに未消化のフラグが立っている。


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義手のスーパーパワーを活かしたアクションがみどころです。重すぎる内容ではないので、一気に読めます。